お正月と十日えびすと、傀儡師と。初春の『西宮神社』が待ちきれない...
こんにちは、ばび犬です。
雑誌『ムー』(学研)を読んで育ったおかげで、不思議なことと、民俗学 が大好きな成犬に育ちました。
そんな犬が興味を持っているのが、傀儡(くぐつ)。
傀儡とは、操り人形。人形の遣い手を傀儡師(あるいは傀儡子とも書く)、くぐつし と呼びます(かいらいし、とも)。
平安時代にはすでに存在していた傀儡師。
彼らが祖神として信仰したのが 百太夫(ひゃくだゆう)神で、西宮神社に末社として祀られています(百太夫神社での祭典については、こちらの記事を参照 → ☆こちら☆ )。
傀儡子の一部が室町時代に、西宮神社近くの『産所』(さんじょ)の地に定住。
雑役奉仕のかたわら、人形を遣い、全国にえべっさんの御神徳を広めたことから「えびすかき」「えびすまわし」と呼ばれました。
その後、淡路の人形浄瑠璃や、大阪の文楽へと発展していきましたが、ばび犬が心惹かれるのはやはり原型である、傀儡子。
だってそこには 祈り、祓い、浄めるという意思が、はっきりと存在しているのですから。
今日はまず西宮神社を訪ねようと思っていましたが、その前に『傀儡師古跡』へ足を向けます。
像を見ながら「当時は首から下げた箱の上で人形を操ったのだな」などと思いつつ、目がいくのは、後ろにひっそり積まれた小石の山と、懐かしい電話ボックス(しかも "なまこ壁" 風)。
しっかり目を楽しませてもらいました。
お正月と十日えびすを前に、本殿の両脇には神さまをお迎えする『さかさ門松』が飾られています。立派ですね。
初詣でももちろん賑わいますが、西宮神社といえば、えべっさん。
1月10日早朝には『開門神事福男選び』が行われます。
赤門こと、表大門。おでんや 焼きそばの、屋台の後ろ。境内通路のカーブ地点。
定点観測用に設置されたテレビカメラの前を、男たちが疾走するのです。
門を開けるやいなや、男たちが団子状態でなだれこみます。左右に飛びのく、神社関係者の方々。
その様子を画面で見るたび、着火前の オリンピック聖火台 近くにたむろする 白鳩の群れ と重なり、
「危ない、逃げて!」と叫んでしまうのは、ばび犬だけではありますまい。
境内には池があります。池近くには 『市杵島神社』(弁天さま)や 『宇賀魂神社』(稲荷社に多く祀られる)も。
曇り空から一筋の光が差すなか「お、犬?」と、鳩が寄ってきてくれました。
社務所にはお札や絵馬が。
扇 は、前述の『百太夫神社』(傀儡子が信奉した神さま)に、芸能の上達を願って奉納します。
黒光りする『必勝絵馬』は、西宮神社の荒魂をお祀りする『沖恵比寿神社』(あらえびす様)に納めます。必勝ですよ、必勝!
境内の『南宮神社』は、ばび犬の大好きな『廣田神社』(西宮市大社町)の摂社(記事は ☆こちら☆ )。
お正月と十日えびすは、もうすぐ。あぁ、早く『おかめ茶屋』で甘酒と ゆで卵を食べたい!
待ち遠しくて、武者震いと無駄吠えの続く、ばび犬なのでした。
『西宮神社』
西宮市社家町1-17
0798-33-0321
ホームページはこちら → ☆こちら☆
阪急夙川駅より徒歩17分ほど。
※十二末社の一社『六甲神社』は、西宮市・苦楽園口の『越木岩神社』にも祀られています(記事は ☆こちら☆ )。
『傀儡子古跡』は 阪急夙川駅 から徒歩約14分(阪神西宮駅より 西に徒歩約3分)
※加門七海さんの本『お咒い日和(おまじないびより)』(角川書店)で、傀儡子のことに触れています。
※外壁にもいろいろ書いていますよ、ご注目 ↓
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
関連記事
この記事へのコメント(2)
AKKO2017年12月30日 10:43
おはようございます。ばびさん、今年お仲間として一緒に活動出来た事本当に嬉しく思います。早めだけどご挨拶させてね。また、来年、残り三ヶ月がんばろうね\\\\(//∇//)\\\\。今年は仲間がいることがこんなに励みになる素敵な年になりました。秋に笑顔で声をかけて下さった瞬間の事が未だに嬉しくてステキな記憶に残っていますよ、来年また逢えたら嬉しいです。
ばび2017年12月30日 12:31
AKKOさ~ん(*^^*)
心温まるお言葉、ありがとうございます。うれしいです!私こそ、AKKOさんや皆さまに、どれほど元気をもらったか。。
両耳ともにだいぶ良くなったので、年が明けたら神戸に行きましょ~!!←お待たせしてスミマセンでしたm(_ _)m
来年も、どうぞよろしくお願いします☆
ばび犬