すごいぞ!こわいぞ!ミュージアムで出合った「谷ゆき子」の世界
「京都国際マンガミュージアム」では2階のギャラリーで企画展などを見た後、1階に戻ったところで私が目をひかれたのはこちらのコーナーでした。
1960年代後半から、小学館の学習雑誌への掲載などを中心に活躍された「谷ゆき子」(1935~1999)という漫画家の作品を特集していました。
(このコーナーは撮影可でした)
一見、少女マンガそのもののようなロマンチックな画風ですが、その内容が・・・
その可愛らしい絵の予想を激しく裏切る超展開
えっ・・・バレエ教室で身体を鍛えるための滝行って・・・・・・ 笑笑笑
解説によれば「谷ゆき子」作品は絵の素晴らしさはもちろん、内容のシュールさも当時から人気があったにもかかわらず、これまで一切単行本になっていなかったのだそうです。
それをこの度、ミュージアムの研究員の方が編集に携わり、先月めでたく復刻版として出版したのだそうです
こちらはその記念のコーナーでした。
コーナーでは出版本の見本もあり、手にとった途端、そのシュールすぎるセンスに一瞬で惚れ切ってしまった私
当然、即買いして帰って来ました(本の帯に書いてある東村さんのコメントも最高
)
キャッチフレーズの「すごいぞ!こわいぞ!谷ゆき子!」の通り、ジェットコースターのように目まぐるしく、度々谷底に落とされるようなストーリー展開です。
帰りの京都線の電車内で読みながら、笑いを噛み殺すのに必死でした
漫画家・谷ゆき子の人となりや作品リスト、当時の彼女を知る人からの特別寄稿ページなどもあり、とても読み応えがあります。
「京都国際マンガミュージアム」は、マンガの興味ある無しなどに関わらず、どんな年代の人が訪れても思いがけない収穫が得られる場所かもしれません。
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京都国際マンガミュージアム HP
京都市中京区烏丸通御池上ル
電話番号 075−254−7414
開館時間 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
ミュージアム入場料 大人800円、中高生300円、小学生100円
休館日 毎週水曜日(11月23日は開館)
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(4)
バベット2016年11月 2日 15:51
わぁー懐かしい!恥ずかしながら、谷ゆき子先生のバレエマンガを夢中になって読んだ世代です。カスタードさんがブログに書いてくださったお陰で、学習誌(小学◯年生とか)の記憶が鮮明に蘇りました!なんだか嬉しくて、紹介された本を即ama◯onに注文してしまいました。バーチャル駅長って為になりますね(笑)
カスタード2016年11月 2日 07:24
sugarさん、コメントありがとうございます。この面白さをどう文章で表したらいいかなと悩みましたので、そう言ってくださって嬉しいです(*´꒳`*)もーほんとに、凄すぎる内容ですよ〜! ミュージアム内は、昔の学校の雰囲気が残っていてなんとなく落ち着きますね(^-^)
sugar2016年11月 1日 22:06
谷ゆきこさん、初めて知りましたが、もうすでに面白いです。こういう一冊になるってことは、たぶんたくさん潜在的なファンの方いらっしゃったんですね。オープンしてしばらく何回か行ったのですが、久しぶりに行きたくなりました。
カスタード2016年11月 2日 17:23
バベットさん、コメントありがとうございます。なんと!バベットさんは谷ゆき子マンガのリアル世代でいらしたのですね!そんな方とこうしてお話しできて感激です(*^^*) 私は初めての出合いではありましたが、あのセンスにすっかり心を奪われました(笑) バベットさんにとって久しぶりの「谷ゆき子の世界」をお楽しみいただけたら、私も記事を書いた甲斐があります( ´ ▽ ` )