旧ハンター住宅より〜8月はちょっとひとやすみ〜
7月29日日曜日。4月から開始した内部公開が一旦終了しました。昨年度までは4,5,10月のみに公開をしていたのですが、今年から他の月も土・日・祝日限定で公開ということになりました。じーねこもこちらでボランティアガイドをやって4年目になりますが、初めての試みでした。
いろいろと勉強になりました。まず梅雨時期はどうなるか。今年は特に7月の豪雨がありました。どうなるかとハラハラしましたが、幸い大きな被害もなくやり過ごしたかに思われました。ところが、雨後はどういうわけか窓が開きにくくなりました。正確に言うと開くのですが、一旦開くと閉じないという質の悪い現象です。おそらく窓枠が木製なので水分を吸って膨張したのではないかと内々で分析していました。再び閉めるのにかなり手こずりました。
もうひとつ判明したこと。それは暑いということ。特に今年は連日の猛暑。体温を超える気温を記録している中、空調設備のない旧ハンター住宅は厳しかったです。窓の外を見ても天気がいいのに庭には人が全くいません。というか、天気がいいから暑くて近寄らないというのが実際のところでしょう。
旧ハンター住宅はコロニアル様式をとっているので風通しのいい建築様式になっています。このように北側の窓を全開にして南側の窓も前回にすればかなりいい風が入ってくるんですが、如何せん虫が入ってくるので開けっ放しにはできません。特に蜂が入ってくるとやっかいです。
結果、応急的に扇風機の出動となりました。もう一つ除湿機も稼働しました。とはいえ局地的な対応なので、残念ながら館内すべてを快適にするまでには至りませんでした。実は公開された当初は8月も公開されていたのですが、変更になっているんです。その理由が今回よくわかりました。
公開当初の変更はそのまま活かされ、8月の内部公開はお休みとなっています。ともあれ7月最後の2日間にも、大学の論文を書くためと、わざわざやって来て下さり、暑い中じーねこの説明に耳を傾けてくれた女子大生の方、
汗をかきながら建具の写真を熱心に撮ってくれたお母さんと小学生の息子さん、ハンターさんの経歴を熱心に質問してくれるあまり、お母さんと子供に置いてけぼりにされた歴史好きなお父さんなどなど、熱い方々に来館して頂き、バテ気味だったじーねこも元気を頂きました。
一ヶ月間だけちょっとお休みを頂いて、その間にまたいろいろと情報を集め、来ていただいたみなさんに異人館のことをちょっとでも知ってもらえたらと思います。
せっかくなので休み前に旧ハンター住宅の建具からひとつだけ紹介。階段の踊り場にあるこのステンドグラス。実は一体いつ作られたのか、どこで作られたのか、どうやって作られたのかほとんどわかっていません。説明も推測の域を出ないんです。ただこのガラスのとてもきれいで
空模様でこんなにも見た感じが変わるんです。すごいでしょ。両方ともじーねこの格安スマホで撮っています。時期も1週間違いです。果たして歴史的価値があるものなのかどうか、工芸品的に価値があるのかどうか、もう少しわかればまたこのブログでも紹介出来たらと思っています。
というわけで、次回は9月1日の土曜日ですね。その頃にはもう少し涼しくなっていてくれることを祈っています。
ちなみに、内部公開が終わったら必ずその足で旧ハンター住宅が建っていた場所に行ってお礼参りをしに行きます。ハンターさん家の元入り口とそこにあった巨大な楠。大きな事故がなかったことに感謝です。
ハンターさん家の塀の前から眺める景色。ハンターさんがこの場所に家を建てた理由がわかります。実際はもう少し坂を登ったところに、しかも2階建てですから、もっと景色がよかったはずですね。
もう少し涼しくなったらぜひ旧ハンター住宅を訪れてみてください。そして旧ハンター住宅を訪れて、あの館が気に入ったという方には、一度、この高台からの景色を眺めてみてほしいと思います。
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