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vol.58 人と人が支え合う、温もり感じる小林駅へ
映画『阪急電車』のロケ地の一つだった小林駅は、地元の人いわく「宝塚の優雅なイメージとはまた違う、どこか親しみやすい街」。駅前にはレトロな飲食店が軒を連ね、少し先にはのどかな住宅地が広がっています。そんな駅界隈には、地域の方が集い、交流を楽しむお店がたくさん。さぁ、一期一会の出会いを探す旅の始まりです。
※掲載スポットの内容は掲載時点(2019年3月中旬)のものです。料金やメニュー内容、営業情報は変更になる場合がありますので、事前にお確かめのうえお出かけください。


さんかくカフェ

個性を楽しむ出会いの場
オーナーの小林さんが自身の育児経験を生かし、発達障害に向き合う家族を応援するカフェをオープン。店名には「あなた・カフェ・誰か」の3点が繋がり、それぞれの個性(△)を楽しんでほしい、との願いが込められています。最近では子育て世代に限らず、地域の方の集いの場にもなっているそう。誰でも気軽に立ち寄れる、新しい形のコミュニティスペースです。
(左)支援の一環として、他の支援施設で作られた器やオブジェも販売。店内の一角に、温もりある作品が並んでいます。
(右)「気軽に話しかけてください」と小林さん。予約をすれば、オンラインで臨床心理士のカウンセリングを受けることもできます。

台所アル

健康と美を支える食事
パティシエ兼料理研究家の弓田亨氏が確立した調理法「弓田ごはん」が食べられる貴重なお店。ごはんにはアーモンドやいりこを入れる、野菜は皮ごと使うなど、食材の栄養をできるだけ逃さないのが弓田式。この味を求めて遠方から足を運ぶ人も多いのだとか。店内は小さなカウンター席のみで、オーナー・中山さんとの会話も弾みます。不定期開催のイベントも人気。
(上)2階ではレトロな古着を販売しているほか、衣食住をテーマにしたイベントも開催。民家の居間のような、寛ぎの空間が広がっています。
(下)美と健康を願って材料はほとんどオーガニック。出汁や味噌、自然塩がしっかりときいているのが弓田ごはんの特徴。

Calm

温もりあふれる手作り家具
無垢材を使った家具工房「studioWell」による直営ギャラリー。照明や花瓶など暮らしの道具とともに、オリジナル家具が並んでいます。個人の注文も多く、オーダーがあればまずは手描きのラフスケッチを描き起こすそう。自分の体に合わせて誂えた家具は、世界に一つだけの宝物になるはず。使うほどに味わい深くなっていくのも、無垢材の家具の大きな魅力です。


手ぶらでハンドメイドレッスンに挑戦
hara_peco_mori_mushi
約20種のハンドメイドから好きなレッスンを選択できる、ビュッフェスタイルのお稽古サロン。レッスンは簡単なもので1時間ほど。ハーバリウムなど、プレゼントにもぴったりの可愛い作品を作ることができます。1週間前の予約が安心ですが、空席があれば一部を除いて直前連絡でも受講可能。講師の資格が取得できる本格コースもあるので、興味の幅に合わせて選択してください。

カラフルな雑貨に胸がときめく
YAY!
お店のコンセプトは、お客さんがYAY!(やったね!)となる素敵な商品を提供すること。ヨーロッパの子ども部屋をイメージした店内に、キュートで個性的な雑貨がそろいます。ベトナム産のタイルや、イギリスのカラフルな雑貨、国内作家の器などジャンルは多岐にわたり、なかには一度見たら忘れられないインパクトのあるデザインも。生活を彩る、お気に入りの雑貨を探してみては。

ラタトゥイユと卵のガレット
GWENN HA DU
クレープ・ガレット発祥の地、ブルターニュ出身のご主人が、日本人の奥さんとともに開いたカフェレストラン。クレープの生地は日本に比べて少し薄く、外はパリパリで中はもちもち。ほんのりと甘く、単体で食べても飽きないおいしさです。ガレットは、そば粉の風味が豊かで、さまざまな具材との組み合わせが楽しめます。そのほか、牛肉のワイン煮込みなど、本場の家庭料理もおすすめ。

親子で守る自家焙煎コーヒー
百合珈琲
創業から約40年、地域で愛され続けてきた喫茶店。先代から受け継いだ厚釜の直火式焙煎機を用い、コーヒーの粉を漬け込んで漉す「浸漬法」で淹れたスペシャルティコーヒーは、ここでしか出合えない味として評判。オーナーの久保田さんは「とろりとした甘みを持つ、日本人好みのコーヒー」だと語ります。コーヒーの香りに包まれて、時間がゆっくり流れるお店です。