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芦屋川を歩く〜阪神大水害80年〜

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7月8日日曜日、日没前の芦屋川。久しぶりの夕陽に映える芦屋川です。芦屋川にしてはまだ少し水量が多いですが透明度は増し、いつもの平穏な川に戻ろうとしているワンショットです。前回のブログでも紹介しましたが3日前は・・・

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凄まじかったです。長年芦屋川を見てきましたが、こんな芦屋川を見るのは初めてでした。あわや氾濫するのでは?とハラハラしました。

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もう少し上流に行くと普段散歩コースになっている川岸もすっかり水没していました。見慣れない光景を前にして、恥ずかしながらじーねこはかなり動揺していました。

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雨も落ち着いた日曜日、改めて芦屋川を眺めてみると石垣に色の付いた標識があったんです。危険度を示す標識ですね。先の写真の右側をよく見て頂くと写っています。その写真では実はまだ黄色いラインが見えているんですよね。つまり「注意」の段階だったんです。油断してはいけませんが、平静を失ってオロオロするような段階ではなかったんですね。

P7080222.JPG冷静になって考えると、普段歩いているから「歩道」と思い込み、その「歩道」が水没したと思うからヤバいと思ってしまっていました。その歩道もそもそも川と考えるべきなんですね。つまり石垣から階段を降りるというのは川の中に入るという意識を持つべきなのですね。だから写真のように奥のランプが点灯を始めたら降りてはいけないんですね。

20180709-9.jpgそんなことを思いながら今回は芦屋川にあるこの石碑を中心に散歩してみたんです。1938(昭和13)年に起こった阪神大水害のときの芦屋川決壊の石碑です。今年でちょうど80年ということで芦屋市の広報誌でも取り上げられていました。この水害も6月28日から7月5日にかけて降った雨から起こったとされているので今回の豪雨と時期がほぼ一緒ですね。

20180709-8.JPG芦屋川は阪急芦屋川駅の少し北側の開森橋付近で決壊したそうです。その開森橋を少し北側にいくと写真のように川筋が2本か合流するんですね。その山の方で土砂崩れが発生して被害が大きくなったそうです。

20180709-11.JPGそのときの痕跡が実は阪急芦屋川駅のすぐ北側にかかる桜橋にありまして、今の橋は昭和20年代になって架けられたもののようですが、初代の桜橋は阪神大水害のときに損壊してしまい写真のように橋脚だけが残っているということです。それと石垣をよくみてください。

20180709-12.JPG先の写真は東側、下の写真が西側を写しているのですが、石垣の感じが違うと思います。西側は水害の際の被害が少なかったので水害以前の自然石を積み上げた形が残っているのに対し、東側は被害が大きかったので切石に積み替えられたそうなんです。

20180709-10.jpg阪神大水害の様子は谷崎潤一郎の「細雪」で描かれていることで有名ですね。ですから先程の芦屋川決壊の石碑の前にはこのような石碑も置いてあります。水害のときにはこれくらい大きな石が流れてきたそうです。

20180709-4.JPG最後にこちら。最初の仏教会館前の石垣に実はこのようなプレートがあります。昭和17年竣工ということはまさに阪神大水害を受けてのものでしょうか。多少の改修はされていると思いますがそんな昔のものが今でも現役で、しかもあの爆流を耐えてくれたんですね。作ってくれた先人に感謝!と普段なら明るく締めるところですが、軽々しくは言えませんね。昭和17年といえば太平洋戦争の最中です。これを作ってくれた方々が果たして無事に天寿を全うできたのかと考えると・・・。

P7080234.JPG芦屋川を散歩する機会があれば、少し石垣に目を向けてみて頂けるとうれしいです。そして芦屋市立美術博物館では「芦屋の歴史と文化財」という展示で阪神大水害80年にちなんで関連展示をしているそうです。無料観覧の日もあるそうなので興味がある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

  【芦屋市立美術博物館・芦屋の歴史と文化財】

      日 程:7月1日(日)〜9月9日(日)

      時 間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)

      休館日:月曜日

          ※7月16日(月・祝)は開館、17日(火)は休館

      観覧料:一般800円・大高生600円・中学生以下無料

          ※7月22日(日)と8月15日(水)は観覧料無料の日 

      場 所:兵庫県芦屋市伊勢町12-25 ☎0797(38)5432

          ※詳しくはHPにて

※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。

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この記事へのコメント(4)

じーねこ2018年7月10日 17:20

ありこ様、コメントありがとうございます。橋脚などは気付かないのが普通ですよ。私も石垣の積み方が違う理由など知りませんでしたから。しかし歴史好きとしては、こうした過去からの伝言を出来るだけ正確に受け取って、残すべき記録や記憶は出来るだけ伝えていき、学べることは学んでいきたいと思いますね。もう「過去最悪の被害」なんていう見出しは見たくないですね。

ありこ2018年7月10日 12:48

じーねこさん こんにちは。
芦屋川駅は、ムスコが通っていた学校の最寄駅で参観日や懇談のときに利用していましたが、橋脚にも石碑にも気づかず。。
ヤスコさんが言われるように先人の方たちの思い、努力をきちんと受け止めないといけないなと思いました。
わかりやすい記事を、ありがとうございます。
街を歩くときは、特に石碑に目を向けます。

じーねこ2018年7月 9日 18:25

ヤスコ様、コメントありがとうございます。どの川には歴史がありますね。神戸の生田川や湊川なども、それだけで1本ブログが書けるほどストーリーを持っていて興味深いですね。その中でも災害にまつわる歴史は絶対に知っておいた方がよいと思い、急遽このブログを書いてみました。少し重い内容になってしまいましたが・・・。

ヤスコ2018年7月 9日 08:16

先日の新聞の記事のこともあり、引き込まれるように拝読致しました。
今の芦屋川にもこれだけ昔の大災害の痕跡があるとは…。
昨年のバーチャル駅長期間中、武庫川についても色々学んだことがあり、あれほど大きく優美な姿の川が昔は暴れ川と呼ばれていた痕跡をたどっていました。今回の雨でその昔の姿を少し感じつつも、芦屋川と同様に大事には至らなかったのは先人たちの未来へ繋ぐための努力のおかげだなぁと感じました。

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