四百年の歴史~京都「みすや針」~
京都の「着倒れ」を支えてきた三條本家みすや針さんに行ってきました。
御所内で針を作っておりました私どもの先代は、針への清めの意味と秘術であったその技を漏らさぬようにとの配慮から、御簾(みす)の中で仕事をしておりました。その様子から『みすや』の屋号を頂戴したものと存じております。(パンフレットより)
確かな技術が、四百年後の今日まで続いているのですね。
ろおじ(路地)を抜けると、静かなたたずまいの日本家屋。
ごめんください...と引き戸を開けると一面の針の世界。
もめん針、つむぎ針、きぬ針、メリケン針、キルト・パッチワーク針、さしこ針、ビーズ針、手作り日本刺繍針、待ち針 etc...!
針ってこんなに種類があるんだ!と目を見張ります。
針が錆びないという桐箱で出来たお裁縫箱、ころんとした可愛い針山もありました。
今日のお目当ては革用の針。普通の針と違って先が三角になっています。その名も「三角針」。
みすや針さんの針はすべて職人さんの手作業で作られています。
刀と同じように鉄を鍛えられ、弾力性に富んだ強度。
とがらせすぎて繊維を切断しないよう、また繊維の間をくぐり抜けるよう目に見えないほどの角度がつけられ、表面には繊維を通るときの摩擦を減らすようにごく細かな縦筋。メッキはしていません。
針穴は円形、内側がやすりで磨かれていて糸が引っかからず糸切れもしにくいそうです。
自分へのお土産はお裁縫セット。桐箱入り。
思わず歓声を上げてしまう可愛らしさ。
この小さい握り鋏(長さ6cm!)、うっとりするほど切れ味抜群!もちろん鋏職人さんの手作り。蓋には小さい針山。
箱の大きさは8cm×3.5cm×3cm。iPhone6と比べるとこんな感じ。
こちらはお店オリジナルの「ほつれのん」。ほつれた糸を絡めて生地に刺してわからなくします。ヒット商品で、これだけを買い求めに来るお客様もいるとか。
隣は待ち針。こんなかわいい待ち針が針山にちょこんと居たら、お裁縫も捗りそう!
三條本家みすや針
京都市三條通河原町西入
TEL 075-221-2825
※うっかり見過ごしてしまいそうなアプローチですが、看板を目当てにいらっしゃって下さいね
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(2)
かうる2016年8月11日 10:18
お裁縫セット、可愛い〜(≧▽≦)私も欲しいです。お裁縫が得意な友人にも教えてあげよう♪
MIKA2016年8月12日 09:47
かうるさん
お裁縫セット、針山の色柄バリエーションが沢山あるので楽しく迷って下さいね!
奥様手作りの『握り鋏用カバー』は前日に買い占めたお客さんが居たくらいの“お土産ヒット商品”だそうなので是非チェックなさって下さい♪