
ローム株式会社が行う光の祭典が4年ぶりに行われると聞き、開催場所の西京極を訪れました。初めて踏み入れる地にドキドキしながら、いざ出発!
日が暮れ始めた17時ごろに阪急西京極駅に到着。イルミネーションを見る前に、駅から徒歩15分の「フジヤマプリン」へ向かいました。昔、喫茶店を営んでいた店主のおばあさんが生み出した味を、今なお大切に受け継ぐカレーがこの店の名物だそうです。私は大好物の牛すじが入った「近江牛すじライスカレー」を注文しました。3~4時間煮込んだという牛すじは、今までに食べたことのないやわらかさでびっくり。あらかじめ和風だしで煮込んでいるらしく、味もしっかりしています。食べ応えのあるサイズの牛すじがたっぷりと入っているので、牛すじ好きの私にはたまりませんでした。そして、もう一つの名物であるプリンは、卵不使用なのでヘルシーだし、沖縄産の黒糖を使った上品でコクのある甘さが特長。こってりとしたカレーの後でも、あっさり食べられました。さつまいもを使ったクリームチーズのクランブルケーキも、甘さ控えめでおすすめです。ずっといたくなるぐらい、アットホームな雰囲気のお店で、しっかりと腹ごしらえができました!
中国では、カレーに使用されているスパイスのほとんどが、漢方薬として昔から親しまれてきました。例えば、カレー粉の主原料で黄色の色付けに使われるターメリックは、漢方では止血効果があるとされています。
カレーとデザートでお腹を満たし、いよいよ「ローム イルミネーション 2014」観賞へ!このイベントは、京都市右京区に本社を置く大手半導体メーカー「ローム株式会社」が4年ぶりに開催。本社の敷地に面した佐井通り(通称 春日通り)沿いの並木道を中心とした68本の木々に約60万球の電球を点灯。誰でも無料で観られる、京都でも大規模なイルミネーションイベントのひとつです。
まず目に入ったのは、玄関口にある丸みを帯びた大きな「ヤマモモの木」。全体を白色LEDで彩り、正面には7色に輝くクリスマスツリーのイルミが現れます。そして、佐井通りの歩道沿いに並ぶ約20本のメタコセイヤは、枝の一本一本まで光が張り巡らされ、まるで光の森の中を歩いているようでした。点灯するLEDと、点滅する電球との組み合わせで光の動きをつけているなど、空間を演出する工夫が細部に施されています。ロマンティックな雰囲気にうっとりと見とれてしまいました。
中国・香港のイルミネーションは、何十とあるショッピングモールで行われることが多いです。一般的なクリスマスツリーからキャラクターグッズのデコレーションまで、イルミネーションの種類は幅広くオシャレですが、 日本のようにLEDを使った省エネの配慮は少ないと思います。
光が溢れる並木道を通り、右奥にある「名倉公園横芝生広場」へ。ここでは、毎回趣向を凝らした特別なイルミネーションが見られるそうです。今回のテーマは「光のカレイドスコープ(万華鏡)」。壁一面LEDを敷き詰めてできる「スクエアLEDビジョン」を使って描かれるイラストが、万華鏡をのぞいているかのように、次々と変わっていくのです。「次はどんな絵が出てくるんだろう」ととてもワクワクしながら見入っていました。私は平日に行ったのですが、土日祝限定で参加型イベントも実施されるようです。会場内に設置されているディスプレイを連動させて、ビジョンに映し出されるツリーなどのイラストに飾りつけをすることができるというもの。もし来年も開催されるのなら、次は参加型イベントも体験してみたいです。
万華鏡といえば、筒の中にある玉や飾りで煌びやかな世界を作り出すもの。しかし、中国の万華鏡の中には、筒をのぞく先にある外の景色が投影されるものがあります。イルミネーションをのぞいたらとてもキレイかも知れません。
寒かったですが、大好きな牛すじがたっぷり入ったカレーと、幻想的なイルミネーションの世界に、いつの間にか寒さを忘れて楽しんでいました。
張 敏
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