歌舞伎ってどんなん?逸翁美術館で絵から学ぼう!
OGヤスコです。
バーチャル駅長OGの役得で、本日から逸翁美術館で開幕の展示「歌舞伎ワールドⅠ 役者で魅せる芝居入門」に、特別な許可を頂いて展示物の撮影をさせていただきながら説明を聞く内覧会に参加致しました!
今回の展示について知る1ヶ月前・・・マグノリアホール(現役時代に取材してます!)の公式Twitterにこんなツイートがありました。
6月23日開催 阪急文化財団2018展示Ⅰ 役者で魅せる芝居入門~「桂米團治 芝居噺とトークショー」詳細決定しました!詳しくはこちら♪https://t.co/kLpnRf8DFV
-- マグノリアホール (@magnoliah_hall) 2018年4月7日
米團治さんと言えば!子供の頃に行ったクラシックのコンサートで司会をなさっていて(当時は小米朝さん)クラシックのうんちくをたくさん聞かせてくださった音楽にも大変造詣が深い方。あの方があのホールでお話しをなさるなんてもう...わかりやすいだろうし面白いに決まってると思い、素早くチケットの予約をしました
で、トークショーの予習になる!と思って内覧会へ!
歌舞伎は見たことなく、襲名披露をテレビで見るのと、断片的な映像に「派手な衣装やなぁ、あっ、見得を切った!」「このおうちに生まれてたら大変やったなぁ、この子エラいよ!」くらいの感想しかなく、私のように歌舞伎に明るくない人間は観に行ってはならないと思い込んでいました。が、学芸主任さんの説明を聞いて、歌舞伎は今で言うところのコンサートや演劇と同じくらい昔は庶民が気軽に親しんでいたと知りました
歌舞伎にちなんだ昔のおもちゃの展示がありました。おもちゃは庶民に親しまれていたことが簡単にわかるアイテムらしいです。阪急電車のプラレールみたいなものか...。それならわかる!
ストーリーがわからなくとも派手な動きを楽しむだけで良いというのも驚き。展示物からはド派手な展開にびっくりよ!(奇想天外ともいう)と訴えかけられます。
展示を見たら首をあげてパネルを
「これはね、こんな仕掛けやねん!」と丁寧に記されてある昔の本(御狂言楽屋本説という難しい名前)をわかりやすい解説付きで見られるパネルなんですよ。きっと阪急文化財団さん渾身のネタやと思いますからぜひ見てみてください
私が一番気に入ったのはこちら!これは注意深く探してくださいね。死絵(しにえ)と言いまして、今で言うところのニュース速報で、役者が鬼籍に入ったことを知る手段ですね。
幽霊のような色で描かれている亡くなった役者さんの横に戒名と行年まで書いてあるんですよ。「ああ、亡くなられたんや、悲しいなぁ」が最初の気持ちだと思いますけども、人気者
だからこそある絵で名跡には終わりがない
ということだそうです。そういえば誰々のおじいちゃんだったあの人の弁慶は・・・みたいな話は歌舞伎ではよくある話。語り継いで忘れず、また新しい世代の成長も見る。役者の人生を追う楽しみがあるんですよね~。
これまで誰も見たことないものも初公開されてます。片岡仁左衛門さん家にあった絵看板(タイトルはちょっと難しい「十三世片岡仁左衛門襲名披露 絵看板 「心中天網島・恋飛脚大和往来」と「三千両黄金蔵入・口上」)が阪急文化財団さんに寄贈されたそうです
これから先、ひょっとしたら全国の美術館を旅するような展示物になるかもしれないけど「私は最初に見た!」って言える!そのためだけでもいいから見て欲しい
本当は上方と江戸の歌舞伎の違いとか風習がうかがえる絵看板なんですけどね。笑
展示はたくさんあり記事は一部だけの紹介です。さらに前期と後期で一部展示替えをするそうです。
お時間があえば6月9日(土)午後2時からの学芸員さんのギャラリートークに参加するのがおすすめ(観覧料以外に費用はかかりません)。細かいところまで見所を教えてくださるのが最大の魅力。今日明日にでも歌舞伎を見に行きたい気持ちになりますし、昔の絵を見てぷっと笑えるなんて自分だけの知識では無理な話ですからね。また、6月23日(土)午後2時からの桂米團治さんのトークショーの前後に絵を見るもよし!なんと!トークショーのチケットがあれば展示が見られるそうですさらに知りたくなったら池田文庫に籠って歌舞伎の資料を読み漁るもよし!
全く知らない世界だからこそ行って見たほうが絶対いいと感じた展示でした!!阪急文化財団さま、編集長、素晴らしい機会をいただきありがとうございました!
逸翁美術館 2018展示Ⅰ
歌舞伎ワールドⅠ 役者で魅せる芝居入門
会期:【前期】2018年5月19日(土)~6月17日(日)/【後期】2018年6月23日(土)~7月22日(日)
休館日:毎週月曜日、ただし7月16日(月)開館、17日(火)休館/6月18日(月)~6月22日(金)は展示替えのため休館
開館時間:午前10時~午後5時(ただし入館受付は4時30分まで)
観覧料:一般 700円/大・高生 500円/中・小生以下無料/シニア(65歳以上)500円
関連イベント
『桂米團治 芝居噺とトークショー』
日時:2018年6月23日(土)午後2時より
場所:マグノリアホール(逸翁美術館内)
出演:落語家 桂米團治
料金:2,500円(このチケットで美術館の展示も見られます!)
ギャラリートーク
日時:2018年6月9日(土)午後2時より担当学芸員さんによる展示解説で無料!!!
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。