六甲山の災害展へ行ってきました
8月15日水曜日小雨ぱらつくHAT神戸。8/14から人と防災未来センターで行われている六甲山の災害展に行ってきました。盆休み前半はアクティブに動き回ったので、後半は知識のインプットに費やしていました。じーねことしてもこの災害の知識は欲しかったので何か刺激をいただこうと思い、寄せて頂きました。
パネル展示よかったです。写真が豊富だということは大きいですね。説明図も見やすくてついつい、見入ってしまいます。ただ、ちょっと子供には難しいかな〜という感じです。これはお父さん、お母さんに見ていただきたい内容ですね。
そうなんですよ、六甲山は元々はげ山だったんですよ。しかも150年前っていうから、歴史的に見ればついこの前のことです。これがもとで神戸は度々災害にあっているわけですね。そのときの六甲山の様子が写真と絵図で示されています。
前に置かれていた六甲山系の立体模型図もよかったですね。阪急水無瀬駅前に置かれていた島本町の地図を彷彿とさせます。ただ、こいつは役割が大きく異なります。上から見ると・・・
このように砂防ダムが築かれている場所が黄色いマーキングで示されているんです。カメラでは収めきれなかったのでほんの一部分だけを拡大しています。六甲山に登ったことのある方なら一度は砂防ダムをご覧になったことがあると思うんです。このマーキングを見ればそれも納得です。これだけあれば嫌でも目に入りますよね。
阪神大水害の映像も放映されていました。短い時間なのでしっかりと見ることが出来ます。他にも昭和42年にあった豪雨災害の映像や現在の六甲山の治山の様子を紹介した映像なども放映されていました。この映像、普段はどこかで見られないのかな。
しかしここで一番驚いたのは今年7月の西日本豪雨のデータや写真などもすでに展示されていたということです。当時の雨量がどのように推移していったのか、灘区や六甲山の被害の様子を移した写真などもすでに用意されていました。このあたりにこの企画に込められた熱意みたいなものを感じましたよ。
ではでは、子どもたちにはこちらで体感して頂きましょう。実験コーナーは結構充実していました。この保水力実験などはひと目見ただけで違いがわかりますからね。もちろん大人も見て楽しめる内容ですよ。
横には実際の花崗岩が置かれていて、風化するといかに脆いかが体感としてわかるようになっています。子供にとっては触るってことが大事なんですよね。もちろんじーねこのような大きなお友達には「これが真砂土というやつです」と係の方がきちんと説明を付け加えてくれます。
こちらは降雨体験装置「カッパくん」。雨量を数値で調整することができるんです。よく天気予報で「1時間に30ミリの雨が・・・」などという説明を聞きますが、30ミリと聞いてもピンとこないですよね。むしろたった3センチやん、と油断してしまいます。ところがこいつでその30ミリの雨を実際に再現して傘に当たる音を聞くと、結構激しい雨だということが体感として分かったりするんです。ネーミングは軽いですがなかなかいい仕事をします。
そしてこちらがじーねこの一押し、土石流模型装置です。治山ダムがあるバージョンとないバージョンの2種類あります。写真では川の上流に土砂がセットされ、まさに水が流されようとしている瞬間ですね。この後はすごかったです。一気に上の土砂が下流に流れてきて下流の家や車に襲いかかっていきます。それも一瞬で終わってしまいます。実際のニュース映像でも、すごいスピードで土砂が流れてくる映像がありましたが、まさにこんな感じなのかなと思いました。
こちらは治山ダム有りのバージョンです。2箇所ダムがありますね。同じように上流から土砂を流してもこちらは2箇所のダムでがっちりと止められます。しかし、ただ止めるだけでなく少しだけ下流に落ちてくるんです。係の方曰く、全く土砂が流れないのもよくなくて、少しずつ溜まっていくのが理想だということでした。きちんと説明してもらって嬉しかったです。そしてこの装置の再現力には驚きでした。超アナログなんですが、何でしょうね、妙に説得力があるように感じるんですよ。これがデジタルCGで見せられると、つい「作りモノ」と考えてしまうのですが、こちらの装置はノーカット、ノー編集ですからね。そのあたりに納得させれる要因があるのかもしれません。ぜひ生で見てみてください。
こんな感じで1時間たっぷりと過ごさせてもらいました。係の人に「いい企画ですね、今回が初めてなんですか」と尋ねると「いや、毎年やってます」とのことでした。最高に恥ずかしかったです。本当は「実際の治山ダムで説明をするようなツアーとかはないんですか」と聞きたかったのですが、自分で調べることにしました。もし見つけたらこちらでも紹介させてもらいます。
紹介しきれませんでしたが、1フロアに所狭しとパネル、実験コーナー、体感コーナーが用意されていました。大人から子供まで興味を持てるような工夫が凝らされていましたし、何より展示と係の方に熱意が感じられました。台風のシーズンもやってきますし、ぜひ一度訪れてみてほしいです。ちなみにこの日の午後6時45分から建物のライトアップがあるということで見させて頂きました。
まさか、こんなにド派手なライトアップだとは思いませんでした。しかも色がどんどん変わっていくんです。すごかったです。
【六甲山の災害展】
期 間:2018年8月14日(火)〜26日(日)
場 所:人と防災未来センター西館1階ロビー
時 間:9:30〜18:00(入館は17:00まで)
※ただし金・土曜日は9:30〜19:00(入館は18:00まで)
休 館:月曜日
お問い合わせ:兵庫県治山課:電話078-362-3471 砂防課:電話078-362-3544
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