『ヤン・ヴォ― ―ォヴ・ンヤ』@国立国際美術館
6月2日より再開館した国立国際美術館(以下NMAO)に『ヤン・ヴォ― ―ォヴ・ンヤ』を観に行ってきました。
ヤン・ヴォ―氏(以下、ヤンさん)はベトナム・バリア生まれ。現在はメキシコ・シティとベルリンを拠点に活動する芸術家です。NMAO公式サイトによると、日本の美術館では初の大規模個展で、NMAOのみの開催だそうです。
検温、アルコール消毒、マスク着用して、いざ入館。
まず最初に、入口の解説掲示をじっくり読みながらメモを取る。公式サイトにも、同じ解説が掲載されています。
「ミューズであるヴォーの甥」の箇所で手が止まる。
(はて、ミューズの甥、、、?某国民アニメのタ〇ちゃんみたいな??たしかに可愛いけども。。。)
そんなことを考えながら、一歩足を踏み入れてびっくり
ぴちぞう、NMAOで、こんなに空間を広々と使った展示を観るのは初めてでした。
インスタレーション作品ゆえ、一つ一つのオブジェが大きく、圧巻のカリグラフィー群に驚きます。
また、天井から吊下げられている作品に気を取られていると、足元には像がなんてことも。
そして、油彩が施されたミラー・フォイルの間に、眩しい赤色が出現
そこには、「竹宮惠子先生と吉田秋生先生が描かれる青年を足して2で割ったような人物」の印画が
「おお、、、こ、こりゃ確かにミューズだわ、、、」
甥のグスタフ青年を撮影したのは、ヤンさんの恋人ハインツ・ピーター・クネス氏。
そう、個展全体が極めて個人的で、家族的なのです。
工房に招かれて、ヤンさんの大切な人たちとヤンさんの大事な記憶に、多方向から包まれる感覚。
その一方で、記録的で普遍的で、ゆるがぬ共通の真理がある。
だからこそヤンさんの過去を辿っている気分に浸りながら、ヤンさんの作品は、鑑賞者の「個の記憶」にもアクセスしてくるのです。
異国のようで、どこでもない場所のようで、隣人の生活を垣間見ているようで、、、
そんな不思議な心持ちになって、展示会場を後にしたのでした
「ヤン・ヴォ―さんってどんな人?」と思われた方は、NMAO公式インタビュー動画をどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=Z-CctwumKlY&list=PLtChPgMagASIApQfFMcOivvjCqtYzQuIp
国立国際美術館
『ヤン・ヴォ― ―ォヴ・ンヤ』展は10月11日まで、お見逃しなく
「大阪梅田駅」より徒歩約20分
国立国際美術館公式サイト http://www.nmao.go.jp/
*訪館前に公式HPで開館時間等ご確認されることをお薦めします
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