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vol.65 総持寺駅前のレトロな街並みでのんびりお参り
駅の西側、西国三十三所・総持寺の周りには、虫籠窓やベンガラ格子を持つ町家、漆喰壁の土蔵などが残る、古い街並みが広がっています。一方、駅の東側には、音楽が流れる総持寺本通商店街、車道沿いに店が並ぶ昭和ロード商店街が。どこを歩いても懐かしくなるこの駅で、グルメや体験を盛り込みつつ、総持寺にお参りを。
※掲載スポットの内容は掲載時点(2019年10月中旬)のものです。料金やメニュー内容、営業情報は変更になる場合がありますので、事前にお確かめのうえお出かけください。


総持寺

料理の神様に庖丁式を奉納
西国二十二番札所として、多くの人が訪れる総持寺。寺の周りには古い街並みが残り、お参りの気分を盛り上げます。総持寺を開山した藤原山蔭は、平安時代に宮中料理の諸作法を整えたことから「料理の神様」として有名。毎年4月に行われる庖丁式では、平安時代の装束に身を包んだ庖丁士が、雅楽の調べに合わせて華麗な庖丁さばきを奉納しています。

竹灯籠に照らされる幻想的な夜
毎年12月に、広々とした境内を無数の竹灯籠が照らす「いばらき竹灯籠」。茨木市が大分県竹田市と「歴史文化姉妹都市提携」を結んだことを記念して始まった催しです。16時になると、両市で作られた約6,000基の竹灯籠に一斉に光が灯され、境内は柔らかな光でいっぱいに。地域の中学校吹奏楽部による演奏や、竹を使った名産品の出品、茨木名物がそろう飲食ブースが、神秘的な境内を一層盛り上げます。
(上)厳かな空気が流れる庖丁式。長さ約30センチの庖丁と、真魚箸(まなばし)を持った庖丁士が、魚には一切手を触れずに調理を進めます。
(下)一日かけて設置された竹灯籠を、16時に一斉に点火。なかには子どもたちが願い事やイラストを描いた、可愛い「キッズ竹灯籠」も。

焼き芋スイーツを研究するお店 ごっつぉさん 総持寺駅前本店

焼き芋の可能性にびっくり
目利きの店主が、品種も産地も違うさまざまな芋を、徹底した温度管理で焼き芋に。焼きたてをそのまま頬張るのも最高ですが、スイートポテトやジェラートなど、焼き芋から作ったスイーツもこの店の魅力。一度焼き芋にすることで、素材の旨みがぐっと増すそうです。手土産に買って帰るのも、お店のイートインスペースでじっくり味わうのも◎。
(上)通常に比べて、砂糖の分量は1/2にも関わらず、濃厚な甘みを持つスイートポテト。深みのある味に魅了されます。
(下)店主が仕入れるのは、紅はるかやシルクスイート、安納芋などのブランドさつま芋。多いときは5種ほどそろいます。

ステンドグラスASAHI

まるで隠れ家のような体験教室
小さな看板は、地元の人でも見落としてしまうほど。細い階段を上った先には、キラキラと輝くステンドグラスに囲まれた、秘密の小部屋が現れます。週3日だけ空いているこちらを経営しているのは、約20年間、ステンドグラス作りに没頭しているという辻元さんと、その妹の目黒さん。お二人の優しい指導のもと、時間をたっぷりかけて作品作りに挑戦できます。
(上)教室内に置かれた作品は購入も可能。ショップとして訪れても良いそうです。
(下)教室には時間制限がないので、お昼ご飯を持って参加する方も。まずは簡単なものから挑戦してみましょう。


地元で愛される王道ケーキ
ドエル本店
この一帯でケーキ屋さんといえば、昭和43年創業のドエルを忘れてはいけません。5店舗を展開するフランス菓子店の本店は、総持寺駅前の昭和ロード商店街にあります。オーソドックスなショートケーキやモンブランは、まだ洋菓子が今ほど一般的でなかった創業当時からの人気商品。ドエルのケーキを3世代にわたって食べているお客さんもいるほど、多くの人に愛されてきた、懐かしの味です。

夫婦で営む、安心安全なパン屋さん
ムギムギ
総持寺駅前でパン屋さんを開業して約20年。優しい笑顔が印象的な奥さんと、黙々とパン作りにいそしむ旦那さんが、二人三脚で歩んできたお店です。テーブルとカウンター、どちらも用意されたイートインスペースでは、パンとドリンクで休憩できます。平日の9時〜11時には、お得なモーニングセットも。作り手の顔が見えるパンを、のんびりとした空気が流れる店内で、ぜひ。

居酒屋から変身した多国籍カフェ
cafe&bar cocina
鮮やかなグリーンの外壁と、不思議なオブジェたちに誘われて中へ。もとは総菜が充実した居酒屋だったというこのお店は、数年前に、アジアンテイストのカフェにリニューアル。当時の名残か、メニューの中には和食風のおかずも使われています。「作る料理は日によって変わるんです」と、店長の吉里さん。彼女の手作り料理と、愉快なおしゃべりを楽しみに通う常連さんも多いようです。

新鮮食材が集合する人気の直売所
JA茨木市農産物直売所みしま館
JA茨木市の唯一の実店舗。毎朝、産地から新鮮な野菜や果物、切り花が届けられます。買い物をする際は、ぜひ生産者の看板もチェック。作り手の顔が見えるのは、同館の特権です。近隣のパン屋さんや総菜店も参加しているのも、嬉しいところ。必要な食品は大抵こちらでそろいます。オープン時から多くの人が訪れ、飛ぶように売れていくので、できれば早めの来館がおすすめ。