関西学院大学教育フォーラム講義録+「阪急クラシック」チャリティーコンサートのお知らせ
4月18日(月)に関西学院大学で開催された 教育フォーラム
「被災者の心に寄り添う復興を ~東日本大震災の現場から~」を聴講してきました。
学生だけでなく、一般市民も対象でした。若い時は新しいことをどんどん記憶することはできますが、良質な情報を選別し、新しい知識を自分のストックとうまく化学反応を起こさせながら熟成させるのは年を取ってからの方がうまくできるような気がします。それに、私は大勢の方の前でとてもお話はできませんけども、話の上手な方のお話を聞きますと「将来、こういう方になれるように研鑽していかなければ」という刺激にもなります。
講演会が行われた関西学院大学会館内にある「レストラン ポプラ」もどなたでも利用できます。大学がたくさんあるのも阪急沿線の特長ですからもっと活用していきましょう。
リーズナブルなお値段で本格的なお料理を楽しんでいただけます。4月4日からは宝塚ホテルがレストランポプラの運営のサポートを始められました。
三田屋をご紹介したことがありますが、ファミリーマートやSUBWAYもあります~ちょっぴり学食風ですね。
講義メモ
東日本大震災では死者・行方不明者は28,000人を超え、大勢の被災者の方が避難しています。実際に被災地に入って現場調査をしてきた実態を 精神科医 野田正彰教授が語られました。
阪神・淡路大震災は「面の災害」であったのに対し、東日本大震災は「線の災害」被災地から近い 被災を逃れた場所をやりくりした復興が必要
阪神・淡路大震災では成熟した市民社会で意見がいいやすい環境であったのに対し、東日本大震災では「遠慮して(おかしいと思っていても)意見が言えない」人が多い。
「十分に悲しみ思う」ことは立ち直るために必要な作業だ。しかし、被災地を訪ねてみると、悲しみが抑圧されたり、悲しみがわいてくるまで時間がかかっているように思える。その反面、絶望を感じるまでの時間が実に短かった。
「未来都市をつくって復興させるべき」という「かたい想像力」ではなく家族・家・職業・地域社会を失った方 「それでも自分が住んでいたところのそばにいたい」という気持ちを慮り、共感を示す「やわらかい想像力」が必要
被災地以外の地が元気でいて経済を活性化していくこと 阪神・淡路大震災の経験を生かした長期的な支援をしていくことはこれからも大切なことです。
講義にありましたように、今回の東日本大震災と阪神淡路大震災における被害は規模も質も違いますので、思いこみや押しつけを伴う支援になってしまってはなりません。「被災者の方の心に寄り添うこと」「想像力を働かせること」は、別に心理学の知識がなくても、少しの思いやりがあればできることではないでしょうか。
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この記事へのコメント(4)
かいつうCAN2011年4月22日 10:59
ふうむ・・・自分を基準にしない想像力が必要、てことにもなってくるのかも知れませんね。
被災地にいない僕の友人でさえ、今は「がんばろう、がんばろう」でうつになりかけてる、ってお医者さんに指摘された、て言ってました。それは余談としても、被災地の人はこう思ってるはず、被災地の復興はこうするべき、被災地じゃない地域の人はこうこうで、、、と「カタイ」想像力に支配されがちかもしれませんね、たしかに。
ゆかり2011年4月19日 20:47
たんぽぽさん こんばんは~
素敵なイベントですね。
平日ですので、厳しい方もいらっしゃるかもしれませんが、梅田は19:00~ですし、一人でも多くの方に参加していただきたいと思います。
当日は私も聴きに行きます~
たんぽぽ2011年4月19日 18:27
ゆかりさんこんにちは。
移動しながらのコンサートって初めてです!
いろんな場所で、たくさんの人に見て、聴いて欲しいという気持ちが伝わってきます。
来週の火曜日、私も聴きに行こうと思います。
ゆかり2011年4月22日 17:26
かいつうCANさん
答えがないことですから確かに難しいですね。
個人的にはまだ被災者の方に直接「がんばれ。がんばれ」という段階ではないと思っています。もちろん有名人の方たちが被災地に行ってかけ声としておっしゃることまで否定するわけではないのですが・・・
「がんばれ日本」の掛け声が空回りしないように、支援を続けて行きたいものですね。