逸翁さんの茶道具コレクション
うつわ大好きこんぺいとうです
素敵なうつわを鑑賞できるということで、バーチャル駅長役得でご招待いただき行ってまいりました。
池田 逸翁美術館
開館60周年記念展 第三幕 (8月26日(土)から10月15日(日)まで)
茶の湯道具始 ようこそ収集家の世界へ!
お茶にまつわる様々な道具が150点展示されています。
(特別に許可をいただき撮影させていただいております。)
今回の展示はお茶事が想像できるようにと工夫されているとのこと。
5つのコーナーがありました。
まずは寄付(よりつき)から炭手前の道具。
寄付は茶事に招かれた客が一番初めに通される場。ここで亭主を待ち、身支度を整えます。
ここでは掛け軸は短いものが用いられます。
こちらで一番こころ惹かれたのは奥の屏風。
近づいて見てみましょう!
美しい木目の屏風に、焼き物の鳩と金属の植物が嵌め込まれています。
なんだかこの時点でものすごいおもてなし感がありますね。
続いてのコーナーは濃茶席の道具、その後に薄茶席の道具へと続きます。
濃茶の後に薄茶をいただくのですが、濃茶の席が茶事の中で最も重要とされています。
こちらの2つのコーナーは比較しながらご紹介したいと思います。
濃茶の席と薄茶の席では濃茶席のほうが格の高い道具が多いそうです。
茶碗も濃茶と薄茶では異なります。
濃茶は重厚感があります。
薄茶は華やか。
今でこそ茶碗が主役のようなイメージがありますが、昔は抹茶を入れるための茶入が主役だったとか。
濃茶の席で抹茶を入れる道具、茶入。
茶入は持ち主が変わると付属品(巾着や箱)が増えていったため、小さな茶入がマトリョーシカのようにいくつもの箱の中から出てくるものもあるそうです。
薄茶の席で抹茶を入れる道具、なつめ。
なんて美しいんでしょう!個人的には展示されていたなつめがどれも美しく、うっとりしてしまいました。
4つめのコーナーは懐石の道具。
茶事の流れの中で出される食事のために使われた道具が展示されています。
最後のコーナーは茶室令室。
ここではなんと。豊臣秀吉の掛け軸と千利休の茶杓と花入が仲良く(?)飾られています。
このように、道具ごとではなくその場で使われていたものを集めて展示しています。茶の湯初心者でもこのような順番で鑑賞することができるとその場の雰囲気がイメージしやすいですよね。
最後におまけでワタクシがときめいた道具のお写真をどうぞ
この2つの華やかな道具はもともとは茶道具ではありませんでした。茶事ではどのように使われていたのかな?
気になりませんか?どのように使われていたのか逸翁美術館にご覧になりにいらしてください。
直接お茶をいただく為に使用するものではない道具も、茶事にとっては重要なアイテムなんですね。
空間や時間を愉しむ道具の数々を収集するなんて、とても贅沢な趣味だなぁと思いました。
そしてひとつひとつの道具を見ていると、逸翁がとびきり粋でお洒落な方だったことがうかがえます。
茶の湯の世界が全くわからないこんぺいとう。
そんなワタクシでもわかりやすく、楽しく鑑賞できました。
皆様も逸翁の茶会に招かれた気分を味わってみませんか
池田駅下車 徒歩約10分
池田市栄本町12‐27
10時から17時(入館は16時30分まで)
月曜休館(ただし9月18日、10月9日は開館、翌9月19日、10月10日が休館)
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
関連記事
この記事へのコメント(2)
ヤスコ2017年9月 1日 06:53
うわぁ!逸翁美術館渾身の!って感じですね!!器の時はよくお邪魔してますが今年のはまたすごいです。お写真も収蔵品集に使えそう。
またマグノリアホールで演奏聴いたときに覗いてみます。
こんぺいとう2017年9月 2日 21:27
茶の湯が全くわからないわたくしでもめちゃくちゃ楽しめました!書きたいことが多すぎて、これの3倍くらいの文章になりそうでしたがコンパクトにしました。香合も素敵なものが揃っていて、掲載したかったのですが、、、。ぜひ覗いてみてください~(*^^*)