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【綾辻行人インタビュー前編】 新作『Another』について

ト...ットッ、トッコッコォー!!
(感激のあまり声が震えてますがっ、こんにちはっ!)

なんと皆さま。
8月の有川 浩先生のインタビューの興奮もまだ冷めやらぬうちに、
またまたインタビューをさせていただくことになりました!mark_04

今回は、新作『Another(アナザー)』を上梓された
新本格派ミステリー作家・綾辻行人先生。
※ウェブ上は表示が異なりますが、実際にはお名前の辻はしんにょうの点がふたつ。

インタビューが決まってからというもの
トッコはそわそわ、編集部の狭いフロアを行ったり来たり。
当日はなんと、とあるホテルのバーでインタビューとのことで、
トッコの興奮はピークに!face_08
したたる鼻血を拭いながら、インタビューの書き取りをしていたため、
多少文字が赤く染まりましたが、まー気にしない気にしない。
(ぎゃっ、ノートに血文字がっ!←編集部の悲鳴)

今回も前編・後編と、2日に分けてたっぷりとお伝えしちゃいます!

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■綾辻行人 最新作『Another』(角川書店刊/1995円)
※ブックファーストほか全国有名書店で絶賛発売中!

another1.jpg1998年春。3年3組に転校してきた榊原恒一は、
何かに怯えているようなクラスの雰囲気に不
審を抱いた。そんなクラスの中で、異彩を放っ
ているのが、孤高の美少女ミサキ・メイだ。
片目に眼帯をつけていつも一人絵を描いており、
不思議な存在感をもった彼女に魅せられた恒一は
接近を試みるが、謎は深まるばかり。彼女は
何かを知っているのか。
いや、彼女はそもそも何者なのか――?


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綾辻行人(あやつじ ゆきと)
京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。
1987年、在学中に『十角館の殺人』で衝撃的デビューし、
いわゆる新本格ムーブメントの契機となる。
1992年には『時計館の殺人』により第45回日本推理作家協会賞を受賞。
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Ayatsuji-TL01.jpg


●新作『Another』は、三年間『野生時代』で連載されていたとあって、
かなりのページ数ですが(約700ページ)、読み出すと面白くて続きが気になって気になって
あっという間に読了してしまいました。

ありがとうございます。そういう声がよく聞こえてくるのは、作者としてたいへんに嬉しいことです。

●ホラーとミステリー、二つの魅力を持った新しい作品だと思いますが、
先生の狙いはなんだったのでしょう。

狙いの一つとして、戦うべき敵がいないホラーを書きたかったというのはありますね。本作はホラーといっても悪魔がのりうつって誰かを殺しまくってるとか、そういう話ではありません。読んだ方には分かっていただけると思いますが、「呪い」ではなくて「超自然的自然現象」とでも呼ぶべき災害のようなもの、その成り立ちに誰かの怨みも憎しみも悪意も存在しない、そのようなものの恐怖にどう立ち向かっていくか、という物語なんですね。それをどうやって面白く読ませるか、が大きな課題でした。これは、ホラーとしてはなかなか新しい試みだったんじゃないかと思っています。

●この作品は、最初からしっかり枠組みを決めて書き出されたのでしょうか。

ayat2.jpgそうですね。肉付けやディテールに関しては多少、連載中に変更した部分もありますが、目指すゴールはちゃんと見えている、という書き方をいつもしていますから。登り着いてみたら違う山でした、というようなことは絶対にないんです。この作品では、最初にミサキ・メイという少女を巡る謎があって、そこから始まる長編を構想していくうちにおのずと出来上がっていったという感じですね。「What」、つまりメイを巡る謎については以前から考えていたネタだったんですが、「Why」の問題ではけっこう悩みました。その答えを思いついたのが連載開始の二、三ヵ月前。その時、「あ、これは書けるな」という手応えを感じました。

●驚愕のラストですが、それまでに伏線が最初のほうからたくさん出てきますよね。
読み終わった後、また読み返してみて、その鮮やかさにもう一度驚きました。

周到に伏線を張り巡らせるのは、まあミステリー作家だから得意技なんですが(笑)。苦労したのは、どちらかというと前半でしたね。この作品は第1部と第2部に分かれています。第2部のほうはわりと勢いに乗って書けた気がするのですが、第1部のほうはかなり苦労したというか、難しかったですね。ミサキ・メイという不思議な少女を巡ってのあれこれ。ここは実に微妙な、繊細なさじ加減が必要だったので。だから彼女の登場シーンは毎回、書いている側も緊張が高まりましたね。

●そのミサキ・メイは、非常に不思議な魅力を持つ少女として描かれています。
物語の中には"球体関節人形"が出てきますが、この人形の持つ、
近寄りがたいけれどもなぜか惹かれてしまう、そんな印象がメイと似ているなと思いました。

ああはい、メイはまさしくドールのイメージです。昔、天野可淡さんという人形作家の作品を見て以来、球体関節人形には惹かれていまして。可淡さんは天才と言われながら若くしてお亡くなりになったんですが、僕は彼女の死後に初めて作品を見て衝撃を受けて、『緋色の囁き』などの文庫版のカバーに可淡ドールの写真を使わせていただいたりもしました。もう一人、恋月姫さんという人形作家がいて、彼女はいま日本で一番美しい少女人形を作る人だと思ってるんですが、これがまた素晴らしくて大好きなんです。ミサキ・メイという少女については、可淡ドールほどの怖さはなく、恋月姫ドールほどは美しすぎないという、そんなイメージで描きました。

●主人公である榊原恒一は、ご自身とは違う性格設定だと別のインタビューで仰っておられましたが。

ayat1.jpgはい。今回の主人公は僕自身の投影度、低いです。どこが違うかというと、あんまり物事を深く気にしないというか(笑)......ま、いっか、みたいな感じでやり過ごしてしまえるところでしょうか。彼は肺の病気を患っているんだけれども、それを必要以上に嘆いたり悲観したりはしていない。生まれてすぐに母親を亡くして、父親だけに育てられてきたんだけれども、そのへんのコンプレックスも乗り越えちゃってるんですね。決して鈍感な人間というわけじゃなくて、頭もいい少年なんですが。そのあたり、書いていて「こいつ、意外にしたたかだな、頼もしいな」という感じでね。僕はけっこう、いろんなことですぐにへこたれてしまうタイプなので(笑)。......そうだな、彼の性格は第1章(Chapter 1)の書き出しの一文で決まったようなものでしたね。あの書き出しで、軽やかというか、そんなふうに客観的に自分のことを語れてしまう彼のキャラクターが出来上がったといえるでしょう。

●舞台は98年の中学校ですが、舞台に学校を選ばれたことと、
98年というそう昔でもなく、かといって今現在というわけでもない時代を
選ばれたのは、なぜだったのでしょう。

学校を選んだのは、「ミサキ・メイを巡る謎」が最初のアイデアとしてあったので、必然的にそうなったわけです。90年代後半というのは、携帯電話やインターネットがだんだん普及し始めた頃。中高生はポケベルが主流で、携帯やPHSを持っていたのはまだ少数派で......要はまだ、今ほど誰もかもが「繋がってはいない」という、ギリギリの時代だった。そういう時代が、この物語にはちょうど良かったんですね。今ほどではない、けれどもみんなが「繋がりたい幻想」に囚われ始めていた時代でもあった。加えて98年という年は、例の酒鬼薔薇事件の一年後で、なおかつノストラダムスの予言で騒がれていた99年の一年前で......ということもあって、もうここしかない、と決めたんです。

aya3.jpg●ちなみに綾辻先生の中学時代はどんな少年でしたか?

中学生の頃? 普通の男の子でしたよ(笑)。その頃からもう小説は書いてましたけど。あ、そうだ、ワンダーフォーゲル部に入っていましたね。あの頃はまだ、山男幻想とでもいったものがメジャーで、僕にもそういう憧れがあったんですよ。汚い格好でキャラバンシューズ履いてザックを背負って......という男臭いのがカッコいいな、みたいな。なので、わりとアウトドア志向だったのかな。振り返ると不思議ですね。今は絶対にありえない(笑)

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mark_04mark_04綾辻先生のインタビューはまだまだ後編に続きますmark_04mark_04
明日のアップをお楽しみに!プレゼントもありますヨ〜heart_04

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