
歴史ある街・京都には、神社やお寺などに限らず、「古いもの」を扱ったお店が軒を連ねています。さまざまな歴史を探しに、烏丸を訪ねました。
阪急烏丸駅から高倉通を歩くこと約10分。店の入口に椅子や木箱がセンスよく並べられた、セレクトショップ「70B ANTIQUES」を発見!
入口から地下へと続く階段を下ると、1860年代~1960年代のイギリスを中心に、フランス、ベルギー、オランダ、アメリカのアンティーク家具、雑貨類約4万点以上が所狭しとディスプレイされています。普段は見ることのないハイセンスな空間に胸がワクワク!店員さんが詳しく説明をしてくれるので、商品についてもよく知れて、以前よりもアンティークを身近に感じられるようになりました。
私が気に入ったのはイギリス製のワークデスク。佇まいがかっこよく、いつか部屋に置いておいてみたい、私の憧れの一品です。
李朝家具とは、李王家が君臨した朝鮮王朝時代に作られた調度類のこと。多くは、「ヤンバン」と呼ばれる高級官僚の書斎道具でした。
木の適材適所を見極めてバランスよく作られた家具は、美しさや温もりといった、韓国の風土や長い歴史の中で育まれた独特の味、魅力があります。
70B ANTIQUESから烏丸駅の方へ戻り、四条通沿いにある「ブリキのおもちゃと人形博物館」へ向かいました。扉を開けてすぐに出迎えてくれたのは、壁一面にずらりと並んだおもちゃの数々!そこは販売コーナーになっていて、古いものから最近のものまで、たくさんのおもちゃを購入できます。
そして、入口から向かって左の展示コーナーには、1960~70年代を中心に、一番古いものでは大正時代のおもちゃや人形、懸賞品、お菓子のパッケージがショーケースに陳列。その中で、子どもの頃に大好きだった「鉄人28号」を見つけて大興奮!私が知っているのは80年代のもの。初期のものなど、他のシリーズを見比べできて嬉しかったです。初めて見るおもちゃが多いのに、懐かしく感じられる、なんとも不思議な空間でした。
住所:京都市下京区柏屋町22 クオン四条柏屋町301
電話:075 223 2146
時間:10:00~16:00(最終入館)
入館料:大人(中学生以上)500円、
小学生300円、園児100円
※障害者手帳をお持ちの方は、提示で50円引き
定休日:日曜、祝日、年末年始
韓国には、「昌信洞(チャンシンドン)文具・玩具通り」という、おもちゃと文房具の総合市場があります。おもちゃの市場としては韓国最大規模で、キャラクターグッズやぬいぐるみ、ゲーム機など、ほとんどのおもちゃが揃っています。
懐かしいおもちゃを心ゆくまで見学した後、少し遅めのランチがてら、「前田珈琲 明倫店」を訪ねました。このお店が入っている京都芸術センターは、閉校した築80年の小学校を利用した建物。初めて来たのにほっとできる雰囲気は、まさにカフェの空間にぴったり。
お腹がすいていた私は、まず名物の「赤味噌オムハヤシ」を注文しました。かつおだしと西京味噌の和風味であっさりと食べやすく、あっと言う間に完食。食後には、スペシャルブレンドコーヒー「龍之介」でほっと一息。ブラックでもほどよい甘みとコクがあり、とてもおいしく感じました。「龍之介」とは、実は創業者の父親の名前であり、母親の名前の「冨久」というコーヒーもあります。
デザートに選んだ「自慢のカプチーノパフェ」は、珈琲ゼリーにシフォン、カプチーノ味のソフトクリームなど、まさにコーヒーづくしの一品!お腹も心も満足しました。
韓国人はホットドリンクを飲むときにストローを使うのが日常的。
100円均一ショップにホット用のストローが販売されているぐらい、
韓国では当たり前となっています。
今日は、まるで「タイムスリップ」をしたかのようでした。3ヵ所に「歴史」という共通点が感じられ、普段体験できない貴重な時間となり楽しかったです。
李 政祐
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