終了まであとわずか!蕪村に会いに特別展覧会『国宝』展へ♪
先日、京都国立博物館『国宝』展に行ってきました
国宝は現在全部で885件。
そのうちの約4分の1にあたる200件を超える国宝を、4期に分けて公開されています
そして京都国立博物館は明治30年(1897年)に創立され、ちょうど開館120年の節目
そして関西では実に41年ぶりの『国宝』展の開催とあって、連日盛り上がっています
Ⅰ期からⅣ期に分けて公開していた『国宝』展もあと少しで終了。
この日のおめあてはⅣ期限定で公開される作品
夜色楼台図 (やしょくろうだいず) 与謝蕪村筆
燕子花図屏風 (かきつばたずびょうぶ) 尾形光琳筆
特に与謝蕪村は逸翁美術館『ひねもす蕪村 絵と俳句』の内覧会にお招きいただいて、蕪村の世界にどっぷり浸ることができたので、とても楽しみにしていました
そのときのブログはこちら
夜色楼台図 (やしょくろうだいず) 与謝蕪村筆
この作品は水墨画の傑作といわれています
夜の京都であろうといわれており、夜の街にしんしんと降り積もる雪は、山と屋根を白くしていて、底冷えする京都の夜の温度まで伝わってきます。
想像していたよりも小さな作品で、近づいて目を凝らして見ると、胡粉の白と墨の濃淡で雪景色を表現しています。
白の景色の中にかすかに窓明かりが。
少し離れて観ると、そのかすかな明かりがより柔らかな暖かい光に見えるのが不思議です。
白の景色の中の光の表現が印象的
そういえば逸翁美術館で観た作品も光の表現にこだわっていました。
蕪村に絵の師はなく、独学でこれだけ幅の広い画風の作品を生み出して、なおかつ絵と俳句が互いに呼応する独自の世界を確立した創造性に、ますます興味が湧いてきました
燕子花図屏風 (かきつばたずびょうぶ) 尾形光琳筆
ミュージアムショップでポストカード購入
こちらも今回楽しみにしていた作品です
根津美術館の所蔵で、今回、京都に帰ってくるのは103年ぶり。
ミュージアムショップで購入したポストカードは一部分ですが、実際は想像していたよりも大きい作品で、六曲一双の屏風が左隻と右隻。
尾形光琳が「伊勢物語」の一場面をモチーフに描いたといわれています。
金地に群青と緑青の燕子花は、ふっくらとした輪郭で雅
これだけインパクトがありながら、流れるような自然な配置が優美さを際立たせているのかもしれません
他にも見どころ満載の『国宝』展。
会期終了まで、あと少し。
ぜひ行ってみてくださいね
京都国立博物館開館120周年記念
特別展覧会 「国宝」
2017年10月3日(火)~11月26日(日)
京都国立博物館
まだまだ開催中
開館60周年記念展
『ひねもす蕪村 絵と俳句』
10/28(土)~12/17(日)
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(2)
かうる2017年11月19日 11:27
私も見ました!!尾形光琳も与謝蕪村も円山応挙も同じ部屋にあって、豪華絢爛でしたよね♪ぐるっと回った後、もう一回この部屋に戻ってお代わりしたくらい本当に素晴らしかったです(´∀`)
あと、火焔型土器と書跡も良かった〜!!
梅子2017年11月19日 16:29
かうるさん、混んでたけど本当に行ってよかったです。蕪村を見てからこの会期にと決めてました(本当は雪舟も見たかったな悲)
火焔型土器のほぼ完全なカタチで残ってるのにはびっくりでしたね。しかもあのクオリティ!縄文時代って思ってるより文化的だったんだなぁ。
いろんな収穫のある「国宝」展でしたね。