「ここはどこ?わたしは誰?」な、世界へ。 〜森村泰昌「自画像の美術史」展〜
大阪・中之島にある「国立国際美術館」へ行ってきました。6月19日までは「森村泰昌 自画像の美術史 私とわたしが出会うとき」という展覧会を開催しています。
美術・芸術系のことはちっとも詳しくはない私が、何の知識も先入観も持たずに行った展覧会。今回のテーマ「自画像の美術史」とはどんなことなのかな?と思いながら入場口に向かうと・・・
こういった会場の展覧会では珍しく、写真撮影OK(ただし、フラッシュ撮影やビデオ、三脚の使用は不可です)
早速、撮らせていただいた作品を少しずつアップしていきますね。
(そうそう、観覧料は阪急のスタシアカードの提示で、本人のみ一般料金が団体料金扱いと同じ割引になりますよ)
「何が自画像?これって誰?あれれ?・・・」
というのが、会場に入ってすぐの感想でした。自画像?これが? あ、もしかして・・・・・
今回の企画展は、大阪出身で日本の現代美術を代表する美術家、森村泰昌氏が、名画の数々に登場している人物の1人(作品によっては数人)になりきり、その姿を自分の写真に置き換えて作品にしたものを一同に集めて展示しているのです。(伝わりましたでしょうか・・・)
要するに!このゴッホらしき人物も、他の作品も全て、ほぼ顔の部分は実は森村氏本人、ということなんです(驚愕)
単純に言ってしまえば、名画のコスプレを絵の中でおこなった、ということになるのでしょうか。作品によってはなんとなくそれが怖く見えてしまったり、不気味だったり、そして滑稽な感じにも見えてきたりします。元々のオリジナル作品を知っているものだと、余計にその違和感からくる不思議感覚が何とも言えません。
そして。何が何でも、とにかく面白い のです。不思議とその妙な世界に引き込まれるような感覚をおぼえます。
中には訳の分からないような作品(というか殆どがそうです)や、少々前衛的な要素を含んでいるものや奇怪な雰囲気を感じさせるものも。映像作品もあり、不思議なテーマパークに迷い込んだような気分になったのは自分でも意外でした。
この作品たちと向き合い、誰もが一度は感じたことのある「《私とは何か?》という問いに対する答えを、感じ取ってもらえたら・・」というのは、作者の言葉です。(森村氏は下の写真、一番左に写っている方です。あ、本当は全員がそうなんですが)
様々な作品を観覧することで気持ちがリセットされた気になれるのも、美術館の魅力のひとつかもしれません。
会期は6月19日(日)まで。アートなものに興味がある方もない方も、不思議な世界へお出かけしてみてはいかがですか。
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国立国際美術館 HP
大阪市北区中之島4−2−55
電話番号 06−6447−4680
開館時間10:00〜17:00
休館日 月曜日
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。