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vol.8 参道散歩を楽しむ! 清荒神駅から清澄寺へ
※掲載スポットの内容は掲載時点(2015年1月中旬)のものです。料金やメニュー内容、営業情報は変更になる場合がありますので、事前にお確かめのうえお出かけください。


大浦はきもの店

鼻緒がアクセントのオリジナル下駄
祖父の代から90年あまりに渡りはきもの屋を営むお店。今ではすっかりめずらしくなった下駄や草履が並ぶ中、特に目を引くのが色とりどりの鼻緒の数々。昔ながらの友禅柄のほか、ネコ柄や水玉柄など同店オリジナルの鼻緒が目を楽しませてくれます。足にあったはきものを選べば、和装が一段と楽しくなるはず!
「鼻緒」1,450円〜、「下駄」1,600円〜。
(上)時代と共に変化してきた着物に合わせて、ラインストーンをあしらった鼻緒も。このほか好みの柄をオーダーメイドすることもできる。
(下)足の幅や木の質感などから台を選んで鼻緒を合わせよう。店頭にあるものならすぐに取り付けてくれるので、お参りの前に立ち寄って帰りに受け取りも可能。

たじまや商店
風土が育む食品を自然な形で
「育つべくしてその地で育ったもの」、「昔から日本人が食してきたもの」を大切に、心と身体に優しい食材を扱うお店。干し大根一つでも、自然の力にゆだねる本晒しという製法を用いたものや、輪切りにすることで栄養価を凝縮したものなど風土に根づいた品が並びます。産地を直接訪ねて仕入れる品々は、普段の食生活を見直すきっかけにもなりそうです。


(上)赤米や黒米など白米に混ぜるだけで手軽に取り入れられるものも。岩手県産の黒米は、お米と一緒に炊けばきれいなピンク色のご飯になります。
(下)「れんこんのどあめ」1袋 324円は生姜の風味とレンコンの香りがユニークなのど飴。小粒でクセもなく食べやすい。
さん志ょうや本家

老舗佃煮店の「こぼれ梅」
昭和元年創業の佃煮店の一角に、「こぼれ梅」という札を発見。その正体はみりんを造る際に出る搾りかす。白くほろほろとした見た目、白あんの様な食感と甘さにアルコール独特の風味があり、戦時中には子どもたちのおやつとして親しまれた歴史もあるのだそう。みりんを造る酒造も少なくなり、今ではとても希少なものになっているので、この機会に手に入れてみて。
「こぼれ梅」480g 500円。
(上)箱の商品には手ぬぐいの「のし」を付けてもらえるほか、単品で注文の際はお好みにより竹の皮に包んでもらうこともできる。
(下)職人が手がける大粒の青実山椒は、山椒好きにはたまらない逸品。参道名物の甘酒や、お味噌、塩麹などの調味食材も豊富。


「小やき」10個入 900円(1個90円)。無くなり次第閉店なので、繁忙期は一声かけてからお参りに出かけて。
小やきや
北海道産一粒大納言をふっくらと炊き上げた自家製餡を、米粉のみとヨモギ入り2種類の皮でくるんだ、こぶりの小やきが名物。一つ一つ鉄板で焼き色をつけて仕上げられるおだんごは、少しさめた方が甘みが引き立ちます。持ち歩きに一つからでも提供してもらえるので、焼きたてを味わってみるのもおすすめです。(繁忙時は1個のみの販売は対応不可の場合あり)

「ししゃもきくらげ」100g 324円、「こんにゃく昆布」100g 270円など。白飯やお茶漬けでいただきましょう。
大阪屋本舗
半円状に並ぶたくさんの甕(かめ)が存在感たっぷりの佃煮の老舗。店の前を通ると佃煮の香りが漂い食欲をそそります。山吹きの佃煮や塩昆布などの定番商品のほか、きくらげの食感を活かした「ししゃもきくらげ」や、糸こんにゃくと昆布を合わせた柔らかい「こんにゃく昆布」など種類も豊富です。冬季には期間限定の自家製「ゆず味噌」540円もぜひ。

「上丹尺煎餅」180g 500円〜。このほか単品はいずれも1袋500円前後とリーズナブル。
宝玉堂
およそ30種類ものせんべいがにぎやかに並ぶお店。その日の数を見てご主人が1日に1種類の型を選び、店頭で朝早くから夕方まで焼き続けます。人気のアーモンドや小粒のそら豆を用いたせんべいは、卵の風味が甘く食べ出すととまらない美味しさも魅力。清荒神の名物としてお土産にも喜ばれそうです。

「黒豆ブレンドコーヒー」400円、「本わらび餅」付き700円。定食もあるのでランチの後のデザートにしても。
甘味処 一休
神戸の震災後にオープンして以来、評判なのが丹波の黒豆を使用した黒豆珈琲。贅沢にブレンドした黒豆のおかげで、苦みも柔らかく普段ミルクや砂糖を用いる人でもブラックでいただけます。また、国産の本わらびを用いたこだわりの「本わらび餅」は、和菓子通がリピーターとして訪れるほど。参道の隠れた名店として注目したいお店です。