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京阪神オムニバス観光

沿線へお出掛け

神戸山本通を歩く〜トアロードから風見鶏の館へ〜

20180712-1.JPG7月7日土曜日。深江の生活文化史料館へ行く前に、雨の降るしっとりとした異人館の写真を撮ってみようと思い、阪急の神戸三宮西口を出てトアロードまで来ました。北野異人館街へ行く道は今でこそ「北野坂」という坂がメインストリートのようになっていますが、明治・大正時代はこちらがメインストリートで昔の写真も残っています。

20180712-2.JPGトアロードの名前の由来・・・これを書くと長くなるので、今回は小ネタをひとつだけ。この写真はトアロードの北端から撮ったものですが、途中から道の幅が違ってますね。トアロードは本来はもう少し狭かったのですが、車が普及し市バスが通ることになるというので道幅を広げているんです。その痕跡のようなのです。

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交通の便がよくなったのはいいことなんですが、同時に異人館がひとつなくなってしまいました。今はその煉瓦塀だけがセットバックされて残っているという、何とも寂しい話があったりします。この郵便ポストはそのとき一緒にセットバックしたんでしょうか・・・。

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そのトアロードの途中にある異人館・旧ビショッフ邸。1894(明治27)年築と神戸異人館の中でも古い建物です。普段は中華料理店として営業しているので近寄って写真を撮るのは不躾なのですが、この日はお休みだったので近くで失礼させて頂きました。ベランダの手摺のデザインが特徴的なかっこいい異人館です。

20180712-5.JPG異人館通りと言われる通りに入るとその名の通り異人館が出てきます。さて神戸異人館は洋館の中でもプロポーションがいいと言われているんですが、それは優れた外国人建築家がいたからと言われています。特に二人。ひとりはイギリス人建築家でアレクサンダー・ネルソン・ハンセルさんという人で英国王室建築士会のフェローの資格を持っていて、これを持っていた在日外国人は、ハンセルさんと東京で鹿鳴館を設計し大学で教鞭を執っていたジョサイア・コンドルさんだけでした。

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そんな優秀な建築家が神戸を拠点に多くの洋館を設計してくれたので、以後、日本人が設計する際のいいお手本となったようです。この写真で見られる2棟を設計したのはハンセルさん。

20180712-13.JPGちなみにこちらは奈良の宝山寺にある獅子閣という洋館で1884(明治17)年築。宮大工さんが横浜で独学で学んで作った、いわゆる「擬洋風」と呼ばれる洋館です。これはこれで立派なのですが、何か雰囲気が違いますよね。日本の明治初期に作られた洋館はこういう佇まいのものが多かったようです。

20180712-8.JPG異人館通りに戻りまして、次はフレンチレストランとして使われている旧グラシアニ邸です。残念ながらこの異人館は2012年に火事で全焼し、現在の建物は復元されたものです。もともとは1908(明治41)年に建てられた異人館でした。神戸異人館に多く見られるガラス窓がはめ込まれベランダと出窓が印象的です。

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ハンター坂まで来て坂を登ると左手にこのような洋館が現れます。旧マリニン・フタレフ邸で1901(明治34)年築の異人館です。これまでの異人館よりはどことなく質素な感じの佇まいですが窓ガラスがはめ込まれたベランダがあり、煙突が付いている立派な異人館です。しかも左手にはしっかりと使用人の付属屋が付いています。

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旧マリニン・フタレフ邸からもうひとつ坂を登るといつもの広場に到着。さあ、写真を撮るぞ〜と意気込んできてみると閉館してました。そりゃそうか・・・。ちなみにこの萌黄の館もハンセルさんが関与しているのではないかと言われています。

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説明が長くなりましたが、もうひとりの優れた建築家がこの風見鶏の館を設計したドイツ人建築家のゲオルグ・デ・ラランデさん。元々は先輩で同じドイツ人建築家ゼールさんという人から呼ばれて横浜を拠点に活動していましたが、ゼールさんが突如帰国してしまい、デ・ラランデさんがそのあとを継いで事務所を切り盛りしていたそうです。その過程で神戸にも支社を作り、有名な建物ではオリエンタルホテルとヘルマン邸というのがありましたが、いずれも戦争で焼失してしまいました。ただ、面白いことに両者とも神戸にその名前だけは残っています。オリエンタルホテルは現在も営業中ですし、ヘルマン邸はその跡地に住宅地ができて、その地名は「ヘルマンハイツ」と呼ばれています。

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そんな積極的な仕事が認められてか、1913(大正2)年にプロイセン王国建築技師の名誉称号を授与されます。しかし翌1914年に41歳の若さで急逝してしまいました。もう少し長く生きてもらい、もっと多くの作品をみてみたかったものです。

20180712-11.jpgデ・ラランデさんの胸像が風見鶏の館にありますので、ぜひ現地で見てみてください。他にも諸々のお話がある風見鶏の館ですが、興味があればぜひ16日に行われる「執事ツアー」に参加してみてください。実際の古写真を見ながら当時の外国人の生活や館の主であるトーマス一家のことを詳しく説明してくれますから、歴史的な話に興味のある方にはおすすめですよ。ちなみにこの写真は今昔写真展のミニガイドの模様です。執事ツアーはもっといろんなお部屋を見て回りますよ。

  【風見鶏の館・執事ツアー】

      日 時:平成30年7月16日(月・祝)

          1回目11:00〜 2回目14:00〜

          各回約60分程度

      申 込:各回30分前より1階受付にて

      定 員:先着20名

       参加費:無料 ※別途入館料500円必要(高校生以下、65歳以上の神戸市民、障害者等は無料) 

※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。

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