元揚屋のカフェは、花街に咲く妖艶な夢の空間
阪急大宮駅から徒歩20分。
どっしりとした二階屋が軒をつらねる、京都屈指の花街だった「島原」にやってきました。
幕末には新撰組の隊士や西郷隆盛らも通っていた場所です。
ここにあるのが、かつての揚屋を利用した「きんせ旅館」。
"揚屋"とは、舞妓や芸妓を呼ぶ遊宴のための場所を提供する店のこと。
文化サロン的な役割も果たしていました。
「きんせ旅館」は1日1組限定で宿泊できる旅館ですが、今日の目的は一階にあるカフェ&バーです。
ドキドキしながら引き戸を開けると、目に飛び込むのは美しいタイルが貼られた床と欄間のステンドグラス。
さらに扉を開けカフェに入ると、妖艶な光が灯る大広間が。
「はいからさんが通る」の時代にタイムトリップしたかのような別世界です。
いかにも旅館然とした内部に、こんな西洋風の空間が現れるとは......。
以前紹介した京都府庁旧本館のように優美な洋館の内部が西洋風なら驚きませんが、意外性に心を撃ち抜かれました。
おのぼりさんのようにキョロキョロして、落ち着きません。
スタッフさんに聞くと建物は築250年ほどですが、内装は大正後期から昭和初期にかけて洋風に改装しているそうです。
折り上げ天井の大広間は元ダンスホール。独り占めしてカフェオレ(600円)を。
ただただこの空間に身を委ねて、過ぎる時間を愉しみました。
きんせ旅館
【住所】京都市下京区西新屋敷太夫町79
【電話番号】075-351-4781
【営業時間】平日:15時〜22時、土日:8時〜22時
【定休日】火(Twitterにて要確認)
【公式Twitter】https://twitter.com/kinseryokan
【公式FB】https://www.facebook.com/kinseryokan/
阪急大宮駅より徒歩20分
または市バス207番・206番「島原口」停留所下車、花屋町通を西にまっすぐ(徒歩10分)
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(6)
ばび2018年2月14日 16:16
わあぁ。。またしても、なんと素敵な。。(*´ω`*)
行ってみたいなぁ、泊まってみたいなぁ、と夢がふくらみます。読んでて、とっても幸せな気持ちになりました。ヤスコさんと同じく、ありがとうございます!
コトリス2018年2月11日 18:11
はちこさん、嬉しいコメントをありがとうございます。
実物を見たら写真以上に素敵な空間なので、うっとりされると思いますよ。
カフェなのでふらっと訪れてもらって大丈夫ですが、土日は混み合うかもしれません。
私の任期はあと1ヶ月半ほどなんですが、最後までよろしくお願いします。
はちこ2018年2月11日 14:57
素晴らしく美しい内装の旅館なのですね❗️ステンドガラスが落ち着いた雰囲気を醸し出して「大人」なムードですね(^^)
ひょっこり…訪れても入れるのでしょうか…なんだかドキドキしますが。
でも。さすが駅長さま方ですね。たっくさんの素晴らしい場所ご存知でいらっしゃる❗️これからも楽しみにしておりまするです(^^)
コトリス2018年2月11日 11:10
ヤスコさん、書くのに時間がかかったので褒めてくださって報われました(笑)
jazztronikは知っていますよ。
好きなミュージシャンがこぞってきんせ旅館でライブをやっているので、ぜひ見学したいと思ってました。
音響も抜群でこの空間を独り占めして過ごすのは本当に贅沢な時間の過ごし方でしたよ〜。
ヤスコ2018年2月11日 08:53
きんせと角屋は数ヶ月前に行きました!ほんまに素敵ですよね〜。
きんせには大好きなjazztronik(ジャズとエレクトロニックの融合で音楽活動をなさっていて代表の野崎良太さん以外の固定のメンバーはいないんですが)が時々ライブをなさっていて都合がつけば行きたいなと思っています。あの空間で音楽なんていいに決まってますよね。
泰山タイルも素敵でした。そして何よりその魅力を数倍にして記事にしてくださってありがとうございます。
コトリス2018年2月14日 18:40
ばびさん、こちらこそ見ていただいてありがとうございます。
ここに宿泊したら遅くまでバーで飲んでいられますね。
坂本龍馬とおりょうを気取って新婚旅行で泊まるのも良さそうです。