
向日市の商店街で始まった「激辛商店街」の町おこしでは、各飲食店がオリジナリティあふれる激辛メニューを提供中。想像を絶する辛~いグルメをご紹介します。
まず向かったのは、東向日駅から近くにある「クレープのお店 おんりー」。こちらでは、材料の配合や鉄板での焼き方にこだわり、モチっとした食感のクレープを味わえます。ラインアップは、チョコやいちごなどの定番のほか、生チョコや羽二重餅がトッピングされるいちごちょこ大福など約25種。その中で、ひときわ異彩を放っているのが激辛クレープ5種!その代表ともいえるサドンデスクレープに挑戦してみました。トッピングはピリ辛のチョリソー、カレーせんべい、カレーソテーのキャベツで、クレープ生地自体は甘さ控えめのため、程よい辛味とのハーモニーを楽しめます。しかし、ハバネロとジョロキアの唐辛子が使われるサドンデスソースを一振りかけるだけで味が激変!舌がピリピリとしびれる辛さのため、ソースの量はお店の方と相談するのがおすすめです。
中国の華北地方でよく食べられる天津煎餅は、味は違うけれど見た目は日本のクレープにそっくり。水で溶いた緑豆の粉や栗の粉を鉄板に丸く広げて焼き、折りたたんで麦味噌と刻みネギで味付けます。近年は、唐辛子味噌を加えるなど、辛い味のものも楽しまれています。
次の激辛メニューを求め、向かったのは「四代目山下とうふ店」。にがりの代わりに、すまし粉を使う製法で京料理に合う豆腐を製造される一方、添加物を使わない安全安心な豆乳どーなつを販売。プレーンとシュガーのほかに、コーヒーやバナナなど日替わりのドーナツを含め9種のフレーバーが楽しめます。粒子の細かい小麦粉や、豆乳をたっぷり使う豆乳どーなつは、モッチモチで弾力あり!そんな身体にやさしいスイーツに、世界一辛いともいわれるブート・ジョロキアとバーズアイの唐辛子を組み合わせたのが、カプフラボン激辛豆乳どーなつです。ドーナツの風味を残しながらも限界まで辛くされており、プレーンと比べると明らかに赤く、断面にも赤いスパイスの粉が…。恐る恐る口にすると、豆乳の素朴な甘さを感じるものの、じんわりと辛味が広がり、カッカッと身体が熱くなっていきました。一見はふつうのドーナツのため、サプライズのお土産にしても面白そうです。
「四代目山下とうふ店」の豆乳どーなつを食べて思い出したのが、伝統的な北京料理として知られる油餅。小麦粉で作った生地に油を塗って焼いた中華料理で、朝ごはんとして食べる人も多いおなじみのメニューです。
住所:向日市寺戸町八ノ坪120
電話:075-921-0878
時間:【火~木曜】
11:00~14:00(L.O.)
【金~日曜】
11:00~20:00(L.O.)
※昼休憩あり。
詳細は要問い合わせ
定休日:月曜
最後にたどり着いたのが、今年の2月末にオープンしたばかりの「カレー工房ギャー」。もともとは激辛ラー油などを製造・販売されていた店主が、スパイスの面白さを広め、辛いものを身近に感じてほしいという思いから始められたのだそう。いただいたのは、まろやかベジポタチキンカレー。玉ねぎやニンジンなど7種の香味野菜と鶏肉を、野菜の切れはしでつくる出汁・ベジブロスでじっくり煮込んだもので、スパイシーながらも野菜の甘味を感じられます。また、アクセントでのるオリジナルの激辛ラー油が、スパイスとは異なる辛さで意外にマッチ!ほかにも、店主ゆかりのお店の味を再現したという激辛カレーとキーマカレーを味わえるようになっています。ヘルシーなカレーをいただくもよし、激辛カレーで汗をかいて爽快感を得るもよし。新しいカレーの楽しみ方ができそうな一軒です。
中国でよく食べるカレーといえば、インドから伝わったインド式のカレー。香辛料がよく利き、汁気が多いスープのようなカレーです。しかし、お店でよく見るカレーは本場のものとは異なり、野菜や牛肉がたくさん入ってまるでカレー煮のようです。
中国人は辛いものをよく食べるほうですが、さまざまな唐辛子のスパイスを多量に使ったユニークなグルメにびっくり!激辛商店街で辛くておいしいものをもっと探してみたいと思います。
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