大正浪漫の薫り漂う「大阪市中央公会堂」の館内ガイドツアー
北に堂島川、南に土佐堀川と2つの川に挟まれた中之島は、日本銀行大阪支店、市役所、図書館、公会堂と重厚な建築物が集まる地です。
東京駅丸の内駅舎を手がけた辰野金吾が設計した「大阪市中央公会堂」は、来年100周年を迎える重要文化財。
先日、日頃公開されていない「特別室」を案内してもらえる「館内ガイドツアー」に参加してきました。
朝10時からのガイドのみのコース(500円)を予約しましたが、先着30名の定員いっぱいと思われる数の方が参加していました。ガイドに加え、館内レストランオリジナルコースランチ付きの2000円のコースも人気のようです。
ガイドスタッフの方にまず案内されたのは、「展示室」
株の仲買人・岩本栄之助氏が現在の価値にして50~100億円ともいわれる寄付をしたことにより、建設された大阪市中央公会堂。公会堂の成り立ちから、現在にいたるまでの歴史をここで学ぶことができます。
公会堂以外の近代大阪の名建築の資料もあるので、建築好きにはぜひ立ち寄ってもらいたいスポットです。展示室は自由見学エリアなので、開館時間中は自由に入ることができます。
成り立ちを学んだ後は、いよいよ「特別室」へ。
室内に入ると、半円形に沿った天井画と巨大なステンドグラスに迎えられ艶やかな美しさに言葉を失いました。
この日は残念ながら雨模様でしたが、晴天のときよりもステンドグラスが綺麗に見えるそうなので慰められました。
見所である天井画、ステンドグラス、壁画、刺繍などをそれぞれ細やかに説明してくださり、たっぷりと写真撮影の時間も設けられていました。
30分ほどのツアーでしたが、めったに入ることのできない特別室を堪能でき幸せでした。
ツアーのあとは、自由見学エリアを一人でウロウロしました。
重要文化財でありながら、貸室として幅広く利用できることも魅力。
大集会室で行われるコンサートを見に来たりライトアップされた様子を見に来たり何度も足を運ぶことがありましたが、ここに来ると華やいでいた「大大阪時代」の息吹を感じられます。
市民の思いが込められた「大阪のシンボル」であるとともに、後世に伝えてほしい「場」だと思いました。
※記事を掲載するにあたって、広報の方に校正をしていただきました。
大阪市中央公会堂
【住所】大阪市北区中之島1丁目1番27号
【電話番号】06-6208-2002
【開館時間】9時半~21時半
【定休日】毎月第4火曜日(祝日の場合は直後の平日) および、12月28日から翌年1月4日
【公式HP】http://osaka-chuokokaido.jp
※館内ガイドツアーの開催日は公式HPをご参照ください。
阪急大阪梅田駅より地下鉄に乗り換え「淀屋橋」駅下車 1番出口より徒歩5分
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。