現在の運行状況 現在、20分以上の電車の遅れはございません

2016年 安全報告書

  1. ごあいさつ
  2. 2015年度に安全・安心を目指して取り組んだこと
  3. 安全の基本的な方針と安全目標
  4. 安全管理体制
  5. 鉄道事故等の発生状況と再発防止の取り組み
  6. ご安全に列車を運行するために取り組んでいること

安全に列車を運行するために取り組んでいること私たちは、お客様に安全にご利用いただく取り組みを続けてきました。設備等のハード面、社員の教育や訓練などのソフト面、どちらも積極的に取り組んでいきます。

自然災害等に対する取り組み

1暴風雨への対応

台風の接近などによる暴風雨の際には、沿線に設置した雨量計や風速計、水位計等の情報および気象庁の気象情報をもとに、各列車に徐行や運転停止等の運転に関する指示を行い、運行の安全を確保します。さらに、2013年度からは民間の気象情報会社の情報を活用し、突然、非常に狭い範囲で発生する大雨にも可能な限り対応できるよう努めています。
また、状況に応じて、巡回点検を行うなど、危険な状態の早期発見に努めています。

暴風雨への対応

2地震への対応

当社では地震による被害をできるだけ少なくするため、緊急地震速報のシステムを導入しています。この緊急地震速報は、沿線で震度4以上の地震が発生すると予想される場合に、自動的に各列車に無線で緊急停止を指示するもので、列車を少しでも早く停止させることで、走行中の列車に対する被害を最小にとどめます。

また、当社が設置した地震計で震度4以上を観測した場合にも同様に、地震対象区間を走行する列車に対して運転指令者が緊急停止手配をとります。

地震への対応

3第三者行為(テロ等)への対応

第三者行為(テロ等)による、社会的影響が極めて大きく、重大な事態が予想される場合や、その予告があり継続した警戒が必要と認めた場合、あるいは不審物・不審者の発見や被害が発生した場合には、巡回点検の強化や警察との連携強化など、そのレベルに応じた対応を行います。

また、全駅のホーム、コンコースには防犯カメラを設置し、さらなる犯罪の防止にも努めています。

第三者行為(テロ対策等)への対応

近年増えているゲリラ豪雨などの自然災害に備えた取り組みなど、専門家の意見も取り入れながら対策を講じています。

車両の安全対策

1車内での非常通報装置

車内で急病人や非常事態等が発生した場合に、お客様から乗務員に通報できるよう、全車両に非常通報装置を設置しています。また、新造車両や大規模改造を行った車両には、通報とともに直接、乗務員と通話ができる非常通話装置の設置を進めています。

第三者行為(テロ対策等)への対応

2連結面間転落防止装置

ホームのお客様が、誤って車両の連結部から軌道内に転落することを防止するため、車両の連結部には「連結面間転落防止装置」を設置しています。

軌道内への転落を防止するために

3大型袖仕切り・縦手すり

万が一の急ブレーキ時に、お客様と車内設備またお客様同士が衝突することを防止するため、1000系および1300系車両では座席端部の袖仕切りを大型化するとともに、縦手すりを設備しました。

大型袖仕切り・縦手すり

4運転状況記録装置

運転状況記録装置とは、列車の運行に関するデータ(時刻・速度・位置・制御・ブレーキ・ATSの動作等)を記録するもので、技術基準により設置が義務付けられています。

車内での異常発生やホームから線路内への転落など、様々なケースを想定し、それらに対応できる設備の設置を進めています。

踏切の安全対策

1障害物検知装置の設置

踏切における事故を防止するため、自動車が通行できる全ての踏切(全262踏切の約8割にあたる207踏切)に障害物検知装置を設置し、ATSとも連動させて事故防止を図っています。

障害物検知装置には、発光器と受光器間の光線が遮られることにより障害物を検知する光電方式と、踏切全体をレーザ光線でスキャンして、設定した範囲内に一定時間滞在している物体(1m角以上)を障害物として検知するレーザレーダ方式があります。

障害物検知装置の設置

2踏切未降下検知装置の設置

「踏切未降下検知装置」については[踏切における安全性向上対策]をご覧ください。

3踏切非常押しボタンの設置

「踏切非常押しボタンの設置」については[踏切における安全性向上対策]をご覧ください。

ホームの安全対策

1転落報知装置(転落マット)・転落防止警告灯

転落報知装置(転落マット)は、車両とホームの隙間が広いところに設置しており、ホームに列車が停車しているときに、お客様が車両とホームの隙間から軌道内に転落された場合、ホーム上に設置した警報ランプと警報ブザーが動作することによって、乗務員や駅係員にお客様の転落を知らせるものです。

転落報知装置(転落マット)・転落防止警告灯

2列車接近警告表示器

列車接近警告表示器とは、列車が駅に接近した時に、音声・音響・表示等により、列車の接近をより明確にお客様にお知らせするもので、ホームにおけるお客様と列車との接触事故を未然に防止します。

列車接近警告表示器

3内方線付き点状ブロック

当社では全駅に内方線付き点状ブロックを設置しています。内方線付き点状ブロックとは、従来の点状ブロックに線状の突起が加わったもので、線状の突起がある方向が安全なホーム側を示しています。

内方線付き点状ブロック

4列車の接近をお知らせする放送装置

ホームの放送装置とは、列車が駅に接近すると自動的に放送が流れるもので、お客様に列車の接近をお知らせします。
当社では全駅にホームの放送装置を設置しています。

5くし状ゴム

「くし状ゴム」については[ホームにおける安全性向上対策] をご覧ください。

毎日ご利用いただくホームの安全を確保することは、当社が最も力を入れている安全性向上対策の一つです。線路への転落防止対策やホームに電車が接近することをお知らせする警告音など、様々な状況を想定して事故の未然防止に努めています。

ATS(自動列車停止装置)の特長

1列車の速度を常に監視しています

ATS(自動列車停止装置)とは、運転士のミスや錯覚等により、列車の速度が信号現示による制限速度を超えると、自動的にブレーキが動作して、列車を減速・停止させる装置です。 当社では、信号現示による制限速度と列車の速度を連続的に比較することで、列車の速度を常に制限速度以下に保つ、より安全性の高い「高周波連続誘導式階段制御方式ATS」を1970年に全線に設置完了しています。

阪急電鉄におけるATSの特長

2より保安度の高いパターン制御を導入しています

従来の高周波連続誘導式階段制御方式ATSに、新たにパターン制御を追加し、保安度を向上させています。パターン制御には、高速パターンと低速パターンがあり、高速パターンは踏切への過走防止対策や駅誤通過防止、低速パターンは終端部での車止め衝突防止として、保安度の向上を図っています。

ATSの改良

当社では1970年に全線にATSを設置完了し、いち早くATSによる事故の防止に努めて来ました。その後も改良を重ね、常に高いレベルの安全を維持するよう心がけています。

乗務員の資質管理

1睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策を行っています

運転士や監督者等、列車を運転する全ての係員は、定期的に睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング検査を受けています。精密検査で治療が必要と診断された者は、医師による治療を受ける体制をとっています。

2乗務前にアルコールチェックを行っています

運転士や監督者等、列車を運転する全ての係員は、乗務前の出勤点呼において、アルコールチェッカーを使用して、酒気を帯びていないことを確認しています。また、監督者が対面点呼を行い、健康状態を確認しています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策を行っています

乗務員の体調管理も、安全を確保する上では重要なポイントです。医師による診断・治療はもちろん、乗務前の健康状態の確認にも気を配り、お客様の生命を預かる乗務員の小さな変化も見逃さないよう努めています。

安全で快適な運行に欠かせない保守作業

1電気設備の検査

電気設備には、信号保安設備、保安通信設備、踏切保安設備、電力設備、電路設備、変電所設備等、様々な種類がありますが、各設備とも定められた検査周期に基づき、定期的に検査を行い、常に安定的に稼働するよう努めています。

電気設備の検査

電気設備の検査や保守に使う車両
架線作業車

1架線作業車

列車や駅設備等に電気を供給する電力線路設備の保守検査に使用します。

信通検測車

2信通検測車

列車の安全運行を守る信号保安設備の検査(信号・踏切等のデータ測定、レールに流れるATS信号の測定)に使用します。

2軌道の検査

レールやまくらぎ等の軌道は、1年毎に全線で検査を実施し、列車運行の安全性を確保するとともに、お客様に快適な乗り心地をご提供できるよう努めています。

軌道の検査

軌道検査や軌道保守工事に使う車両
軌道検測車

1軌道検測車

軌道のゆがみや凹凸を高い精度で測定し、異常がないか監視しています。測定されたデータは軌道の補修・更新作業に活用されます。

レール削正車

2レール削正(さくせい)車

列車の走行安全性と乗り心地を向上させるため、摩耗で変形したレール表面のわずかな凸凹や傷等を走行しながら砥石で削り、レールの形状を再生します。

マルチプルタイタンパー

3マルチプルタイタンパー

列車が走行する際の騒音や振動を低減するため、軌道の僅かなゆがみを整備するため、道床バラスト(まくらぎの下に敷いた砕石)をつき固めます。

3構造物の検査

高架橋、橋りょう等の土木構造物については、2年に一度全ての構造物を点検する通常全般検査、20年に一度の特別全般検査、その他適宜に行う個別検査(精密検査)などの検査を実施しています。現場で直接目で見て診断することで、構造物の状態を把握し、必要な保守を行います。

構造物の検査

4車両の検査

  • 列車検査、状態・機能検査
    各車庫では10日を超えない期間ごとに主要部分を検査する列車検査と、3ヶ月を超えない期間ごとに各機器の状態及び機能を検査する状態・機能検査を実施しています。
  • 重要部検査、全般検査
    正雀工場と各車庫では、4年または走行距離が60万kmを超えない期間のいずれか短い期間ごとに、主電動機、走行装置、ブレーキ装置等重要な装置の主要部分を検査する重要部検査と、正雀工場では、8年を超えない期間ごとに車両全般を検査する全般検査を実施しています。

車両の検査

列車の運行に必要な設備を維持するために必要な保守作業を行う社員は、安全・安心の縁の下の力持ち的存在です。設備によって異なる保守上のポイントを考慮しながら、事故や故障の原因を見逃さないように努めています。

安全を大切にする社員を育成するために

1運輸部教習所・人材育成センター

当社は、動力車操縦者(運転士)や車掌・助役等を養成する教習所(国土交通省認定)と、駅係員を育成する人材育成センターを設置しています。

構造物の検査

2過去の事故や災害を学ぶための安全考学室

2009年5月、運転士や車掌を育成する教習所に、過去の事故を学ぶ「安全考学室」を設けました。輸送の安全に関わる社員やグループ会社社員が見学を行い、過去の事故から運転保安に関する各種システムや規程が整備された背景を学ぶことで、事故の風化防止に努めています。

過去の事故や災害を学ぶための安全考学室

お客様・沿線の皆様とともに

1沿線の消防本部との合同訓練

沿線消防本部との合同訓練を以下の通り実施しました。

実施日 2015年6月23日(火)
場所 宝塚線 平井車庫
参加 豊中市・高槻市・箕面市・吹田市・池田市・茨木市・摂津市・川西市・島本町・豊能町・猪名川町の各消防本部
内容 救助活動中の安全対策や車両の知識の講義を行った後、合同で事故復旧訓練を実施しました。

消防・警察との合同訓練

2沿線の小学校における安全啓発活動

沿線の小学校を訪問して、踏切の仕組みや正しい渡り方、ホームで電車を待っている時の注意点、車内でのマナー等に関する安全啓発活動を実施しています。

沿線の小学校における安全啓発活動

3踏切事故防止キャンペーン

「踏切事故防止キャンペーン」を実施し、踏切を通行するドライバーや歩行者に対して安全確認の協力を呼びかける等、自動車等の直前横断、無謀通行、運転操作の誤り等に起因する踏切事故の防止に取り組んでいます。

踏切事故防止キャンペーン

4サービス介助士の配置

お年寄りやお身体の不自由なお客様を迎えるため、バリアフリー設備等、ハード面の充実に取組んでいます。また、ソフト面では、「おもてなしの心」でお客様に気持ちよくご利用いただけるよう従業員教育に取り組んでいるほか、介助の知識と技能を認定された「サービス介助士」資格の取得にも取り組んでいます。駅をご利用の際には、駅係員や乗務員に気軽にお声掛けください。

よりよい社会をお客様や沿線の皆様とともに築いていくのが私たちの使命です。警察や消防との合同訓練や、小学校での安全啓発活動など、沿線の皆様や地域と連携した安全性向上対策に、これからも力を入れていきます。

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