てくてく東灘~酒と歴史の探訪コース~が行われますよ
1月15日のブログで「嘉納治五郎先生ゆかりの地へ」と題して神戸市の御影を紹介させて頂きました。実はその御影歴史散歩は昨年10月に行われた「てくてく東灘」というイベントに参加したときに学んだ内容を元に書きました。その「てくてく東灘」が3月2日に再び行われるそうなのです。コースは少し変わるとは思いますが、今回は10月に行われたイベントの様子をダイジェストで紹介してみたいと思います。
2018年10月20日土曜日でした。コースは写真の通りでした。子供の頃、この御影のボーイスカウトに入団していたじーねこなので、このエリアのことはよく知っているつもりでしたが、こんなに史跡があったとは知りませんでした。
講師は道谷卓先生。以前、魚屋道ウォーキングでも講義をして頂いた方で、嘉納治五郎先生の冊子を編纂された方でもあり、もう東灘の郷土史ではこの方!というくらい著名な先生です。ちなみにこの御影郷土資料館は御影公会堂の地下にあります。
まずはこちらで嘉納治五郎先生にご挨拶です。ここで嘉納先生の生い立ち、御影との関りを解説して頂きました。
御影公会堂をあとにして、最初に向かったのはすぐ近くにある御影高等学校。その敷地内にある御影第二小学校の跡地。1919(大正8)年に設置された学校で、ここでよく嘉納先生は講演をなさっていたそうです。
こちらは御影高校の壁なのですが、コンクリートブロックの間に見られる石柱部分は御影第二小学校時代のものだそうです。こういう密かに残された痕跡、大好きです。
国道2号線を渡ったところにあった一里塚橋。街中にこんなものがポツンとあるのが面白いですね。本題はこちらではないんです。この橋の傍に「御影幼稚園」があり、ここが東灘区内最古の幼稚園だそうで、1892(明治25)年に創立されたそうです。この幼稚園を創立した団体の母体となったのが「御影教育義会」という団体で、その発案者が嘉納先生ということだそうです。様々なところで嘉納先生の名前が出てきます。
これは嘉納先生とは関係ないのですが、印象に残ったので撮りました。子供の頃から見慣れが松の木ですが、歩道の真ん中にポツンと立っているんです。当たり前のように見ていたので気にしていなかったのですが、西国街道の目印になった木で、当時の往来を物語る貴重な木だったようです。知らなかった。
こちらは阪神御影駅の高架下にある「沢の井」です。神功皇后の伝説による「御影」という地名の由来がとても有名ですが、実は「嘉納」という苗字もこの沢の井にゆかりがあるのだそうです。この話はネタバレを避けたいので、このブログでは伏せておきます。ぜひ現地で生で聞いてみて下さい。
そして菊正宗本社。昨年末にこちらに「嘉納治五郎先生生誕地」という石碑が出来ました。このときにはまだ石碑はありませんでしたね。「嘉納家」が経営する酒蔵は現在2社。本嘉納家が経営するこの「菊正宗」と白嘉納が経営する「白鶴」です。嘉納先生自身は「浜東嘉納家」の出身だそうですが、こちらの「本嘉納家」と関係が近く、生前も本嘉納家の嘉納治郎右衛門さんと親交があったそうです。ちなみに御影公会堂を作る際に多額の寄付金を出資したのは白鶴の「白嘉納家」の方です。
はい、菊正宗に来たらもちろんこちらにも立ち寄りましたよ。菊正宗酒造記念館。そしてお楽しみの試飲。お口に合えば購入もお好み次第です。このときは菊正宗さんだけでしたが、東灘区役所のFacebookによると、今回はたくさんの酒蔵を回るコースを予定しているとか。楽しみですね。
最後はご存じ「灘中学高等学校」。1928(昭和3)年に開校したのですが、嘉納先生は顧問に就任しており、柔道場には嘉納先生直筆の書や写真が掲げられていました。またこの門のすぐ右手には銅像も建てられています。建物好きのじーねこは建築的な面でも楽しませて頂きました。
こんな感じで嘉納先生ゆかりの地をてくてく歩いて約2時間のコースを楽しみました。現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」でも嘉納先生は重要な登場人物として描かれています。じーねこがてくてくに参加したときはまだ放送前だったので、また改めて参加してみたいなと思っています。それに今回はたくさんの酒蔵を回るということでしたし、更に楽しみですね。御影なら「白鶴」さんかな。または「菊正宗」さんから足を延ばして「櫻正宗」さん、「浜福鶴」さんのという可能性もありますね(笑)。
※ここで紹介したコースは10月に行われたものです。