『コレクション1:越境する線描』@国立国際美術館B2階
6月2日より再開した『コレクション1:越境する線描』@国立国際美術館(以下NMAO)に行ってきました。
(先日のこちらと同日訪館したのですが、展示内容が異なるため、記事を分けております)
NMAOの公式サイトでテーマを見た時から、「すごく面白そう、絶対行く!」と思っていたのは、
ぴちぞうが敬愛する漫画批評家フレデリック・L・ショット氏のこんな一文が、頭をよぎったからです。
(日本における爆発的な漫画の人気について)
「人を楽しませる描線(と物語芸術)を好む歴史的背景がある」
(Frederik L. Schodt. Manga! Manga!: The World of Japanese Comics, Kodansha International Ltd, 1986. p.8)
その描線(今展示では「線描」)のコレクション展だとぉおお?!行かねばっと
検温、アルコール消毒、マスク着用で、いざ入館!
とっても面白い展示でした何が面白いって、学芸員さんによる「解説(キャプション)」。
線描といっても、デッサンにグラフィック、スケッチにドローイング、確かに色んな名称がありますよね。「名」が違うということは、「定義」も当然異なります。
展示室がカテゴリーごとに分けられていて、丁寧な解説と共に作品が展示されているので、その差異が非常に分かりやすい
ぴちぞうは現代アートに関しては、それほど積極的に観に行かないので、NMAOのコレクション展で教えてもらうことが多いです。前回の展示で知った落合多武さん。今回も「おお!」っとなる作品が2点出展されていました。
カテゴリーとして、新しい視点での見方を教えてもらったのは、「2.立たせて見るか、寝かせて読むか」の展示でした。その部屋で足を止め、しばし見入ってしまったのが、泉太郎さんの『ひさしと団扇』。
「ぬいぐるみだよね?だよね?え?え!えーーーーーっ!!!!」となります。
泉さんの「意識の流れ」を刻んでいく音も、心地良かったです。ぜひ直接お確かめ下さいませ
さて冒頭に話が戻り、「強力な物語性を含む線描」=「漫画」は今展示のどのカテゴリーに属するのか?
私はやはり「3.ドローイングの越境」かしら?と思ったのですが、、、
国立国際美術館
『コレクション1:越境する線描』展は10月11日まで、お見逃しなく
「大阪梅田駅」より徒歩約20分
国立国際美術館公式サイト http://www.nmao.go.jp/
*訪館前に公式HPで開館時間等ご確認されることをお薦めします
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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