
白 妍霞(はく けんか)
日に日に暖かくなり、京都の桜も満開に!今回は、期間限定で桜のライトアップが開催される「高台寺」へ行ってきました。日本の伝統料理の一つである天ぷらを晩餐に、和の春を満喫できる夜の京都をご紹介します。
夜桜観賞の前に夕食をとろうと思い、17時に阪急烏丸駅に到着。駅から歩いて約5分、大きな提灯に書かれた「天ぷら」の文字に惹かれ、「天ぷらと海鮮 米福」に入りました。ここには天ぷらの種類が40種以上あり、1本90円から食べられます。注文に迷った私はおまかせメニューの「天盛り」をオーダー。せいろに盛られた天ぷらはボリューム満点でしたが、食べてみるとサクサクと軽い食感で、油っこすぎず食べやすい!好物のお餅を使った天ぷらにはチーズが入っていてさらにおいしかったです。アツアツに揚がった天ぷらを天つゆにつけて食べる、これ以上のものはないと思います(笑)。日本の伝統料理をリーズナブルに、お腹いっぱい味わうことができて大満足!
住所:京都府京都市中京区阪東屋町657-5
電話:075-252-2800
営業時間:11:30~15:00(ランチタイム L.O.14:30) 17:00~23:00(ディナータイム L.O.22:30)
定休日:年中無休
私の母国にも「丸子(ワンズ)」という天ぷらと似た揚げ物があります。
細かく切った野菜に、塩で味付けをした粉をまぶしているので、揚げた物をそのまま食べられます。日本に来て天ぷらをつゆにつけることはもちろん、そばやうどんの上にのせて食べることも驚きでした。
烏丸から八坂神社を越え、30分ほど歩いてようやく「高台寺」に辿り着きました!高台寺は、豊臣秀吉の正妻・ねねによって開創され、「遺芳庵」や「傘亭・時雨亭」などの茶席を擁すお寺です。「当時はここでお茶の会をよく開いたのかな?」など想像しながら、歩き疲れた足を休めるために、境内の一角にある「湖月茶屋」へ。境内には約50本の木々があり、お店の茶屋椅子で見るのがまさにベストポジション。桜は少し散り始めていましたが、それでも見応えは充分!桜餅やみたらし団子を食べながら、ゆっくり夜桜観賞を楽しみました。
- 「桜餅」400円・「みたらし団子」450円
住所:京都府京都市東山区高台寺下河原町526
電話:075-561-9966
営業時間:9:00~17:30(17:00受付終了)
※春の夜間特別拝観(5/6まで)は、日没後~22:00(21:30受付終了)
定休日:年中無休
拝観料:大人600円/中高生250円/小学生無料/障害者手帳をお持ちの方無料(すべて高台寺掌美術館入館料も含む)
日本に起源を持つと思われがちな抹茶。遡ると、実ははるか古代の中国にルーツがあるそうです。初めは解毒作用を求め漢方薬の一種として飲み始められ、現在のように粉にして飲む抹茶法を発案。それを日本に伝来したのは、臨済宗の開祖・栄西禅師であるといわれています。
高台寺に入り、いよいよ桜のライトアップを拝観!大きな枝垂桜が照らし出された時の美しさは、なんとも妖艶で幻想的でした。桜は5分に一度ライトアップされ、一回の点灯はほんの10秒ほど。庭園に投影された万華鏡の映像も刻々と移り変わっていくので、今見た桜と次に見る桜とでは表情が違って見えるのです。枝垂桜と万華鏡の映像が織りなす一瞬一瞬の輝きは、ずっと忘れられない春の思い出になりました。
- 方丈前庭で行われる春の夜間特別拝観。2014年のテーマは「寺照(てらて)らす~生命(いのち)万華鏡~」。プロジェクターを使って、白砂や特設のスクリーンに万華鏡の映像を投影。
日本人の桜好きと同じように、中国で国民的に愛されているのは、「牡丹」です。牡丹は"百花の王様"と呼ばれるなど権威の象徴で、自信が溢れる花として広く親しまれています。そして中国のお花見では、牡丹や梅、桃などを愛でる習慣があります。
夜の京都を訪れたのは初めて!昼間と比べてどこか神秘的で、夜景も美しかったです。
京都にはまだまだ私が知らない文化があるので、これからたくさん勉強したいと思います。
白 妍霞(はく けんか)
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