運転士は見つめている。
そこにある街並みを、
そこに暮らす人たちを。
雨の日も風の日も、懸命に。
なにげない日もかけがえのない日も、丁寧に。
その景色は決して流れない。
私たちが走った分だけ、
お客さまの中に広がっていく。
たしかに積もり積もっていく。
その一日は、いつか、だれかの一生になる。
きょうも、阪急電車は走ります。
あなたのたいせつな目的地まで、ずっと一緒に。
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静かになったのは、
夢中になったからでした。 -
ひとりで遠くに行くことで、
大人になっていく。 -
乗り越えた日々の先に
奇跡も運命も、待っている。 -
お昼休みのつづきは、
帰り道に話そう。 -
1ページずつ、1問ずつ。
ゴールは近づいている。 -
両親以外と見にいく、
はじめての花火でした。 -
大人がよく言ってた
「あっという間」ってほんとだったんだ。 -
家族に早く会いたい時の、
駅はすこし遠い。 -
おんなじ話なのに何年も繰り返せる
思い出があります。 -
毎日走ってきた。
電車も、わたしも。 -
二人がゆっくり話すには、
きっといい場所です。
しらこ
Shirako
岐阜県生まれ、東京都在住のイラストレーター。大学で建築とデザインの勉強をした後、海外の技法書を読んで風景画と色彩理論について学ぶ。現在は書籍の装画やアニメのカラースクリプトなどを中心に活動中。青山塾イラストレーション科 第21期修了。