阪神なんば線開業10周年記念ラッピング列車を眺めてきました
2019年1月15日午後2時15分頃、阪神甲子園駅です。阪神なんば線開業10周年ということで記念のラッピング列車が運行されることになりました。今回はそのお披露目式に参加させて頂きました。
開式が終了したのちに梅田方面からやってきました。じーねこは鉄道にそれほどの知識はありませんので、この車両がどのような形式化はわかりかねますが、阪神電車のイメージカラーの青と近鉄電車のイメージカラーのオレンジを基調にしているそうです。ヘッドマークの配色もそうなっているそうです。このお顔を見たときには、数年前にやっていた仮面ライダーゴーストを連想したのはじーねこだけかな・・・。
さてさて、観光好きなじーねこが最も興奮したのは、このたかいよしかずさんと山崎秀昭さん両名によるこのイラストですよ。何とも愛らしいキャラクターももちろんなのですが、車両全体に流れる景色の選び方に感心しました。まず最も東よりの1号車は奈良県ということで誰でも連想できる鹿と東大寺が見えますね。
それだけでなくこっそりと餅つきの図柄を入れています。これは話題になった「高速餅つき」ですよね。このあたりのチョイスにしびれました。
大阪は定番の粉もんに道頓堀でしょうか。阪神なんば線の沿線に見られる景色を描いています。ただ青いくまちゃんはよく見ると懐かしの「くいだおれ人形」の装備をしています。にくいですね。
西宮はもちろん「えべっさん」ですね。それだけでなく福男の模様も描かれているのは心憎いです。じーねこ的にはちょこんと横たわっている「奉納大まぐろ」がツボでした。そしてドアの側で「みやたん」が笹を持って迎えてくれるわけです。このイラストの配置は絶妙です。
神戸にはもちろん灘五郷。そして神戸の方にはゴミ収集でお馴染みの「ワケトン」が描かれています。これもまたドアの側にいますから、子供たちが乗るときにはテンションが3段階くらい上がるのではないでしょうか。
そして最も西の6号車には明石海峡大橋、そして姫路城と、この列車が通って行く場所が絵巻物のように描かれています。そんな長編大作の中に自分の街のイラストが出てくると、ちょっと嬉しくなりますね。
さてさて、その絵巻物のようなラッピング列車の中で特に秀逸だったのが尼崎でした。まずは3月29日に開城する尼崎城。そして尼崎の怪獣ガサキングを挟んで反対側の商店街。入り口のアーケードには尼崎城が描かれていますが、本当にこんな感じなんですよ。阪神尼崎駅を降りたら「ほんまや!」と驚きますよ。さらに細かいのは横の女の子が持っている芋。これは2000年頃から復活させてきた「尼いも」という尼崎原産の芋があるんですが、それを描いているようですね。
ドアを挟んで手前には何故か豚の貯金箱。これは尼崎信用金庫の世界の貯金箱博物館に由来するイラストですね。細かい!
そして、じーねこが大好きなだんじり祭です。ここでポイントなのはだんじり同士がぶつかっているところです。神戸や芦屋、西宮のだんじりはスピードやパフォーマンスを競うタイプですが尼崎は「山合わせ」というぶつかり合いがあるんです。このイラストにはじーねこも膝を叩きました。素晴らしい。そしてドアを挟んで向こう側には、先日お邪魔した尼のえべっさんの大鳥居ですよ。その下には巫女さん、なのですが、これはもしかしたら女性の宮司さんに由来しているかもしれませんね。そしてその巫女さんもドアの側に描かれているのが絶妙です。
こんな感じでどういうわけか尼崎のイラストが素晴らしい仕上がりになっていました。このあたりのイラストのチョイスに関してお話を聞いてみたいと思いました。
最後に芦屋ですが、こちらは西宮との合同チームになっていました。こちらも芦屋市立図書館打出分室を選んでくるとは憎い選択です。ご存じの方は「葉っぱがない」と思われましょうが、あの建物はリアルに描くとお化け屋敷に見えてしまいますので、この方がかわいくていいと思います。
という感じで、非常に興味深いラッピング列車となっています。運よく巡り合ったらお気に入りのイラストをぜひご覧になってみてください。
ちょうど2月に入ると灘五郷では酒蔵開きが毎週のように行われ、阪神沿線が賑やかになります。阪急沿線の方々もぜひ週末は阪急・阪神1dayパスを駆使してお出かけ頂けたらと思いますよ。
とりあえず次の週末にはこんなイベントがあるんですよ。じーねこも参戦予定ですので六湛寺公園でお待ちしてますよ!
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。