岩園天神社へお参りしてきました~芦屋睦の宮詣でより~
2019年元日、芦屋神社にて弓弦羽神社、越木岩神社との山の手三社詣を終えて、キュートな干支のマスコットを頂きました。そして昨年同様、この芦屋神社で次なるお参り「芦屋睦の宮詣で」の台紙を頂きました。
というわけで、1月5日土曜日午後2時、芦屋6社参りを始めました。ただ今回のブログではお参りの行程ではなく、一番印象に残った神社、岩園天神社さんを紹介したいと思います。さてさて、その岩園天神社さんですが、地図で調べてみると実は阪急苦楽園口からの方が近いということが判明。早速実践に移してみました。ちなみに写真は元日に越木岩神社からの帰りに撮った写真なので、少したそがれ感があります。
大通りをまっすぐに進み北夙川通りを西に向かって歩くと15分程で西宮と芦屋の市境である岩園隧道に到着。ここまでは芦屋川から登って来るより坂が楽でしたが、ここで一気に急勾配です。学生さんたちが坂ダッシュをしていました。じーねこも若いもんには負けんぞ、と言わんばかりに階段を勢いよく登りました。そして振り返ると・・・
うおお~、絶景ではないですか。西宮が一望です。絶対夜景はきれいですよ、これは。岩園という土地はこういう場所だったんですね。やはり境目や際という場所には何かしらの興味深いドラマがあることが多いですね。
少し引いて撮ってみました。この地形がわかりやすくなるのではと思います。岩園天神社はここからすぐ近くにあるわけなのですが、なるほど芦屋神社と同じように小高い墳丘の上に設けられた信仰の場のようですね。ここに来ると岩園天神社が出来た理由が少しわかるような気がしました。苦楽園口から来てよかったです。
午後2時半頃。岩園天神社に到着しました。昨年は余裕が全くない状態でお参りしたのですが、今年はゆっくりとお参りが出来ました。そのおかげで、この神社さんの美しさに気が付くことができました。
鳥居をくぐって振り返ってみました。驚いたことに熊手できちんと整備された跡がありました。参詣者は少なく、神社の方もいらっしゃらない様子でした。ひっそりとした空間にこの整った参道。まるで茶室に足を踏み入れた心地がしました。
手水鉢ですが、決して豪華な装飾はありませんが、すっきりしていて美しい。そして杓子も2本だけ。無駄がない。必要充分な状態。本当に茶室のようです。そして右手をご覧ください。タオルが掛けられています。このささやかな心配りがたまりません。
寄ってみます。手水鉢の中にはきれいな石がありました。そして龍の口からは静かに水が流れ、その横には一差の花。神社からのメッセージを感じます。
本殿です。こちらも決して大きなものではありませんが、竹で鳥居のような形が作られ、そこにしめ飾りが付けられるなど、丁寧な飾りつけがなされています。狛犬たちもしめ縄を提げられて、まるで土佐犬のように凛々しく見えます。
裏手にまわってみると墳墓に使われていた石がが置かれています。ここは八十塚古墳群の中にあり社殿も墳丘の上に立っているので、このような石があるわけです。
その裏手の石の側のご覧の通りきれいに整っていました。裏手にも関わらず、こちらも熊手で手入れをされていました。どこに足を運んでも心地よく歩けます。
安政5年に作られたといわれる役小角の石碑です。土地の人から「行者さん」と呼ばれて信仰を集めているそうです。こちらにもしめ飾りが設けられ、お花も供えられています。
神社の横には遊具のある公園がありました。子供たちの遊び場になっているのでしょうか。ここからの風景を見てもこの空間のすっきりした様子がよくわかります。手水鉢の写真に、1月14日にどんど焼きをやると書いてありましたね。しかも「どんど焼き芋」と書いていました。これは見てみたい(笑)。そして、この神社に集まって来る地元の方々を見てみたいです。
20分ほど滞在した後、次なる神社へ向かったわけですが、いい時間を過ごさせて頂きました。きれいに整った空間。神社というフォームに必要十分な飾り、そして参詣者への心配り。思わず自分の生活や仕事を振り返ってしまいました。ここから見習うべきところがたくさんありましたが、まずは家に帰って片づけをしました(笑)。2019年、自分を律するためにもここには定期的に訪れてみようと思います。まずは14日のどんど焼きかな。岩園隧道西のけやき通り、葉が茂ればきっといい感じですね。
芦屋六社めぐり「芦屋睦の宮詣で」は1月15日までやっていますので、ぜひ台紙片手にこの岩園天神社にもお参りしてみてください。
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。