切なく苦しい愛の物語・・・映画『ミッドナイトスワン』
草彅剛くんがトランスジェンダーの役を演じる、というので公開前から話題になっていた、映画『ミッドナイトスワン』。
私はクラシックバレエが大好きなので、バレエシーンが気になって観に行って来ました。
予想はしていましたが、重い映画です
ニューハーフのショークラブで働く、トランスジェンダーの凪沙(草彅剛)が、ある日突然、母親から虐待を受けていた親せきの少女・一果(服部樹咲)を預かることに。
子ども嫌いの凪沙と、喋らない一果。奇妙なふたり暮らしが始まる。
ある時、一果にバレエの才能があることを知らされる凪沙。彼女のバレエへの思いを知り、次第に彼女を支えようと動き出す。
一生けん命に一果をサポートする姿に、バレエ教師の実花(真飛聖)は思わず声をかける。
「おかあさん。」
それを聞いて噴き出す凪沙。「先生、おかあさん、って・・・」
実花の眼には、娘を応援する他の母親たちと何ら変わらない凪沙に、つい、口に出てしまったのだろう。
どこか嬉しそうな凪沙。
母親のように一果を支え、夢がかなうように応援していこうと決心するのであった。
一果役の少女は全くの演技初心者なのだそうですが、この難役を見事に演じているし、その恵まれたスタイルで踊るバレエの腕前は大したもの。将来が本当に楽しみです。彼女の踊るシーンには目が釘付けになりました
また、一果のバレエ友達の鈴華(桑田りん)というお金持ちのお嬢様が登場するのですが、彼女が鮮烈な印象を残します・・・。
そして、凪沙が一果の母親になろうと、田舎の親兄弟たちに宣言するのですが、バケモノ扱いされ、ナイフのように残酷な言葉を浴びせられるシーンには胸が締め付けられました
そして、凪沙を待ち受ける哀しい運命は・・・。
一果のバレリーナとしての未来は・・・。
ぜひ劇場で確かめてください。
哀しい作品だけれど、素晴らしい一本でした。
帰りにパンフレットを購入しようとしたのですが、この映画、パンフレットが作られていないそうです。
残念!!
映画『ミッドナイトスワン』公式サイト https://midnightswan-movie.com/sp/
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