
五条通にある築約50年のビルをリノベーションした建物には、ユニークなショップが集まっています。今回は、そんなビルで素敵な紙の雑貨に出会いました。
烏丸駅から南へ徒歩10分ほど行き、五条通を東に進むとレトロビルが見えてきます。入口には、ひときわ目を引く「BOX&NEEDLE」の花柄のショップポスターが貼られ、誘われるようにして3階へ。こちらは、京都の老舗紙器メーカーによる世界初の貼箱専門店。店内には四角や円筒形、三角錐などさまざまな形の貼箱と紙がずらりと並び、その色彩の豊かさに圧倒されます。店員さんに聞いてみると、友禅工房で刷られたオリジナルの和紙をはじめイタリアやネパール、フィンランドなど世界各地から選び集めた紙を、職人が1点ずつ手貼りしているそう。紙に触れてみると質感もさまざまで、ラスティングペーパーという水に濡れても大丈夫なものも。ジュエリーボックスやティッシュケースなど暮らしにぬくもりを添えるような箱が揃っていて、全部欲しくなるほどのかわいさ!自宅でも箱作りが楽しめるよう、簡単に作れる箱のキットもありました。
住所:京都市下京区五条通高倉角堺町21 Jimukino-Ueda bldg. 3F-303
電話:075-748-1036
時間:13:00〜18:00、土曜・日曜日、祝日12:00〜19:00
休日:水曜日、不定休
ソウル・明洞(ミョンドン)には「LINE FRIENDS」のフラッグシップストアがあり、文房具やアクセサリー、小物など種類豊富に揃っています。キャラクターに興味がない人でも思わず買ってしまうほどのかわいさです。
住所:京都市下京区五条通高倉角堺町21 Jimukino-Ueda bldg. 1F
電話:075-354-0351
時間:10:00〜18:00
休日:水曜日
料金:オリジナルノート製本費300円(別途材料費要)、その他ワークショップについては要問い合わせ
ビルの1Fまで下り、姉妹店のワークショップスペース「&PAPERS」へ。ここでは、ノートの表紙から中身まで全部自分で選んでカスタマイズできます。製本作業は基本的に店員さんが行いますが、お店の状況によっては一部体験させてもらえるとのことなので、さっそくチャレンジすることにしました!まずは、世界17カ国の紙から表紙を選びます。木版やシルク印刷など印刷方法も異なるので、どれも異国情緒たっぷり。その中から、明るく洗練されたデザインで、一目惚れした「Salvatore Ferragamo」の紙をチョイス。中紙は、女性らしいピンクでまとめつつ、手帳として使えるようにカレンダーや罫線入りのものを組み合わせてカウンターへ。ここで、リングと留めゴムの色を決めていざ製本。表紙にリング穴を開ける作業では、穴がずれないようにと少し緊張しましたが、無事自分好みノートが完成!常に鞄に入れて持ち歩きたいと思います。
ソウルの東大門(トンデムン)市場や梨泰院(イテウォン)あたりは、レザー専門店が多いことで有名なエリア。色もデザインも豊富なのに、値段も日本に比べると安く買えます。手頃な値段で、レザーアイテムがゲットできるのでおすすめです。
体験の後は、併設のカフェで日替わりのランチをオーダー。席につくと、天井の窓から光が射し込むウッディーな空間に貼り紙のアイテムがあちこちに使われていて、なんともおしゃれ。華やかな柄のランチョンマットは水を弾くラスティングペーパー、カトラリーケースには貼箱のペン立てが!壁面のパネルや照明のランプシェードにも紙が使われ、まさしく紙づくしの空間です。日替わりランチは野菜をふんだんに使ったヘルシーメニューが多く、この日は豚キムチをメインに、肉そぼろや厚揚げ豆腐が載ったサラダに十六穀米、根菜のスープがセット。彩りの豊かさに食欲が一気に刺激されます。ボリュームも見た目よりガッツリしていて、目にもお腹にもうれいしランチでした。貼箱の紙のようにカラフルなメニューに、身体の中から元気になりました。
色とりどりの紙のインテリアでフォトジェニックな「punto punto」ですが、韓国にも写真映えするカフェがいっぱい。東洋のハワイとも言われる韓国のリゾート地・済州島(チェジュ島)には、ミカン畑の倉庫をリノベーションしたカフェなど、思わず写真に収めたくなるようなお店が揃っています。
かわいい紙雑貨をカスタマイズしてゲットでき、さらにオシャレなカフェでヘルシーなランチも食べることができ、楽しい空間での楽しい時間でした。
金 仁子