現在の運行状況

読み込み中...
2018年度バーチャル駅長※記事の更新は終了しています。

じーねこの「街からひとつかみ」

京阪神オムニバス観光

暮らし・地域

阪神淡路大震災と神戸異人館

20190115-20.JPG

2019117日木曜日午後130分。神戸市東灘区のとある公園内にある慰霊碑です。24年前じーねこの家はこの近辺にありましたが無くなりました。じーねこ自身はたまたま京都で仕事があったので16日の夜に神戸を離れたので直接被災することは免れました。しかし一夜にして家と故郷がなくなってしまうという経験で価値観が変わりました。レトロな建物が好きだったり、街歩きが好きになったのもこの経験が影響していると思います。

20190115-1.JPG

さてじーねこの個人的な話はこれくらいにして、ここからはじーねこらしく神戸異人館を軸にして震災のことを書いてみたいと思います。写真は萌黄の館の庭にある落下した煙突です。3本あった煙突はすべて折れてしまい、2本は邸内に落下してバラバラになったのですが、これだけは庭に落下。しかもそこには木があったのバラバラになるのは免れたようです。その後、震災の被害を伝えようと少し移動させて展示している次第です。

20190115-2.JPG

現在見られる煙突は2代目です。よく見ると根元はステンレスでがっちりと固定されています。こうして見上げているとそんなに大きくは見えないのですが、実際はかなり大きなものだと実感します。信号と似ていますね。

20190115-3.JPG

こちらは相楽園にある旧ハッサム住宅。こちらもやはり煙突が折れて中の配膳室に落下して被害が出ました。形が残った部分だけをそのまま庭の方に移動させました。神戸異人館の煙突は煉瓦積みが多いので耐震性が弱いのですね。ですから、作り直す際に様々な工夫が凝らされました。

20190115-5.JPG

写真は神戸の異人館通りにある有名な2棟ですが、この2棟も煙突が落ちてしまいました。鯱のある館の方は外壁も崩れるような大きな被害を受けました。その後、復旧工事を行いましたが、その際に煙突は木軸で型を作り、その周りにレンガ調のタイルを貼る形で外観だけを留めました。実際に暖炉を使っているところはなかったので、煙突も無用の長物だったのですが、街の景観という観点から煙突をキープしてもらったわけです。

20190115-6.JPG

こちらも異人館が見える北野町で有名な小径ですが、この味わいのある煉瓦塀も実は粉々に崩れてしまいました。復旧したのですが、萌黄の館の写真でもお分かりかと思いますが、新しい煉瓦で作るとピッカピカになって風合いがなくなってしまうのです。しかし写真の煉瓦塀は見事な味わいを醸し出しています。実はこの煉瓦は別の異人館から持ってきた煉瓦塀なのです。その別の異人館というのが・・・

20190115-8.JPG

お馴染みのスターバックス、旧フロインドリーブ邸です。この異人館も実は震災を受けました。ただ倒壊や煙突による大破というところまでの損傷ではなく、復旧可能な状態だったのですが、解体することになりました。修理するよりも解体した方が負担が軽かったのです。このため、同じように修理可能な異人館が10棟なくなってしまいました。ただ、この異人館はドラマ「風見鶏」のモデルとなったフロインドリーブさんの邸。解体するのはもったいないということで、神戸市が解体した部材を引き取ったのです。そしてその後、この地に移築して現在のスターバックスになったわけです。その解体・移築の際に不要となった煉瓦材を先ほどの塀に流用したのです。

20190115-7.JPG

少し奥に進むとこのような景観です。よく見て頂くと左側の邸に四角い煉瓦積みの部分が見えます。実はこれも折れた煙突の跡です。この煙突が折れて、向かいの家の煉瓦塀を壊してしまったそうです。修復したので向かい側の煉瓦塀は色がきれいです。

20190115-11.JPG

最後に、お馴染みの旧ハンター住宅。以前にも紹介しましたが、旧ハンター住宅も煙突が折れて東側のベランダに落下。2階の床を突き破り1階まで達しました。その修理跡が残っています。奥の床を見て頂くとくっきりと線が入っています。これは新しく張り直したということもありますが、使用している木材が異なるということもあるようです。元々はチーク材という高価な木材なのですが、修復した部分はさすがに同じ木材は使えなかったようです。

20190115-9.jpg

そしてそのときの様子がこちらです。王子動物園から頂いた写真です。普段じーねこがガイドをしているときに使用させて頂いているのですが、今回特別にこのブログに掲載する許可を頂きました。東側の2階ベランダの窓や手摺の部分も破壊していました。この写真を見ていると内部公開中でなくて本当によかったと思います。

20190115-10.JPG

実は館内の倉庫にこのような部材があります。最初は何かなと思っていたのですが、震災時の写真を見てわかりました。折れた手摺の部分のようです。旧ハンター住宅で震災の話に関心を持って頂いた方だけにこっそりと見てもらい、そして実際に持ってみてもらっています。見た目以上に重いので驚かれる方が多いです。煉瓦で出来た煙突や塀などの重い部材が震災のときには凶器になることもある。実はこれ、関東大震災のときから報告されていた警告なんです。100年近く前から伝えられてきたメッセージを異人館の遺構を通して少しでも多くの人に伝えていけたらと思っています。

20190115-22.jpg

ご覧頂いたように神戸異人館には震災の被害を伝える痕跡や資料があります。もし関心があれば、ぜひ見に来て頂きたいと思います。そして何かしらのメッセージを受け取って頂けたらと思います。特に震災を知らない若い人たちに見てほしいなとじーねこは個人的に思っています。

※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。

関連記事

阪急阪神公式ブログ一覧

阪急ハイキングスタッフ・まっちゃんが行く 阪急沿線ハイキング 日記
ゆめまちこちゃんのひだまりカフェ(阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト通信)

路線図から入力

路線図 京都河原町 烏丸 大宮 西院 西京極 桂 洛西口 東向日 西向日 長岡天神 西山天王山 大山崎 水無瀬 上牧 高槻市 富田 総持寺 茨木市 南茨木 摂津市 正雀 相川 上新庄 淡路 崇禅寺 南方 十三 中津 大阪梅田 上桂 松尾大社 嵐山 下新庄 吹田 豊津 関大前 千里山 南千里 山田 北千里 柴島 神崎川 園田 塚口 武庫之荘 西宮北口 今津 阪神国道 夙川 芦屋川 岡本 御影 六甲 王子公園 春日野道 神戸三宮 花隈 高速神戸 新開地 稲野 新伊丹 伊丹 門戸厄神 苦楽園口 甲陽園 甲東園 仁川 小林 逆瀬川 宝塚南口 三国 天神橋筋六丁目 庄内 服部天神 曽根 岡町 豊中 蛍池 石橋阪大前 池田 川西能勢口 雲雀丘花屋敷 山本 中山観音 売布神社 清荒神 宝塚 桜井 牧落 箕面 神戸線 大阪梅田~十三 宝塚線 京都線 阪急沿線以外・その他

駅名検索 入力確認

入力された文字列に該当する駅はありません。