十日えびすに行って来ました~尼崎えびす神社~
2019年1月10日午後1時、尼崎城公開に盛り上がっている阪神尼崎駅です。なるべく阪急沿線で書いているじーねこですが、今回はちょっと阪神電車で寄り道させて頂きます。西宮神社で十日えびすの参拝を終えたあと、こちらへやって来ました。目的は・・・
こちらの尼崎えびす神社「尼のえべっさん」です。昨年も来たのですが、あいにく雨が降ってしまいじっくりと見ることが出来なかったので、今回はリベンジということでやってきた次第です。西宮とは違った十日戎をご覧ください。この垂れ幕もじーねこ大好きです。特に福娘の絵がかわいいですね。
阪神尼崎駅を降りるとすぐにこの中央商店街の入り口があります。そこを通って行くとすぐに先ほどの垂れ幕が現れます。ちなみにプロ野球開幕と同時に阪神タイガースのマジックが点灯するというので有名な商店街がこちらの三番街です。
こちらが尼崎えびす神社の入り口です。実は公園の中に境内があります。ですから鳥居が配された参道というのがないんです。その代わり昭和33年に出来た大鳥居が一基そびえています。
こちらがその大鳥居です。阪神電車に乗っていると見えます。とても大きいです。そもそも尼崎えびす神社はその原型となる社は大昔からあったようですが、災害や街の変遷があり、そのうち自然消滅して名前を残すのみとなったようです。そして昭和23年に名称を現在の尼崎えびす神社と変え、昭和28年に現在の地に出来たそうなのです。戦後に出来たものですからあまり大きな場所は得られなかったようですね。
しかし本殿は立派なものですよ。その本殿に向かって参拝客ズラリと並んでいました。さすが商店街が側にあるだけあって、なかなかの賑わいでした。左手に見えるえべっさんの絵がいいですね。見てるだけで幸せになります。
中ではちょうど、舞が奉納されていました。こちらの宮司さんは女性ということでしたからもしかするとこの方かもしれません。ちなみに昨年の商店街のマジック点灯式で必勝祈願をなさったのもこちらの宮司さんです。
この様子を眺めていると男性が突然「後ろで太鼓をたたいている女の人な、もう60年くらい叩いてるで」と教えてくれました。60年というとこの神社が創建されたのとほぼ同時ですね。すごいですね。
その教えてくれた男性が実は尼崎のだんじりの関係者だったので、話は尼崎vs神戸のだんじり自慢合戦に。役30分程の楽しい時間でした。最後に5月1日に予定されているこちらの45基だんじり巡行のことを話すと、さすがにこれには驚いていました。
さてさて、十日えびすに戻りましょう。もちろん大まぐろ、ありましたよ。西宮の2.5mに比べると小さいですが、なかなか立派です。小銭もバッチリ貼りついてます。
笹や熊手ももちろんありますが、尼崎えびすはこちら、尼戎の「招福俵」お値段もなかなか気合いの入ったものです。
並ぶ菰樽は伊丹の白雪が多いですね。伊丹と尼崎は隣接していますからね。あと西宮でも東の今津郷の大関が並ぶのも納得です。日本盛さんも見られますね。献上樽には地域色が出ますね。
他にも見てみましょう。狛犬ですね。紅白のしめ縄をかけてもらっています。新しいようでまだまだ彫りがくっきしていますね。
昨年は奉納まぐろと同じように小銭を貼り付けられていた二宮尊徳翁ですが、今回はなかったです。狛犬同様に紅白のしめ縄を付けられていますね(笑)。
なぜか、見ざる言わざる聞かざるの3体。こちらも紅白のしめ縄(笑)。分け隔てなく、みんな大事にされているようです。
他の神社と同じように、えびすさんだけではなく、他の神様もいらっしゃいます。こちらは良縁開き道祖神だそうです。石造の後ろの彫り物が見事です。拝殿の前に陳列されている猫ちゃんたちが良縁を招いております。
これは・・・、すみません、勉強不足で、わかりませんでした。きちんとお賽銭をもらっているということは、ありがたいかえる様なのでしょう。
中には由緒正しいものもあり、こちらは上野寛永寺にあった徳川将軍家霊廟にあった石灯篭です。戦後、寛永寺や増上寺を再建する際の寄付金の御礼として、この焼け残った石灯篭を返礼品として配っていたそうです。主に東日本に多く、西日本では珍しいようです。巡り巡ってこちらに来たそうですが、なぜ来たのかはわからないようです。
いかがでしょう。昔からある由緒正しい神社、というわけではないのですが、地元の方々に愛されながら賑わっている神社で、こういう場所にその街の個性というのが出てくるので、とても面白いですよ。十日戎は終わりますが、節分や夏越の神事などが行われるとまた賑わうかと思いますので、ぜひ機会があれば、お参りしてみてください。詳しい情報は尼崎えびす神社のHPをご覧になってみてください。ちなみに尼崎城の公開は3月29にです。乞うご期待!