京都府八幡市へ梨を買いに行ってきました
阪急西山天王山駅が出来たことによって、阪急沿線から京都府八幡市への距離感がぐっと近くなりました。以前は電車からは見えていたのですが駅から橋までが遠いので近くて遠い街というイメージでした。京都は南北に比べると東西の公共アクセスが弱いんですよね。西京都にアジトを持つじーねこは今回、西山天王山駅から自転車を使用して移動してみましたが、石清水八幡宮の入り口までゆっくりペースで15分ほどで着きました。もう阪急沿線でいいですよね(笑)
さてその八幡市に今回やってきた目的がこれです。梨。実はじーねこは果物にはかなりうるさいです。果物を求めて色々旅をしたこともあります。ブログにも書きたかったのですが、主に都市を貫く阪急沿線には果物の生産をしているところが少ないのでなかなか機会に恵まれませんでした。
阪急沿線にも果樹畑がないこともないんです。長岡京市でひっそりと桃を、しかも育てるのが難しい清水白桃を生産している農家さんがあったりするんです。数年前にたまたま通りかかって桃の花が広がっている光景を見たときは驚きました。その年の夏にすぐに買いにいきました。これがめちゃくちゃうまかったので畑主にお願いして写真を撮らせてもらいました。
おいしい果実はきれいな確率が高いですね。特に桃は写真映りがいい。その中でも清水白桃は抜群。きれいですね。ちなみに清水白桃は7月末から8月初旬がシーズンなので、現在はありません。西京都はそういう挑戦的な試みをなさっている農家さんがあって、みかんやりんごも育てているところもあるんです。ただいずれも特産品というわけではないので、このブログで大々的に紹介するのはちょっと難しかったんですね。
さてさて八幡市に戻りましょう。こちらは特産品なのでシーズンが来るとご覧のように通りにのぼりが立って売り出しが始まります。大々的に紹介できますよ。場所は石清水八幡神社の東側の通りをまっすぐに行った川口というエリアです。
何気なく通っていると見逃してしまいますがよくみると梨園があるんですよ。八幡市の梨は江戸時代後期から始まって明治期に広がったそうです。昼夜の寒暖差が必要な梨ですが、ここ八幡市は三川合流の地、特に木津川が近いので涼しかったのがよかったのではないかと言われています。1964年には梨狩りも始まり、1日で4千人も観光客が来たときもあったそうです。農家さんのお話では先の写真の通りにはアーケードもあったということです。
ところがその後、宅地開発と高齢化で50戸あった梨農家さんも昨年には15戸にまで減少、唯一あった梨狩り園も昨年閉じてしまいました。写真はその跡地です。そのあたりのお話を昨年こちらのご主人に伺ったことがありました。この八幡市の環境や気候の変化によって梨が作りにくくなったというのも大きな要因のようです。ちなみに梨作りはまだされていたので、豊水を買わせてもらい、食べましたがめちゃくちゃ美味かったです。この味と技術はなくなってほしくないと心から思いました。
さてさて、梨を買いましょう!買ったのは8月27日だったので時期的には「豊水」になっていました。最初に出て来る「幸水」は甘みが特徴ですが、こちらの「豊水」はたっぷりの果汁と酸味が特徴。じーねこはこちらのほうが好きです。果物は甘みと酸味のバランスが勝負です。よくスーパーで売られている徳島産はあっさりしているんです。熊本産などは甘みが強かったりするのですが、この八幡の梨はその中間。絶妙です。先程も書きましたが初めて食べたときは本当に驚きました。甘いのにしつこくない。こんなうまい梨がこんな近くで栽培されていたとは!とそれまでの己の不明を猛省しました。
「豊水」最盛期でした。圧巻ですね。大体どこの直売所でも写真の一盛りが1000円前後です。買うときのコツですが、じーねこはなるべく大きい玉を買います。経験則ですがその方が美味しい玉に出会う確率が高いです。「幸水」「豊水」の赤梨というグループは基本的には日持ちしません。だからスーパーで販売されるものは若干青い状態で売られることが多いんです。しかしこちらの直売は完熟状態で売られるので味がしっかりノッていておいしいんです。
完熟状態で出すので八幡の梨は京都市内のごく一部でしか出回っていないはずです。農家さんの減少もあるのでしょうが、ほとんどが個人の宅配と直売に回っているようです。かくいうじーねこもまだ八幡の「幸水」は口にしたことがないんです。いつも来るとなくなっています。今年もアタックしたのですが、運の悪いことに今年の2度の台風のために「幸水」はたくさん落ちてしまったそうでもともとの収量が少なかったそうです。無念です・・・。
てな感じで、重たい梨をリュックに詰めて帰ってきました。帰宅後、早速冷蔵庫に入れて少し冷やしてからイートイン。今年は残暑が厳しいので、果汁たっぷりの爽やかな「豊水」が一際美味しく感じられました。あまりに美味しかったのでお世話になっている方にお裾分けしました。現時点であと2個しか残っていないので、近々また買いに行きましょう。しかしこの暑い中、自転車移動は厳しかったです。もう少し八幡までのバスが増えてくれないかなと思う今日このごろです。
※八幡の梨は9月15日頃まで販売されていますが、年によって変動します。
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(8)
カッパ2018年10月27日 10:51
じーねこさま、返信遅くなりすみません。地図で確認出来ました!車で通る事はあるのですが、自転車ではどういうルートなのか知る事が出来ました。ありがとうございます。
じーねこ2018年10月23日 17:25
カッパさん、コメントありがとうございました。八幡市へのルートですが、私の場合は調子八角から南下して大山崎中学の南側を通って国道五条本で171号線を横断。その後は国道478号線沿いに橋を渡るというコースを辿りましたが、いかがでしょうか。京阪八幡市駅までなら30分もかからなかったと思います。
カッパ2018年10月23日 06:19
じーねこさま、ブログ拝読しました!私も阪急なのですが、西山天王山駅から八幡市へのルートはどう行かれましたか?自転車ナビだと大回りになって30分掛かる表示でした。良ければ教えて下さい!
じーねこ2018年9月 4日 06:17
ふわりさん、コメントありがとうございます。八幡の梨はぜひご賞味ください。あちらは八幡市の特産品という位置付けなのでもっと盛り上がってほしいと思っています。一方の長岡京市なのですが、こちらはここまでの情報でご勘弁ください。こちらの桃は特産品という位置付けではなくあくまでも個人的な動きなので農家さんとしても大々的な宣伝をして売り出せる数量がないので、ということなのです。ただ「乙訓地区の桃」というのが広がっていつか特産品になるような動きになれば面白いな・・・という私の密かな願いから少しだけ記事にさせて頂いた次第なのです。ふわりさん、今回はどうかご容赦ください。
ふわり2018年9月 3日 17:30
地元なのに、八幡が梨の名産地なのも、
長岡京市に桃畑があるのも知りませんでした。
勉強になりました。
八幡の梨はいつか買いに行ってみようかと思います。
長岡京市の方、差し支えない程度にヒントを
いただけませんか?
じーねこ2018年8月30日 23:58
らんちゃんさん、コメントありがとうございます。八幡市へ行って梨を買ってきただけというあまり内容のない記事だったので恐縮していましたが、喜んで頂いて嬉しいです。
らんちゃん2018年8月30日 18:38
こんばんは!
梨!梨!美味しそう~!!とてもいい記事ありがとうございます(*^^*)
じーねこ2018年10月28日 03:11
カッパさん、返信ありがとうございました。梨のシーズンはまだまだ先ですが、紅葉も見どころのある所がありますので、ぜひ一度足を運んでみてください。