他の駅を見る
vol.73 一日あっても遊び足りない豪華な宝塚駅の旅
悠々と流れる武庫川、宝塚大劇場へと続く花のみち。この街は、どこか開放的で、宝塚歌劇の華やかなムードに包まれています。一方で、駅界隈は温泉街として栄えた歴史も持っています。西洋文化が薫る通りに、情緒あふれる川沿いの温泉旅館…。観光資源をたっぷり蓄えた宝塚駅で、贅沢な一泊二日の旅はいかがでしょうか。
※掲載スポットの内容は掲載時点(2020年8月中旬)のものです。料金やメニュー内容、営業情報は変更になる場合がありますので、事前にお確かめのうえお出かけください。


宝塚ホテル

ドラマティックな空間に夢心地
1926年開業の宝塚ホテルが、宝塚大劇場の西隣に移転リニューアル。正統派クラシックホテルの風格はそのままに、宝塚歌劇にちなむギャラリー、レビュールームを新設するなど、訪れる楽しみが増えました。旧ホテルからデザインを受け継いだ階段や緞帳には、老舗ホテルの息遣いを感じます。ホテルコンセプト「夢のつづき」にふさわしい、感動に満ちた空間です。
(上)公演中の組によって展示や設えが変わる、宝塚ファン必見の「レビュールーム」。女優ミラーやシャンデリアに胸が高なります。
(下)宝塚歌劇の雑誌、舞台小道具やシャンシャンが展示されています。

ビュッフェ&カフェレストラン「アンサンブル」

赤絨毯の階段の先で優雅な食事を
宝塚ホテルに宿泊できない人に、朗報。ホテル内のレストランは、一般の人にも解放されています。輝くシャンデリアの下、真っ赤な階段を上ると、気分はタカラジェンヌ。その先には、ライブキッチンでシェフが腕をふるうレストランが待っています。隣には、日本料理「彩羽」、鉄板焼「風雅」も。宝塚歌劇の世界観に包まれて、ゆっくりと食事を楽しみましょう。

宝塚市立手塚治虫記念館

漫画の神様の生い立ちを知る
手塚治虫が5歳からの約20年間を過ごした宝塚。記念館では、幼少期に描かれた昆虫採集のノートやイラストなど、貴重な資料から手塚治虫が歩んだ軌跡を知ることができます。人気のキャラクターがいたるところで登場する館内は、歩いているだけでワクワク。帰路に着く頃には、漫画界における手塚治虫の存在の偉大さに、打ちのめされていること間違いなしです。


旅の疲れを癒やす宝塚温泉
ホテル若水
鎌倉時代から温泉地として名を馳せた宝塚。武庫川のほとりに立つ温泉旅館では、日帰り温泉が楽しめます。体が芯から温まる泉質で、湯上りはぽかぽか。展望大浴場と露天風呂を備えるほか、女湯には、月・土曜の16:00~22:00限定で、約400輪のバラの花を浮かべた「バラ風呂」も登場します。レストランや客室で食事と温泉をどちらも堪能できる日帰りプランも人気!

宝塚にスタンダードなバルを!
ワイン食堂 Enoteca Bacco
「宝塚にないジャンル」をテーマに、駅前で飲食店を展開するオーナー。2015年、宝塚では珍しかったワインバルをオープンしました。ワインの品揃えは、ボトルでの提供もあわせると約60種に及び、アラカルトも充実。ランチタイムはパスタに前菜・バゲット・ドリンクが付いたセットメニューも人気です。広々として開放的な店内で、お酒にぴったりの料理を楽しみましょう。

各界の著名人が通う名店
永楽庵
「宝塚土産を作ってはどうか?」宝塚歌劇の創設者・小林一三の提案を受けて、1909(明治42)年に創業されたもなか専門店。以来、タカラジェンヌや田辺聖子など、名だたる著名人に愛されてきた老舗です。縁起のよい8種類の宝物をかたどったもなかは、一口サイズで、コロンとしたフォルムがなんとも可愛い! サクサクの皮とほどよい甘さを求めて、ついつい手が伸びてしまいます。オンライン販売も登場する予定。

とっておきのコーヒーを求めて高台へ
北風珈琲
駅から南西へ…長い坂道を上った先には、緑に包まれた素敵な珈琲店が。こだわりは、雑味を落とすため、生豆を一度湯で洗うこと。小型焙煎機で毎日少しずつ焙煎して、注文ごとに丁寧にハンドドリップしています。レコードから流れるクラシックを聴きながら、お庭を眺めてのんびりしていると、時間を忘れてしまいそう。帰り道、宝塚の街並みを一望できるのも、ささやかなご褒美です。