『なんやこりゃEXPO'70』@大阪大学総合学術博物館
『なんやこりゃEXPO'70:大阪万博の記憶とアート』を観に、大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館に行ってきました
博物館の建物は元々病院として建てられたもので、現在は国の登録有形文化財です。
傘は阪急電車グッズ「オリジナルアンブレラ」
マチカネワニがお出迎え~。
今年は70年万博開催から50年目ということもあり、70年万博を振り返る展示を色々観てきましたが、「さすが大学博物館」なアプローチでした。
突然ですが、、、
- ぴちぞうお薦めコーナーその①「具体美術まつり」
お祭り広場で催された「具体美術まつり」の貴重な資料と映像が観られるんですプロデューサーが渡辺武雄氏ということもあり、阪急文化財団から豊富な資料提供がなされています
大阪中之島美術館と池田文庫(阪急文化財団)の写真資料のおかげで、具体美術まつりの全体像がわかったのが感動的でした
しかしながら「前衛芸術にこんなにもチャンスを与える時代だったんだなぁ」との感慨と、「こんだけの気鋭の芸術家をまとめた渡辺さん、さぞや大変やったやろうなぁ」と溜息が出たりなんかして
- ぴちぞうお薦めコーナーその②「せんい館」
四谷シモン氏の『ルネ・マグリットの男』は必見。「個人蔵」の表記に、「どんな方が持ってはるんやろ?どうやって保存してはるんやろ?」と要らんことを考えてしまう、、、
このコーナーは、横尾忠則氏(せんい館の造形ディレクター)関連の資料を中心に構成されています。制作過程での彼の逡巡を知ると、これまで何度も目にしてきたポスターが違った意味を帯びてきて、新しい発見でした。
- ぴちぞうお薦めコーナーその③「みどり館」
みどり館で上映された「アストロラマ」『誕生』の制作映像『万博映画の土方巽』(2011年)を観ることができます。実は今年の2月に、高島屋史料館TOKYO『大阪万博カレイドスコープ:アストロラマを覗く』を観てきたばかりでして、今回の資料、「ほお~」と堪能。
実際にみどり館でご覧になった方たちには、記憶がぶわっと蘇り、感動すること間違いなしのコーナーだと思います。
それ以外にも、、、「ハンパク協会」の資料や、1970年頃の豊中市の様子、浦沢直樹氏の『20世紀少年』なども紹介されており、学び多き企画展でした。
展示を鑑賞している間、ずーっと不思議な違和感を覚えていたんですが、「謝辞」をきちんと読んでその理由が判明
「大阪大学大学院文学研究科」の「学生の研究会」に端を発した展示だったのですね。
解説での視点やまとめ方が、通常の万博の展示とは異なり、とても読み応えのある内容でした
大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
『なんやこりゃEXPO'70:大阪万博の記憶とアート』展は8月1日まで、お見逃しなく
阪急宝塚線「石橋阪大前駅」より徒歩約10分
大阪大学総合学術博物館公式サイト https://www.museum.osaka-u.ac.jp/
*訪館前に公式HPで開館時間等ご確認されることをお薦めします
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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