
岡崎は京都屈指の文化ゾーン。
春のお出かけにぴったりな京都市動物園をはじめ、
動物と触れ合えるスポットを紹介します。
住所:京都市左京区岡崎法勝寺町 岡崎公園内
電話:075-771-0210
時間:9:00~17:00(3~11月)、9:00~16:30(12月~2月)
※入園は閉園30分前
定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
入場料:一般600円、中学生以下無料
今回、最初に目指すのは京都市動物園。河原町駅から市バスに乗り換えて岡崎方面へ。日本に来て初の動物園とあって、期待で胸がふくらみます。
動物園に着いてまず向かったのは、2012年に新しくなった「もうじゅうワールド」。ここではライオンやトラなどネコ科の動物を見ることができます。特に、ライオン室やジャガー室は、いきいきとした生態を観察できるよう、ガラス越しに動物に近づくことができるので迫力満点!トラがちょうど食事中で、骨付きの生肉にかじりつく猛獣らしい姿を見ることもできました。「ひかり・みず・みどりの熱帯動物館」では、熱帯エリアに生息する動物などが。ここで一番うれしかったのは、中国でも人気のあるカピバラを見られたこと。「こんにちは」と声をかけた時、私の方に顔を向けてくれ、まるで言葉が通じたみたいでした。
北京では、水族館や遊園地と一緒に建てられている動物園が多く見られます。また、日本のお祭りのように露店がずらっと並んでいるので、食べ物をテイクアウトして巡るのが一般的。日本の動物園にも売店はありますが、食べながら歩いている人は少ないので驚きました。
京都市動物園では、かわいい動物と触れ合うこともできます。2011年にリニューアルした「おとぎの国」では、平日ならヤギ・ミニブタ・ヒツジ、土・日曜はウサギとテンジクネズミにもさわれます。「おとぎの国」の「ふれあいグラウンド」に向かうと、目に入ってきたのは自由に遊ぶヤギやヒツジたちの姿。でも、飼育員の方が名前を呼ぶと、いっせいに集まりだしてびっくり!さわり方を教えてもらい、恐る恐る耳の後ろをさわっているうちに、最初はよそよそしかった動物たちが気持ちよさそうに目を細め、だんだんなついてくれました。ヤギにさわったのは生まれて初めてのことで、新鮮な体験になりました。その後もほかのエリアを巡りながら、北京で行った動物園より種類が多いことに気づき、また来たいという思いが強まりました。
北京の動物園とくらべて、京都市動物園ではより間近に動物を感じられました。「もうじゅうワールド」をはじめ、各エリアで動物に接近して観察できる仕掛けが施されているのに対し、中国では一定の距離をあけて展示されています。
Cafe&Gallery 椛(もみじ)は動物園から徒歩すぐ。築100年超えの古民家を改装した温かみのある店内には、コーヒーの香りが漂います。こちらでは、ネルドリップ式で淹れるコーヒーなどを楽しめるほか、小鳥の歓迎を受けられます。オーナーが中庭にエサをまくと、どこからかスズメやメジロが集まってくるのです!併設のギャラリーでは、奥さま自作の鳥モチーフのアイテムが販売されていて、鳥好きにはたまらないお店。愛らしい小鳥の姿や作品を堪能した後は、「すふれなどらやきセット」をいただきました。生地にメレンゲをたっぷり使い、パンケーキ風に焼き上げたどら焼きは、食感はもちろん、抹茶とあずきの異なる味を楽しめるのがポイント。おいしいコーヒーにスイーツ、そして小鳥のさえずりが生みだす心地良い空間は、いつか自分で開きたいと考えているお店の理想像に似ていると感じました。
京都では、古民家やこの街の伝統家屋・町家など、古い建物をリノベーションして、カフェやレストラン、ショップ、宿へと姿を変えているのをよく見ます。実は北京でも同じように古民家を改装し、カフェや宿へと再利用するなどして、古い町並みを守る動きがあります。
1日中、動物に囲まれて癒やしを感じられる時間を過ごせました。
京都市動物園では、今春に「ゾウの森」などがオープンするそうなので、また訪れたいと思います。
劉 霏霏
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