六甲高山植物園「沖先生のぶらぶら園内ガイド」冬季特別開園編
OGヤスコです。
昨年11月末の営業終了から待ちに待った六甲高山植物園の冬季特別開園 あにーさんとOGありこさんと共に沖先生のぶらぶら園内ガイドに行ってまいりました
先生から「ちゃんとこんなん買いはったん!」と突っ込まれたモンベルの山歩きウェアで参加しましたよ(ありこさんと上から下までお揃いなんですよー。この写真はあにーさんが出してくれると思いますのでここでは載せません)。
冬季特別開園ってものすごくたくさんの方が待ち望んでいたのですね!今年は特に多いとも聞こえてきました。そこに沖先生もいらっしゃるとなるともう・・・
今回の見所は早春の植物 スプリング・エフェメラルとよく言われるそうで春のはかない命
という意味だそう。すぐに消えてしまう植物、小さい植物、他の植物と一緒に生活することができない植物。セツブンソウ、オウレンの仲間、カタクリ(あっ!昨年4月に見た!)などがそれだそうです。
いつものように西入口から散策開始 ドウダンツツジの説明を受けたあと(5月のブログ参照)、下に目をやると小さな花がポツポツとありました
キンポウゲ科のフクジュソウやセツブンソウだそう。葉っぱがすっかり落ちてしまっている落葉樹の下で太陽の光を浴びて生育し、木が葉っぱをつけた頃にはすっかり枯れてしまうとのこと。西入口はポツポツでしたが樹林区にはブナなどの落葉樹が豊富にあり、これらの植物もたくさん咲いておりましたので写真はそちらのものですが・・・
パラボラアンテナのような(写真はそれを説明する沖先生。手袋かわいい
と私たちはニヤニヤしている
)ガクによって太陽の光を集めて花のある中央部分を暖かくして
寒い時期も活動しているハエやアブを集めているんですって(暖かくなって活動し出すチョウをターゲットにしている植物は鮮やかな色が多いそう)。
西入口にはスギの仲間のヒマラヤシーダーという常緑針葉樹もあります。常緑樹があると木の下はずっと太陽の光が当たらないためその下には早春の植物はいないそう。
このあたりにフタバアオイ、ニリンソウが眠っているそうですが、何もなさ過ぎて信じられませんね
春に確かめに来ないと
(4月のブログ参照)
ロックガーデンも素人の私が見たら同じです(身を守るため赤くなっている植物が一部ありました。11月のブログ参照)。
そして樹林区へ。
このあたりにカタクリが・・・。あぁそうですか・・・
(また疑っている・・・4月のブログ参照)
今回の見せ場!バイカオウレン。一面にちっちゃーい花が咲いていました
こちらは植物学者の牧野富太郎先生が愛した植物で、葉っぱが高知の牧野植物園のシンボルマークになっているそうです(ちなみに六甲高山植物園のシンボルマークは何かご存じですか?コマクサですよ)。
こちらもキンポウゲ科なので花びらに見える部分はガクだそうですよ。
オウレンと言えば根っこに薬効成分ベルベリンが含まれます(これは前に聴いて覚えていた!)。胃腸薬ですね(陀羅尼助丸などの成分と同じですがあちらはキハダというミカン科の木から採れるオウバクのベルベリン。この辺もまたあにーさんがブログにしてくださるはず!←プレッシャーかけるOGヤスコ)。
セツブンソウ。ここで白い花はなぜ白いのかを解説してくださいました(日本語おかしく見えますね笑)!
白い花は色素を持たないそうなんです。空気の層を作って光を反射させて白く見せているため、雨で濡れると空気の層に水が入って透明の花びらになるそう(ワイシャツが雨に濡れると肌が透けるみたいに!という例えにされていました)。こう聴くと雨
の植物園も行ってみたくなりますよねー
マンサクも咲いています!黄色い花がかわいい!(黄色は春の花に多いそうです。菜の花と聴いて「あぁ!」と思いました)
ツツジ科のアセビの枝がグルグル捻れているのはまんべんなく太陽の光に当たりたいからだそうですよー
秋にはクルクル回る楽しい種を見せてくれたウリハダカエデ。葉っぱも種もほとんど無くなった枝に今回は着目!!対生(たいせい)といって茎が向かい合ってついているんですって。今の時期しか見られない様子です。ちなみにこの説明をしている先生のお姿が今回のベストショットだと思っております。うふふ
もう春はすぐそこ。まずは冬季特別開園日に六甲高山植物園でいち早く感じてくださいね。
但し、気温はこんな感じです!十分に暖かい格好でお出掛けください!
さて、私の六甲高山植物園に関連する記事は今回で終わりですが、4月以降はあにーさんが引き継いでくださるそうですよ。OG生活がまもなく終わる私は暇になる・・・わけではなくて、生薬と漢方薬の勉強をきちんとしようと思い、講座の申し込みをしました!でもその道のスペシャリストになりたいわけではなく、単に沖先生にまともな質問をしたいだけなのです。フフフ。ということで私たちの植物鑑賞はまだまだ続きますよ。またたくさん語る場所を得るまで知識を蓄えておきます
これまでの記事もどうぞ。
11月の記事はこちら→/ekiblo/2017ogob/28310/
10月の記事はこちら→/ekiblo/2017ogob/28148/
9月の記事はこちら→/ekiblo/2017ogob/27960/
8月の記事はこちら→/ekiblo/2017ogob/27765/
7月の記事はこちら→/ekiblo/2017ogob/27659/
6月の記事はこちら→/ekiblo/2017ogob/27443/
5月の記事はこちら→/ekiblo/2017ogob/27290/
4月の記事はこちら→/ekiblo/2017ogob/27058/
六甲高山植物園
住所:神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
電話番号:078-891-1247
開園期間:2019年3月16日(土)~11月24日(日)
開園時間:10:00~17:00 (16:30受付終了)※イベント開催時は延長の場合有
入園料:大人(中学生以上) 620円/小人(4歳~小学生) 310円
Webサイトはこちら→http://www.rokkosan.com/hana/
冬季特別開園
日時:2019年2月23日(土)、24日(日)、3月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)10:00~16:00(入園受付は15:30まで)
※西入口のみ開門 山上バス利用時は「オルゴールミュージアム前」で下車
※悪天中止・延期なし
料金:大人520円、小人260円 ※特別割引料金適用
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(4)
ありこ2019年2月25日 12:46
ヤスコさま
今回も詳しいご説明ありがとうございます。
おかげで毎回、私は先生をみつめることに集中できるという幸せを満喫させていただいております。
あにーさんと同じく、私もセツブンソウがよいな~と思いました。
特に、つぼみセツブンソウ。
小さくて、白くて。。「赤ちゃん」って感じでした。
かわいかったな~。
ヤスコ2019年2月25日 08:33
あにーさんへ
プレッシャーかけてますよ〜。ふふふ。キハダはあの日の見どころですしね。
がっちりじゃなくふんわり参加をほのめかしつつ、結局行ったら全員いたっていうこのスタイルが大好きです。
あにーさんは実際に高山行かれますもんね!ぜひ、確かめに行ってください!
あにー2019年2月24日 22:57
なんかいろいろプレッシャーかけられてるwww
朝起きれて、沖先生ガイド行くぞ!って張り切ってたら、お2人も来られててやっぱりって感じでした^ - ^
今回はこじんまりしててはかなげなお花が良かったですね〜
節分草がお気に入りです。
春からもなるべく顔出せるように頑張りますね。
というか、沖先生に教えていただいたことを、本当の高山で確認して来たいなーという気持ちもありです。
ヤスコ2019年2月25日 13:37
ありこさま
沖先生をどうぞこれからも見つめ続けてください。セツブンソウ、めちゃくちゃかわいかったですね!私たちは樹木のように常にドシリと先生のお側に行きましょう。笑 でもたまには葉っぱを落としてセツブンソウに命を吹き込む落葉樹のように新しいファンの方にお譲りする精神も育んでいきたいものですね。