盲導犬について、教えていただきました②
盲導犬について、教えていただきました①に続き、②です。
「視覚障がい者や盲導犬について、ボクもみなさんに知っていただきたいから。」と、バンブーさんが特別に講義をしてくださいました。
今回の待ち合わせは、阪急西宮北口駅の改札。
ユノさんは、ワタクシを見て、今回は飛んできてはくれませんでした(ちょっと残念)。
ワタクシの中では、ユノさんはドラマ「相棒」の「右京さん」のような存在です。
「まずは、どうやって歩いているか見せるので後ろからついてきて。」とバンブーさん。
早い!!待って~!
(写真は、たたたたたっと歩くバンブーさんとユノさん)バンブーさんは、ユノさんに「スロースロー(ゆっくりゆっくり)」と、常に歌うように声かけされています。
ユノさんは歩くのが早いので、バンブーさんは「急いで」の言葉は使ったことがないそうですよ。
道順は、バンブーさんの頭の中に入っています。
「エスカレータ」と「階段」どちらを選んでも、目的地に到着できる場面で、バンブーさんが「ブリッジ」とユノさんに指示。
するとユノさんは、階段を選び、バンブーさんと降りて行きました。
(写真は、バンブーさんとユノさんが階段を降りているところ)次にあるのは柵!
柵は危険!
よそ見していて、ぶつかったり、刺さりそうになったり。。
皆様も、そんな経験ございませんか?ユノさんは、柵の前で立ち止まり、間隔が一番幅の広いところを選んで、バンブーさんを先導。
次は、西宮ガーデンズ入口。
ガラスです。これも危険!
ワタクシの祖母は生前、ガラスドアに気付かずぶつかって顔に怪我を負っていました。バンブーさんも、ユノさんと会う前はガラスにぶつかった経験がおありだそうです。
しかし、ユノさんと一緒の今、ガラス前で「ここからは入れませんよ」とユノさんがブロックしてくれます。
(写真は、ユノさんがブロックしている場面)
以下、バンブーさんとご一緒していて、ワタクシが教えていただいたことです。(一部)
どうして盲導犬への指示は英語なのですか?
右に曲がるときは「ライト」
左に曲がるときは「レフト」と指示は、英語です。
「盲導犬が海外で生まれたこと」や「英単語は言い切れること」
「日本語の方言によっての違いを回避」など、盲導犬が理解しやすく、ユーザーが指示しやすいのは「英語」という理由のようです。
メールは、どのようにして受信がわかる?
バンブーさんとの待ち合わせの連絡はメールでした。
バンブーさんは、docomoのらくらくホンをお使いで、メールを受信すると「メールを受信しました」と音声でお知らせがあり、
メールの本文も音声で読み上げてくれます。
入ったことのないお店に、ユノさんと入ったことはおありですか?
街を歩いていて、気になるお店があればふらっと入るワタクシ。
バンブーさんもそういうことがあるのかお聞きしました。答えは「ない」とのこと。
うーん。ワタクシ、ブログでお店を紹介していますが、文章はほどほどにして、写真に頼るところ多し。
でも、写真に頼ると、視覚障がいの方にはわかりにくいことになっていると気付きました。
お店紹介に関して、ワタクシ個人の今後の課題です。
盲導犬について、教えていただきました①は、バンブーさんに事前チェックしていただきました。
①と今回の②は、読んで、聞いて、わかっていただけるようにという考えで、ブログを書かせていただきました。
どのように注意したかというと、
「きのう、かきをたべました。」としてしまうと
聞く人には、「牡蠣」か「柿」かわかりません。
「昨日、柿をむいて食べました。」とか「昨日、海の牡蠣を食べました。」など少し付け加えると正確に伝わります。
そのようなことを、注意しました。
バンブーさん、ユノさんには今後もいろいろ教えていただきます。
お礼にワタクシもなにかお教えできるものを持たないと。。
鉄道事業社20社局で、「声かけ・サポート」運動、拡大中。 →☆☆☆
【以下2月25日追記いたしました。】
・阪急百貨店 うめだ本店 9階 祝祭広場で、2月24日に盲導犬のチャリティイベントがありました。→☆☆☆
・社会福祉法人兵庫県盲導犬協会(盲導犬チャリティーグッズやイベントについてはこちらを)→☆☆☆
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この記事へのコメント(8)
あみまる2018年2月26日 05:49
ありこさん、ナンバー②待っていました。
これだけの内容を発信するのは、いつもよりお時間がかかられたと思います。具体的なことが書かれてあり、世の中のみなさんに盲導犬や盲導犬と街を歩いている方のことが少し伝わったのではないでしょうか?わかりやすい切り口から説明されていて勉強になりました。ありがとうございました。
障害→障がいと書かれていました。わたくしは、長年,ご縁があって特別な支援を必要とする子どもたちと関わってきましたので、「障害」 or 「障がい」 という言い方は好きではなく、違う言い方はないものかと思っています。
ありこ2018年2月25日 22:17
Aliceちゃんが、機敏に声かけされている様子が目に浮かびます。
ワタシは、もじもじと「訓練中かな?」「お手伝いしないほうがよいかな。」「他の人もいるし。」などと「声賭けしない理由」を探すときもあってねぇ。
でも、私が120才くらいになって駅の階段を上がろうとしたときに、Aliceちゃんに声賭けされたら、手助けがいらないとしても、うれしい。
だから、やっぱりお声賭けしよう!と思いました!
Alice2018年2月25日 09:44
ありこさんこんにちは!
とても勉強になる記事をありがとうございます。
これまでに駅などで何度か視覚障害者の方にお声がけをして道案内のお手伝いをしたことがあるのですが、ほんとうにお役に立てたのかわからず知識不足を痛感していました。
自分なりに調べたりもしたのですが、ありこさんの記事を拝読し、より一層勉強しなきゃいけないという気持ちが高まりました!
ありこ2018年2月24日 09:52
AKKOさん。今日は酒学校最終日なんですね。
記事楽しみにしています!
日本酒といえば!!ワタクシ、最近奈良づいていて、先日「春鹿」に酒蔵見学にいってまりました。
見学のあと、奈良のお酒をガンガンいただきました~。
AKKO 2018年2月24日 08:38
ありこさん、おはようごさいます。先日からの記事を拝見させていただいています。今、ちょうど西宮へ最後の酒学校に向かっているよ(o^^o)。西北で乗り換えるのでそんな思いを感じながら歩くね。
ステキ記事を、朝から読んで安心して行ってきます^o^
ありこ2018年2月24日 09:42
ヤスコさん。コメントありがとうございます。
そうです。そうです。続けることが大切だと思います。
今回の記事は、アップするまで時間がかかりました。
自分なりに(←本当に自分なりに)調べたり、勉強したり、表現についても注意しながらでしたが、不足していました。
ヤスコさんのコメントの「障がい」の「がい」がひらがな表記でしたので、阪急電鉄サイト内はどうかな?統一したほうが良いなと思い、表記を訂正いたしました。
ヤスコさんありがとうございます。
ヤスコ2018年2月24日 02:21
うわぁ。ものすごく勉強になりました。
仕事で視覚や聴覚に障がいのある方に対応することはあります。でもそれを障がいなどと言ってしまうのは大変に失礼な話で、代わりになさっている事柄の研ぎ澄まされている感じは尊敬しかありません。
たとえば薬をお渡しする時も形やサイズだけでなくシートの固さ、目薬などは外袋の手触りなど、私からしたら「え?え?何が?」と思うくらいの差を読み取ってはるので驚きます。一つ一つ手に載せて説明しますね。どこが違うのかもちゃっかり教えてもらっちゃいます。
お会計ではお金のわずかな凸凹できちんと出してくださるのが本当にすごくて見ててうっとりしてしまいます。
聴覚に障がいのある方には筆談をしますが、周りの人に遠慮されているのか、こちらもバタバタしていると聞く姿勢を示すことができていないのか、文章が堅すぎるのか、聴き取りがうまくいかないことが多いです。でもしっかり続けて、同じ薬しかなくても最近は「なんか聞いとくことなかったですか〜?」とかちょびっと軽い口調で筆談するように心がけていると、どんどん話してくださるので、本当に変な垣根は作らず、同じように接するのが大切!ちょっと苦手な部分だけフォローするという感じが大事やなと思います。
ステキな記事に拍手!!!
ありこ2018年2月27日 01:16
あみまるさま、コメントありがとうございます。
あみまるさまもコメントをされるまで、いろいろと考えられたのではないかと思いました。
「障害」「障がい」「障碍」。。ワタシもどう表記しようか考え込んでしまいました。他にも迷う箇所があって記事にするのはやめようかなとも思いました。
でも、至らない点は読んだ方からご指摘をいただこうと決心しアップした次第です。
現場で関わってこられたあみまるさまのご意見、大変ありがたく思います。