河井寛次郎記念館で、美しい暮らしを学ぶ
こんにちは、カメ子です。
気づけばもう3月...。バーチャル駅長の任期ももう1か月です。早いなあ~。
残り1か月、ここは好きだ!ぜひ紹介したい!というところについて書いていきたいと思いますので(今までもそうでしたが笑)、
どうぞ最後までおつきあいくださいませ。
ということで、さっそく私の大好きなスポットその1をご紹介したいと思います。
それがこちら、河井寛次郎記念館です。
日本の民芸を興した河井寛次郎。その邸宅をほぼそのまま残したものがこの記念館です。
邸宅といっても豪華絢爛!な感じではなく、飛騨高山の合掌造りを模した素朴なおうち。
質実剛健という言葉がぴったりです。
生活の中から、美を見つけ楽しむ喜びを大切にしていた寛次郎。
そんな寛次郎の造った家だから、どこをどう切り取っても絵になります。
9月に大阪日本民芸館を訪れてから、民芸品に興味をもちまして。
今回は河井寛次郎の「火の誓い」を読んでからお邪魔しました。
作中で寛次郎が褒めちぎっていた、同居人の孫斗昌の藁工芸品がどんなものか気になっていたので職員さんに尋ねると...
この暖簾(奥のもの)ですよ。とのこと。以前は玄関の敷物もあったそうなのですが、使っているうちにボロボロになってしまったそう。
ちなみに手前の掛け時計は、寛次郎が同じく日本の民芸を興した柳宗悦からいただいたもの。現役で動いていました。
という風に、火の誓いの世界がそのままのこされています。
「正月飾りを外したとき、寛次郎はとても寂しそうな顔をされたようで...。なので一年中正月飾りをしていたそうです。あと、一年ずっと新年のようなすがすがしい気持ちでいたいという意味合いもあったそうです。」
と話してくれた職員さんは、寛次郎の親戚なのだそう。
この記念館は寛次郎の身内で運営されているそうで、だからこんなに寛次郎の暮らしがそのままのこされているんだなあと納得しました。
玄関の注連縄。
部屋の仕切りのところにも藁の正月飾りが。
家の造りはそのままですが、花は都度活けなおされているよう。季節を感じます。
床には防空壕もありました。
ちなみに河井寛次郎記念館のある馬町は、京都市で初めて空襲に遭った場所でもあります。
登り窯のあともそのままに。五条坂の陶器市があるように、ここ一帯は清水焼が盛んな地域なのです。
まったりしてから帰ろうとすると、玄関に見慣れないちまきが...。
祇園祭にこんな山鉾あったかなあと思って職員さんに尋ねると、七条にある新日吉神社のものだとのこと。
ここ一帯に住まう人は新日吉神社の氏子さんなんですって。
そういえば火の誓いの中で、寛次郎が葉っぱが虫に食べられているのをみて「これは葉っぱが虫を育てているともいえる...これこそが自然の調和だ~!」
と気づいたのは新日吉神社だったなあと、自分の中で色んな事がつながりました。
河井寛次郎が暮らしていた息遣いを感じることのできる河井寛次郎記念館。自然と心が落ち着く場所です。
ちなみに以前カスタードさんが訪れていた市川屋珈琲のすぐ近くにあります。
こちらも併せておすすめです◎
(ちなみにちなみに、学生時代は市川屋珈琲のすぐ近くのマンションに住んでいました。個人的に思い出深い地域です。)
河井寛次郎記念館
住所:京都市東山区五条坂鐘鋳町569
開館日時:10:00~17:00(入館受付 16:30まで)(月曜休館。夏期・冬期休館もあるので注意。)
HP:http://www.kanjiro.jp/
阪急「河原町」駅より市バス207へ乗り換え「馬町」下車徒歩3分
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(2)
カスタード2017年3月 4日 19:00
カメ子さん、こんばんは。とても懐かしい気持ちで記事を読ませていただきました。河井寛次郎記念館にはもうかなり長いこと行ってないので、久しぶりにまた訪れてみたくなりました(^_^)
もちろん、その時も市川屋珈琲店とセットにします(´∀`)
カメ子2017年3月 6日 23:47
カスタードさん
カスタードさんならここに行かれていると思いました^^自然と心が落ち着いて自分の生活を振り返れるいい場所ですね◎市川屋珈琲とセットが定番になりそうですね~!