ヴォーリズ設計のキャンパスはまるごとミュージアム!「関西学院大学」
朝晩はだいぶ涼しくなってきたので、控えていた町歩きを再開しました。
久しぶりにお届けする西宮の学校建築巡りは、阪急日和の「甲東園編」でも紹介されている関西学院大学です。開かれたキャンパスなので、ふらりと足を運びました。
西宮上ヶ原キャンパスは、私のブログに何度も登場するウィリアム・メレル・ヴォーリズによる設計。
赤い瓦屋根とクリーム色の外壁が特徴の建築様式「スパニッシュ・ミッション・スタイル」で統一されています。以前紹介した「神戸女学院」と2年違いで建てられており、雰囲気も似ています。
中央芝生にはレジャーシートを広げてくつろぐ親子連れの姿がありました。
こちらが学院のシンボル、時計台。かつては図書館として使われていた建物が、3年前に大学博物館として開館しました。
館長に許可をもらい館内を撮影しました。
石造りの階段やロビーの意匠が神戸女学院の総務館と似ていることを発見したり、タイルのデザインにうっとりしたり、自分のペースで心ゆくまで見学しました。
2階で開催中なのは、「Gift for the Future 関西学院のあゆみ -学院を築いた4人の院長-」。
関学の創立者から第4代までの院長についての展示です。
ヴォーリズ建築についての映像も流れているので、私を含めて初心者にはうってつけだと思いました。
続いて外国人教員の住宅として使われている建物と校舎の中では最古の建築物・ハミル館を見学して、最後に正門そばの「ランバス記念礼拝堂」へ。
取材許可をもらおうと神学部事務室にお願いに行ったら、事務員さんが礼拝堂を案内してくださいました。
余談ですが、バーチャル駅長は取材用に「バーチャル駅長名刺」を作ってもらっており、名刺に各自のキャッチコピーが書かれています。
私のキャッチコピーは「喫茶店を愛するバーチャル駅長」なので、名刺を渡すたびに「喫茶店がお好きなんですか?」と聞かれて恥ずかしい思いをしています。喫茶店と関係ない場面で聞かれることが多く、ただでさえ挙動不審なのにジタバタしてしまいます......。
話を元に戻します。信者ではありませんが、ランバス記念礼拝堂に入ると胸に熱いものが込み上げてきました。
重厚感のある外観とはうってかわって内部はふんだんに木材が使われており、やわらかな印象を持ちました。
キリスト教のなかでもメソジスト派の礼拝堂は内部がシンプルなことが特徴なので、同じミッション系大学でも会衆派である神戸女学院の礼拝堂とは雰囲気が異なります。
関西学院大学では学部ごとの建物に礼拝堂(チャペル)があり、チャペルアワーの時間を設けているそう。
ランバス記念礼拝堂は、キャンパスと同様に一般の方の見学は自由です。
定期的に演奏会が行われているそうなので、一度巨大なパイプオルガンが鳴り響いている様子を見に来ようと思っています。
関西学院大学博物館
【平常展・関西学院のあゆみ】2017年8月1日(火)〜2017年10月21日(土)
【開館時間】9時半~16時半(入館は16時まで)
【休館日】日曜(8月6日のみ開館)・8月11日(金)〜21日(月)、9月18日(月)、9月23日(土)
【公式HP】http://museum.kwansei.ac.jp
阪急甲東園駅から徒歩15分
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(2)
キロロスキー2017年9月 5日 12:58
OB・OGであれば、ランバス記念礼拝堂で結婚式を挙げることができます。
コトリス2017年9月 5日 17:13
キロロスキーさんコメントありがとうございました。HPによると今は卒業生でなくても結婚式を行うことができるそうです。粋な計らいだと思います。