櫻正宗さんの蔵開きに行ってきました
11月3日土曜日午後1時30分。西宮日本酒学校の授業を終えて阪神電車に乗って魚崎郷に到着。櫻正宗さんの蔵開きに参戦。学校で言うとクラブ活動の時間ですね。
いつもながらの大盛況。思うのですが、若い女性が多くなりましたよね。さて昨年はまずは振る舞い酒に行きましたが、今回は午後2時30分で終了する蔵見学の方へ先に向かいました。
目的はこれです。櫻正宗さんの商品ラインナップでも最高峰の「金稀無濾過純米大吟醸35」です。櫻正宗さん特製のお猪口が付いて600円。頂きました。この「35」という数字は山田錦を贅沢にも35%まで磨いて使用しているものすごい一献。しかし味わってみると、しっかりとした味でじーねこ好みのつまみいらずの濃厚さ。35%まで磨いているのにこんな濃厚な味になるとは。
さすが春の園遊会に出品されるだけの一杯ですね~と喜んでいると、工場の方が「いや、あれはこれのもっと上のお酒です」と衝撃の事実を教えてくれました。さ、櫻正宗さんにはまだ、この上があるのか・・・(汗)。日本酒は本当に奥が深い。
金稀を頂いたところで、次は振る舞い酒へ。ここは並んでいますね~。なかなか列が解消されることはありませんでした。
もしかしてなくなるのでは・・・と心配しましたが、セーフ。木の香りが豊かな樽酒、おいしかったです。
執拗に「一人3杯まで」と訴えていますが、むしろ3杯も頂いていいんですか?と聞いてしまいたくなります(笑)。
そして有料試飲へ。何を頂こうかな~とうろうろしていると、後ろから肩を叩かれ、何奴?と見ると「こんにちは~」と若者が2人。何と先月大関さんの魁Barで知り合った日本人とスイス人のコンビがいました。そしてそのとき同席した年配の男性も一緒だとか。早速合流、その場には他にも日本人女性とスイスの若者が一人ずついて、計6名で飲みました。楽しかったです。
若者たちがまだ酒蔵の「金稀」を飲んでいないということだったのでじーねこは「行って来なさ~い!」とアドバイス。その間にまだ手を付けていなかった有料試飲へ。3杯500円。チョイスが難しいんですよ~、ここは。
悩んだ末にこちらの3種。「赤米のお酒」は滅多に飲めないのでマスト。次に原酒は外せない。最後は櫻正宗さんのレギュラーをということでチョイスしましたが、冷静に見ると無難な選び方をしています(笑)。西宮日本酒学校生としては、香り立つ普通酒というのもチョイスして新商品を品評するというくらいのチャレンジ精神が必要だったかと反省しています(汗)。
本醸造は櫻正宗さんらしい、さっぱりとした味わい。原酒はもう少し豊かな味わい。しかし両者とも辛口。さすが江戸っ子の心を奪った醸造メーカーだけはあります。それに対して赤米のお酒はアルコール度数が低いためか、すっきりとして飲みやすい口当たりでした。とてもおいしく頂きましたが、さすがにここまで来ると酔いが回って来ました。
その後、若者たちと合流して30分ほど歓談してから午後4時お開きとなりました。撤収作業を見て頂くとわかるのですが、椅子は一升瓶のケースだったんですよ。このラフさが酒蔵開きのいいところです。ともあれ櫻正宗さんありがとうございました。楽しかったです。
さて神戸の酒蔵開きも年内は次の「福寿」さんでいよいよラストを迎えます。残念ながらじーねこは別のイベントのために参戦が出来なくなってしまいましたが、興味のある方はぜひ足を運んでみて下さい。2日間ありますから行きやすいと思います。おすすめは鏡開きの振舞い酒と各回限定20名の蔵見学です。ノーベル賞の公式行事に供されるという一献をぜひ味わってみて下さい。