神戸、泣いてどうなるのか
本日4月13日は「喫茶店の日」。1988(明治21)年4月13日、東京・上野に日本初の喫茶店が開業したことにちなんでいるそうです。記念日とか関係なく喫茶店に入り浸っている喫茶病の私がご紹介するのは、神戸・元町の喫茶店です。
店の名前は舌れ梵(トレボン)。パリのムッシュやマダムがカプチーノをすすっていそうな店名です。店を覆うように置かれた多数の鉢植えと、スタンド看板が目印。
ドアを開けると目に飛び込んでくるのは、外と同じく緑や花々が溢れた店内。さながら小さな植物園のようです。80歳を超えるママが「よく来たね」と笑顔で迎えてくださいました。
名物メニューのハニートースト(200円)と舌れ梵コーヒー(300円)を注文。4枚切りほどの分厚いトーストに、バターとたっぷりのレンゲの蜂蜜が塗られています。「蜂蜜を服にこぼしたら拭いてあげるからすぐに言ってね。」と気遣ってくれるママ。甘じょっぱい味が口の中に広がります。
この日は、常連さんが今春社会人になった息子さんを連れてきていました。「お客さんが宝物」とママはお客さんへの感謝を口にします。私が店を出る際もドアの外まで見送ってくれました。
お客さんが常連さん中心の喫茶店に入ると、お店の方や常連さんからもてなしていただくことが多々あります。日頃人と接することが少ない私は、おもてなしに感激して店を出たあと無性に泣きたくなります。そんなとき、私の中の前川清が「泣いてどうなるのか」と歌いだすのです。
舌れ梵(トレボン)
【住所】神戸市中央区元町通3丁目12-12
【電話】 078-391-0180
【営業時間】8時~18時
【定休日】無休
【公式HP】http://www.torebon.sakura.ne.jp
阪急神戸三宮駅から徒歩15分
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(2)
バベット2017年4月16日 00:09
コトリスさん、こんばんは。
「神戸・・・」のタイトルでニヤリ、本文の最後でクスっと笑ってしまいました。トレボンさんは神保町や谷中銀座あたりで出会ったことがあるような懐かしい喫茶店ですね。私もママさんにお会いしてみたくなりました。看板や珈琲のお値段もトレビア〜ンでございます。
コトリス2017年4月16日 09:53
バベットさん、こんにちは。タイトルの意図が伝わってよかったです。舌れ梵さんは確かに神保町の片隅にあってもおかしくない雰囲気ですよ。帰る際に前川清&クール・ファイブが神戸国際会館でコンサートをやるというポスターを見つけてしまい、前川清DAYともいえる1日でした。