
のどかなエリアながら、唯一無二のショップや京都屈指のグルメが集まる一乗寺。糸の専門店でアクセサリーを作ったり、人気のカフェを訪ねたりして街歩きを満喫します。
河原町駅から市バスに揺られること約30分。洛北にある一乗寺へ向かいます。この辺りは、個性的な書店や雑貨店、飲食店が点在するエリア。はじめに、糸の専門店「AVRIL pépin(アブリル ペパン)」を訪ねました。扉を開けた途端、壁面にずらりと並ぶカラフルな糸にワクワクと心が踊り出します。こちらで扱う糸の種類は何と約300種!色数のバラエティーも多く、約1200色にも及ぶ色を用意しているそう。素材も、ウール、シルク、綿、カシミアから珍しい和紙の糸、ラッピング紐としても使えるモールやラメの糸まで揃い、実に豊富。店内では、これらの糸を使って手編み・手織りなどが体験できるほか、かぎ針の代わりに自分の指を使って糸を編むゆび編みを教えてもらえます。15分ほどでできる簡単なゆび編みの体験は予約なしでもOKとのことなので、冬に向けてあったか小物を作ることにしました。
住所:京都市左京区一乗寺高槻町20-1
電話:075-724-8055
時間:10:00〜18:30
料金:ゆび編み体験540円~(講習費・材料費)、その他体験については要問合せ
休日:水曜日
中国結びは、平安や吉兆などを意味する縁起ものとして中国人に愛されている飾り結びです。手編みや手芸の中でもハイクラスなもので、手芸教室などでもよく教えられています。お正月や伝統的な結婚式でもよく目にします。
編み物ははじめてなので、一番簡単なメニューから2種のアクセサリーを作ることに。まずは店頭で販売されるキットから好みのものを選びます。いろいろある糸の種類や色を見ながら、これからの季節に合わせてモフモフ感のある糸をチョイス。先生からゆび編みの基本的な編み方を聞いたら、早速ネックレス作りに挑戦です!3本の糸を決まった順に輪に通していくだけなので、想像していたよりもスイスイ編んでいくことができました。最後に飾り部分の糸を編み、紐を通して中央にキュッと寄せれば完成!続いて、お花のコサージュ「ポンポンフラワー」を作ります。こちらはさらに簡単で、3種の糸を大中小のサイズの土台に巻いて、真ん中でくくって重ねるだけ。店内で作るとピンを付けてもらえるので、キュートなお花のブローチに仕上げてもらいました。ダークな色でコーディネートしがちな冬に、華やぎをプラスできるアクセサリーが簡単にできあがりました!
中国では昔からシルクが一般的。肌触りがよく、独特の光沢があり、上品な素材として愛されています。上質なシルクの産地として、気候風土が蚕の養殖に適していることから、蘇州や杭州などの江南地域が有名です。
つばめ
住所:京都市左京区一乗寺払殿町50-1
電話:075-723-9352
時間:11:30~20:30 ※定食は売切れ次第終了の場合あり
休日:月曜日
続いて訪れたのは、徒歩すぐの場所にあるカフェ「つばめ」。ウッディーなインテリアで統一され、大きな窓から光が射し込む店内はとてもスタイリッシュ。今回いただいたお店の名物は、日替わりで献立が変わる「今日の定食」。この日のメインは、衣サクサクのチキンカツで、お肉が驚くほど柔らくジューシー!副菜に小松菜とあげの煮びたしがつくほか、胚芽米、味噌汁に漬物と、どれも丁寧に作られているからこそ、やさしい味わいを感じました。食後にはもうひとつの名物であるコーヒーを。この日はエチオピア産の豆で入れられ、苦味は控えめでフルーティーな香りにいやされます。昼下がりの店内はほぼ満席でしたが、ゆったりとした間取りのため静かな時間を過ごせました。自家製の梅ジュースやスコーンなどもあるので、今度はティータイムに訪れたいと思います。
中国のランチタイムは単品オーダーが一般的。そのため、ご飯とおかずと汁物がセットになった定食は、学校や会社の食堂でしか目にすることができませんでした。しかし、最近では中華式ファーストフードなどで、定食スタイルのメニューが登場するように!
のんびりとした雰囲気の一乗寺エリアは街歩きにぴったり。糸のバリエーションの豊富さに驚き、栄養バランスの良い定食にお腹も心も満たされました。
王 小玉