黒く 正しく 美しく――ミュージカル「黒執事」大阪公演初日に潜入!の巻
トッコッコーー(イケメンだらけーー
)
突然ですが、ブログをご覧の皆さま
『黒執事』っていう名前を聞いたことはありですか?
月刊「Gファンタジー」(スクウェア・エニックス刊)で連載中の
枢やなさんの大人気コミックで、MBSさんでTVアニメ化もされた作品なのですヨ。
(ちなみにアニメ第二期も7月から放送予定だそうです)
その人気作品が、なんと舞台になりました!
しかも、出演者がイ・ケ・メ・ンだらけ
こりゃぜひともこの目でイケメンたちを拝まなければなりませぬっ
ということで、1.5倍ほどのイキオイ(トッコ比)で羽をばっさばっささせつつ
トッコが出かけたのは...
じゃじゃ〜〜〜ん!
ミュージカル
黒執事
The Most Beautiful DEATH in The World
千の魂と堕ちた死神
※公式ホームページはこちら!
でございます!
会場はこちら、イオン化粧品 シアターBRAVA!。
さあ!わくわくドキドキで会場に突入〜〜〜〜!!
* * * * *
さて。この『黒執事』、実は舞台化されるのはこれで2回目。
昨年東京で行われた、大好評だった初演をうけて、
今回は東京・愛知・大阪の3都市公演が実現したんですって。
大阪はトッコが潜入した初日を含め、たった3日間の公演ということで
残念ながらブログをアップした今はもう、大千秋楽が終わったあとなんですけれども。
ここぞとばかりに、ネタバレも気にせず感想を書かせていただきますですよ。
〜〜〜あらすじ〜〜〜
19世紀、英国。
ヴィクトリア女王の「裏」の仕事を請け負う
"悪の貴族"ファントムハイヴ家の万能執事・セバスチャン。
その正体は悪魔。
呪われし運命に立ち向かう孤高の若き当主シエルとの契約のもと、
シエルの影となり裏社会の事件を闇で片付けている。
ある日、二人は女王の命により、ロンドンで頻発する無差別殺人事件の捜査に乗り出す。
一方、"魂を回収する仕事"を担う死神派遣協会では
"回収されない魂"の異常発生が問題になっていた。
死神ウィリアムはさぼってばかりの同僚のグレルに頭を痛めつつ、
優等生死神アランとその相棒エリックに調査を命じる。
悪魔、死神、不治の病、呪われた過去。
事件はそれぞれの運命と絡みながら、哀しい事実を浮き彫りにしていく。
そんな中、ドルイット子爵が開催する一大オペラ公演の幕があけようとしていた。
死神に死は訪れるのか? 何故魂は回収されないのか?
哀しく切ない調べとともに黒き執事が暗躍するノワール・ファンタジー。
(公式ホームページより引用)
最近は人気コミックを原作にしたミュージカルが流行っていますけれど、
トッコが生でその舞台をみるのはコレが初めて...ってことで
事前にお友だちからコミックと初演のDVDを見せてもらい、
バッチリ予習して出かけたのですが...。
んもうコレが、原作知らなくても無・問・題!
限られた上演時間の中にもかかわらず、
セバスチャンとシエルの出会い(契約)の場面も上手く織り込まれていて
客電が完全に落ちる前から舞台上で行われるチェス盤のような演出とともに
オープニングから観客を「黒執事」の世界へと導いてくれます。
また、劇場の高さを有効に使ったセットは、個人的にとても好きなかんじでございました。
後で知ったところによると、トッコが大好きな宝塚歌劇をはじめ、オペラなど、
数々の舞台美術を担当されている方が手がけられているそう。
初演はお話の舞台がほぼファントムハイヴ家の中だったため
セットも室内イメージだったのですが、今回はロンドンの街が舞台。
3階建ての抽象的なセットを上手く使った演出で、ロンドンの街を表現していました。
もちろん原作の世界観をそのまま再現したゴシック調の衣装も見逃せません。
そういや会場にもゴスロリ風のお洋服のお嬢様がたがいらっしゃいましたわ〜。
▲ゴージャス(布貼り、箔押し)な公演パンフレットもゴシックテイスト。
キャストの面々はもちろん、原作者・枢やなさんのイラスト、
衣装デザイン画も掲載されていて楽しいのです。
* * *
さて、ここからが本題。
イケメンぞろいのキャストの皆さんをトッコの独断と偏見でもって、
ご紹介していきますヨ〜
"あくまで執事"なセバスチャン役を演じるのは、初演から続投の松下優也さん。
本職(!?)が歌手ということで、さすがの歌唱力。
クールなセバスチャンからは想像もつきませんでしたが、
実は兵庫県出身の関西人なのだとか。
関西人の本領を発揮した、悪魔らしからぬ(!?)面白いシーンにはドギモ抜かれました...。
ファントムハイヴ家当主・シエルを演じるのは
これが舞台初出演という西井幸人くん。
じゅっ、じゅうよんさい...(あまりの若さにトッコ動揺中
)
いかんせん初舞台でミュージカル、ということで、
正直まだまだ歌と演技はがんばれ!...といった感じを受けましたが、
んが!...なんといっても途中で見せる女装姿のかわいさったら...もう普通に美少女!
んでもってダンスがお得意なんですかね?
カーテンコールで役を離れた満面の笑顔で踊る姿はとってもイキイキしてらしゃいました。
若手俳優集団「D-BOYS」オーディションの準グランプリの西井くん。
今後もたくさん舞台にも出演されることかと思いますので、成長に期待したいところです
そして今回の主役ともいえる、舞台オリジナルキャラクターの一人
死神エリックを演じるのは、佐伯大輔さん。
※死神の皆さんのキャラクターメイク姿はこちらから。
チョイ悪な風貌が素敵です。
舞台経験の豊富な役者さんらしく、一見いい加減にみえて、
その一方深く苦悩するエリックの姿を、安定したお芝居で表現してらっしゃいました。
相手役ともいえるアラン@松本慎也さん(次にご紹介します)とのシーンは
とっても感動的でございましたわよ。
お次はもう一人のオリジナルキャラクター、ヒロイン(!?)死神アラン。
演じるのは松本慎也さんです。
松本さんといえば、男性ばかりで演じる人気劇団「Studio Life」の看板俳優さん。
トッコもStudio Lifeの舞台では何度か拝見しているのですが、
松本さんは女性役も多くされているので、今回の舞台でのドレス姿はさすがお手モノ!
動きがとっても自然でお美しかったですわ。
また、今回のアランという役は永遠の命を持つはずの死神なのに、
不治の病に冒されてるっていう、ヘタをすると安っぽくもなる難しい役でしたが、
松本さんが醸し出す繊細な雰囲気とあいまって、なんとも涙を誘う演技に。
そういえば、Studio Lifeからは松本さんのほかに、お2人が客演されていました。
ファントムハイヴ家の料理ができないコック・バルドロイ役の岩崎 大さんと、
おとぼけたキャラクターのハンクス刑事・青木隆敏さんです。
どちらも素顔はイケメンなのですが、そんな男前のお顔をイイ意味で
まったく感じさせないハジけた演技がグッジョブでした。
死神派遣協会の面々はどなたもコミックからそのまま抜け出てきたかのような
抜群のビジュアル なんてハイ・クオリティ
心はヲトメな死神グエル・サドクリフを初演から続投されているのは植原卓也さん。
初演にも増して見事なキャラ作りはもちろん、
今回は見事な美脚を披露してくださいました...トッコ女子として完敗...
知的で冷静な死神、ウィリアム・T・スピアーズ役の永岡卓也さん(あ、卓也続きですね)は、
合コン好きの死神、ロナルド・ノックス役のヨウスケクロフォードさん
とともに、けして出番は多いとはいえませんが、
バリバリ踊って、時には扱いにくそうなデスサイズ※を
セットにぶつけながら(笑)戦う姿がカッコ良かったです
ノックス役の方はダンスもよかったですが、歌声もよく通るエエ声ですね〜。
※死神の持つ鎌。黒執事ではなぜか園芸用品にカスタムされています...。
グエルはチェーンソー、ウィルは高枝切りバサミ、ノックスは芝刈り機...
アクションシーンはさぞご苦労されたことかと...。
そのほか、客いじりはこの人にかかっているといっても過言ではない、
抜群の安定感とユーモアで舞台を支える、
アゴのラインアバーライン警部・伊勢直弘さんに、
不気味さが原作そのまま!
どうやってその声を出しているのか気になってしかたがない葬儀屋・和泉宗兵さん。
美形で変態なドルイット子爵を
とんでもないハイテンションで演じていらっしゃった藤田 玲さん...
などなど、初演からの続投、今回初参加組を問わず、皆さんの熱演が光っていました。
アンサンブルの方々も素晴らしい活躍。
ダンサーの方が多かったようですが、中にはオペラ歌手の方も!
物語の中で上演されるドルイット伯爵主催のオペラをはじめ
(『ホフマン物語』@オッフェンバックのオランピアみたいな内容でした)
様々な場面で、その美しいソプラノが印象に残りました。
* * * * *
いやはや、コミック原作の舞台だからって、ナメてかかったら大間違いですわよ、皆さま!
ミュージカル「黒執事」。
なかなかにクオリティの高い舞台でございました。
これでS席6,300円はなかなかのコストパフォーマンスかと。
次の再演の際、そしてめでたくDVD発売とあいなった場合(5/24現在未定)には、
ぜひぜひ一度ご覧くださいませ!
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今後のシアターBRAVA!公演情報は劇場ホームページをチェック!
イオン化粧品 シアターBRAVA!
大阪市中央区城見1-3-2
TEL 06-6946-2260(10:00〜18:00)
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