神戸六甲山花さんぽプラス1特典~六甲高山植物園「沖先生のぶらぶら園内ガイド6月編」
2017年OGコンビ「ヤスコとありこ」のヤスコでございます
神戸六甲山花さんぽのプラス1特典で早速、六甲高山植物園に行ってまいりました。第2土曜日...そうです!11時~と14時~からの2回、沖先生のぶらぶら園内ガイドがあったのです!でもね...この日の天気予報は強めの雨、しかも午後から勤務先の会議に出席しなければならず、直前は行くのやめようかな...と思っていたけど、2018年OGのあにーさんが「雨でも行く!!」と言ってくださったので、私も勢いで行ってまいりました!
...行って良かった
1週間で咲いている花はがらりと変わりますし、先週見逃したものも先生のガイドで見ることができ楽しく過ごさせて頂きました。
ただ、いつもと違うのはここでも3密を防ぐため、整理券制となりました。どちらの回も先着30名。整理券獲得できるかな?できなかったら...私、《沖先生は前にこう言っていた。うろ覚え》のガイドしますね!と冗談も呟く。無事に西口にて整理券確保。
さて、沖先生が登場されましたよ。
先生もマスク...あっ、先生、モンベルマスクや!!!早速写真を撮らせて頂く。このマスク、私たちの周り、誰も当選しなかった...
はい、ガイドの始まり始まり...。
昔から疫病と言われ、ペスト、マラリアなど人口の半分くらいが亡くなってしまうような感染症の流行があったけど、その度に植物から病気を治す力をもらいながらヒトは生活してきたと。植物は自分自身の身を守る知恵を持っているとのこと
ドウダンツツジは下向きの花で上向きの種。植物園での楽しみは花だけではありません!花の後の種を見る。種子の付き方、花の咲かせ方で植物の工夫がわかりますとのこと。ドウダンツツジの場合は虫が蜜を採るために入り込みやすいように下向きに花が咲き、受粉が成功し、種子は遠くに飛ばせるように上向きに付くんです。
マムシグサの花は終わっていましたが、軸がマムシのようなのですぐわかります。五十肩の漢方・二朮湯に入ってます。
ヤマトリカブト(キンポウゲ科)はぐんぐん育っています。花はもう少し先。
近くには葉っぱがそっくりなゲンノショウコ。間違えたら大変
トリカブトは皆さんも聞いたことがあると思いますが猛毒を持っているからです。キンポウゲ科の特徴で葉の裏に毛が無いのがヤマトリカブト、毛があるのがゲンノショウコ。雨
だと見分けがつきにくいそうです。ゲンノショウコのお茶は美味しいそう
早速買ってみよう♪
アマドコロは木陰が好きな植物です。花は葉っぱの裏につけて地面にいるコバエに受粉を手伝ってもらい、種子は遠くに飛ばさなくていいので木陰のあるそのあたりの地面に落ちるのを待っているそうです。
サンキライ。日本名はサルトリイバラ。葉っぱは柏餅のようにお餅をくるむのに使われていました。実は強壮薬になり山から元気になって帰って来るという言う意味で山帰来(サンキライ)。私、やっと今回でサンキライ=サルトリイバラと認識しました
もう忘れません
コアジサイは園内あちこちで咲いていました。青いところが良い香りで白くなってきたら香りは薄くなるそうですよ。みなさん、マスクを少しだけ外して香りを楽しんでいました。
高山帯の岩場を再現したロックガーデンではハイマツ。ちょうど地面に枝がグーッと伸びてましたが、この枝が雪などに押しつぶされることによって根っこが出てきたらそこで育ち、これまでの枝は腐敗して高山帯で唯一腐葉土を作るそう。
ハイマツの周りではいろんな植物が競い合って育つとのこと。この話、何度聞いても好き!
続いてコマクサ。他の植物が生える場所は好まないそうで、高山帯でも南側の斜面には育たず、北側の岩も吹き飛ぶくらいの過酷な環境で生育するとのこと。
雨雲より上にある高山帯で育つので霧などからの水分を葉っぱにためて(この日は雨だったので葉っぱに水が溜まっています)、風が吹いたらその水を地面に落としているそう。ケシ科の植物で腹痛を取る薬として昔は御岳百草丸などに配合されていたけど、今は絶滅危惧種のため配合されていないとのこと(他にも腹痛取る薬はありますしね!これにこだわらなくてもよくなりました)。あにーさん(お友達もいらっしゃいました)と見ていると自生地の話も聞けるので、ここで見られるのがいかに貴重かというのもわかりました
木陰エリアへ。
カンザシギボウシのつぼみ。名前の由来はつぼみなんです。橋の欄干の擬宝珠(ぎぼし)につぼみが似ているから!初めてつぼみ見た!
シロモジ、ダンコウバイの葉の違いの解説。
くぼみが緩やかなのがダンコウバイ。どっちも秋には黄色くなります。
木陰エリアの人気者
、カタクリさんはすっかり姿を消していました。ポツポツとフワっとした袋の中に種が入っています。
この種にはエライオソームとというアリにとっておいしいものが付いているので運んでいくそうですよ。そしてまたカタクリさんが来年顔を出す...。
アセビの木には泡が付いてますよ。これはモリアオガエルの卵でオタマジャクシになったら
下の水のあるところに落ちる...ってここは小便小僧の人工池やー!
アジサイに寄生するのはキヨスミウツボ。こんな地面に潜んでいるのは自分ではとても見つけられません。
今回は(今回も)マニアックですね。ではまた来月、暑そうだけど行けたらいいなぁ...。
六甲高山植物園
〒657-0101 神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
TEL:078-891-1247/FAX:078-891-0137
開園期間:2020年3月20日(金・祝)~11月23日(月・祝)
開園時間:10:00~17:00 (16:30受付終了)※イベント開催時は延長の場合有
休園日:7月2日(木)・9日(木)・16日(木)、9月3日(木)・10日(木)・17日(木)・24日(木)
入園料:大人(中学生以上) 700円/小人(4歳~小学生) 350円
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(2)
まみ2020年6月16日 06:35
ヤスコ様
あの写真以上の沖先生を楽しみにしています!
ヤスコ2020年6月16日 07:28
まみさま
コメントありがとうございます。
あれは…ねぇ。先生の素敵な写真がんばります。