震災の記憶を伝える教会で静かに祈る
今日は冬至。
餅代を稼ぐために先日から立ち仕事の短期バイトをしています。帰宅後に浸かるゆず湯が今から楽しみ!
さて、神戸ルミナリエは12月17日をもって終了しましたが、神戸ルミナリエが行われる12月、もしくは1月に訪ねたい教会が2堂あります。(教会の数え方は1堂、2堂です)
1堂目は神戸・元町の赤レンガ教会「神戸栄光教会」(明日紹介予定)。
2堂目は今日紹介する大阪・阿波座の「川口基督教会」。
なんで阿波座?と思われたかもしれません。
「川口基督教会」も阪神・淡路大震災で被災し取り壊し寸前にまで追いやられたものの、保存を求める声と耐震修復工事の寄付金が集まり、従来の姿に復旧されました。
以前紹介した「日本基督教団 大阪教会」や、「神戸女学院」、「神戸税関」など、私のブログで紹介した多くの建物が阪神・淡路大震災で大打撃を受けましたが、復旧しています。
川口基督教会は1920年(大正9年)竣工。設計はウィリアム・ウィルソン。
川に囲まれた川口エリアは大阪港の開港によって居留地として整備されていた場所。
大阪の玄関口として栄えていた面影や居留地の名残を感じられるのはこの教会だけです。
「大阪市生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」にも選ばれ、イケフェス会場にもなっています。
大きな被害を受けたとは思えないほど外観も内部も美しいのですが、継ぎはぎにされたレンガの壁面が震災の記憶を伝えてくれます。
聖書に出てくる花を描いたステンドグラス。
十字架の前に立つと心の中に静寂が訪れ、自分がどうしてこの場所にいるのかということさえ忘れてしまいそうに......。
「鎮魂の祈りを捧げに来ました」とつぶやき、目を閉じました。
聖堂を後にしてからも、あたたかな腕に包まれるような余韻が残っていました。
クリスマスイブにはどなたでも自由に参加できる「クリスマスイブ燭火礼拝」が行なわれます。
厳かな雰囲気の中でいつもと違うクリスマスを過ごしてみてはいかがでしょうか。
日本聖公会 川口基督教会
【住所】大阪市西区川口1丁目3-8
【電話】06-6581-5061
【公式HP】http://www.nskk.org/osaka/church/kawaguchi/
※聖堂見学は事務所まで。
阿波座駅7番出口より徒歩10分