映画『阪急電車』~阪急電鉄 特設サイト~

制作者たちのスペシャル対談

  • 「阪急電車」の物語が走り出すまで
  • 映画「阪急電鉄 片道15分の奇跡」完成
  • 物語に込めたそれぞれのメッセージ

「終着駅は、きっと笑顔。」のキャッチコピー通り、温かな感動が観客を包む映画「阪急電車 片道15分の奇跡」。監督・原作者そして阪急電車のスタッフから、これから『阪急電車』の物語に出会う皆さんへメッセージとは?

有川さん:張りつめた糸が切れてしまわないように、時にはほっこりと和んでください。

――今回の撮影に使われた特別車両はかなりの年代物だとか...

三宅監督
:映画化の話に際して、今津線らしい車両で撮影したいと思っていました。 その時に看板付きと看板無しのどちらがよいですか?と聞かれ、「看板がある方が阪急らしいかな」と思って看板付き車両に決めたんです。
写真:有川さん×稲垣さん
稲垣さん
:三宅監督にご指名いただいた看板付き車両は、最古参系列の3000系と呼ばれる車両も特に古い車両は最高46年選手です。どれも廃車直前でして、実際に3本あった看板付き車両のうち、映画公開時点で残っているのは撮影で使った1本のみ。それも撮影列車ということで特別に1年間廃車時期を延長したからなんです。ただし、古いと言っても、内装の色が少し薄いだけで、今走っている最新車両とほぼ変わりないですね。一般の方が見て違いがわかるでしょうか。
有川さん
:変わらない内装や色は、阪急電車のシンボルなんですよね。小説の中にも書いていますけど、小豆色の車体に、抹茶色の腰掛、きなこ色の壁紙が私の中での阪急電車です。学生時代にも阪急電車に乗り慣れている友達が言うんですよ「阪急電車かわいいやろ!?」って。学生の女の子にかわいいって言われる電車ってあまりないですよね。
稲垣さん
:阪急電車は2010年に開業100周年を迎えたのですが、この100年を、阪急電車は一人で走ってきたわけでありません。沿線のイメージは、お住まいの皆様、遊びに来ていただける皆様と一緒に作り上げていったものです。ほっこりと和んでいただいたり、憧れをもっていただいたり、という話を聞くたびに、「皆さんの力で阪急電車は走り続けているんだ」と嬉しく思います。今回の映画を機に、沿線だけでなくもっと広い地域の皆さんと阪急文化を盛り上げていけたらいいですね。

――これから映画館に足を運ばれる皆さんに、メッセージをいただけますか?

有川さん
:映画を見ている2時間、私はほっこりと和むことができました。
2時間もの間、ただ和んでいられる場所って、よく考えたらすごく貴重なんじゃないでしょうか。
先日の3月11日に起こった東日本の震災によって、今も多くの方が辛い状況の中にいます。阪神大震災を経験した人間はみんな感覚的にわかっていることだとは思いますが、こういう時に不謹慎だといって過度な自粛をしても、被災地の人は誰も救われません。無事な地域の人間は、むしろ元気に生活して社会と経済を回していかなくては。だから、こんなときでも自分の生活を大事にして、生活の潤いとしてエンターテインメントを楽しむことを悪いことだと思わないでいただけたらと思います。
今津線沿線や関西の方はもちろん、被災地にいる方にも、被災地のことを思って悲しんでいる方にも、映画を見て和む時間を作ってほしいと思います。張り詰めた糸はいつか切れてしまいますから。エンターテインメントには張り詰めた気持ちを和らげる力があると信じています。
三宅監督
:この映画は、電車の中でたまたま出会った人に、勇気付けられたり癒されたりする物語です。お互いに苦しい思いをもっていても、相手を思いやり最後は笑顔になるお話です。特に今日本は大変な状況にあります。でも、東日本を、そして日本全国を笑顔にするためにも、関西発のやさしい物語を届けたいと思います。日本のみんなで笑おうよ、と思えるように。
稲垣さん
:私は、この映画を通じて観る方に電車の中での、人のつながりを感じていただければと思います。電車の中でたまたま隣り合った人、全く知らない人に話しかけたり、関わっていくのはなかなか難しいものですが、映画の中でなら起こりえます。そこに何かを感じてもらえれば、やがては本当に素晴らしい出会いが生まれるかもしれません。どんな境遇にあっても、最後には皆さんが笑顔で劇場を出ていただいたら嬉しいですね。
写真:対談風景
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