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【綾辻行人インタビュー後編】 新作『Another』について

ト、トッ...、トッコッコー!!(ひきつづき興奮中)

お待ちかね、綾辻行人先生のインタビューの続きですmark_04

実はミステリー作家の方って、
ちょっと怖そう(失礼な!)というイメージだったのですが、
綾辻先生は、インタビューの中でこちらの緊張をほぐしてくださるかのように
大笑いしてしまうような冗談を仰ったり、
分かりやすいように丁寧に説明してくださったりと
さりげなく細やかな気遣いをしてくださるステキな方でした。
なので、トッコはますますファンに...ポッheart_04

ではでは、後半、ごゆっくりどうぞ〜!face_01

Ayatsuji-TL02.jpg


●この『Another』という作品は、スプラッターでも呪いがどうのということでもないのに、
考えれば考えるほど恐ろしくなるような作品だと思いました。
それでお聞きしたいのですが、先生にとって怖いものとは一体なんでしょうか。

ayat4.jpgうーん。難しい質問ですが、突き詰めればやはり「死」でしょうね。生物として、究極の恐怖はやはり「死」だから。僕は今50歳手前ですけれど、年をとればとるほど、いやでも「死」に近付いてきますよね。これは誰にも避けられないものだから......リアルに想像すると、今は「死」そのものよりもむしろ「死に至る苦痛」のほうが怖いかも。

●そういえば先生の作品には『殺人鬼』という、殺される側の苦痛を克明に描いたものもありますよね。

あれを書いたときは29歳で......若かったんでしょうね(笑)。あのときは「死に至る苦痛」を書くことを楽しめたんだけれど、今はもうキツイかも。でも、また『殺人鬼』のようなものを書いてくださいというリクエストもあって。どうだろうな。小説はあくまでも作り物だから、と割り切れてしまうところがあるので、書いてみたら意外にすんなり書けちゃうかもしれませんね。自分の作品世界に飲み込まれてしまうタイプでもないし。怖いシーンを書く時も僕、ほとんど怖がることはなくて、時にはヘラヘラ笑いながら書いてますから。

●『Another』は三年にわたって連載されていましたが、
そんなに長い間テンションを一定に保ち、一つの作品を作り上げられるのは、
大変なご苦労があったと思いますが。

そうですね。この作品だけを書いているという状況であれば違ったかもしれませんが、私生活でもこの三年間にはいろんな事件がありましたし、ほかにも仕事がありましたから。毎月締め切りを設定されて、実際は青息吐息で書いていたという感じです。まあでも、終わってみると楽ちんだった気もしますけれど。ってそれは気のせいか(笑)。出来上がった原稿を読み返してみると、そんな中で書いたにもかかわらず、一定のトーン、テンションがうまく保たれているなと。複数の連載を抱えてる作家はたくさんいますから、プロの作家としては当然のことなのかもしれないけれど、自分としては意外によくがんばったな、と思えます。今回の物語が、「館」とかそういう閉塞した空間ではなくて、、学校や町などほどほどに広がりのある舞台設定だったので、それも良かったのかもしれません。じわじわとキャラクターにも愛着が湧いてきて、終わるのが名残惜しい気もしました。

●今作のサイン会では、親子でいらっしゃるファンの方も多いと伺いました。
それは世代を超えてこの作品が受け入れられているということですよね。

ayat5.jpgありがたいことに家族で来られたり、お父さんのためにサインをください、と子どもさんが来られたりしたこともありました。ちょうど僕と同世代の読者が親になって、子どもが育って、という時期でもあるんでしょうね。ただ、『Another』では僕らの世代のノスタルジーを描くのではなく、かといって現代の若者に密着してというのでもない、なんというか、普遍的な中学生を描いたつもりなので、それで結果として、世代を問わず楽しんでもらえるものになったんだろうと思います。あと、今回は中学生の男の子が主人公なんですけれど、リアルに中三男子の性欲とかを書いてしまうと物語の雰囲気が壊れるので(笑)、意図的にそういう部分は書かなかったんですね。で、ラブストーリーのような青春物語的な要素はありつつも、恋愛の一歩手前で止めたかった。握手はするけどキスまではしない、という(笑)。そう考えるとこれ、うまいぐあいに「親子でも楽しめます」という作品になってますね。

●『Another』は、本当に思いもよらぬ展開が待ち受けていて、
様々な謎について考えれば考えるほど、裏切られる心地よさがありました。
最後にこれから『Another』を読まれる方へメッセージをお願いします。

インパクトのある装丁に惹かれて手に取ってみたものの、分厚くてぎょっとされる方も多いと思いますが、聞こえてくる評判によれば、読み始めたらもうアッというまに読めちゃうリーダビリティの高さがあるみたいなので、どうか気後れせずに読んでいただければと思います。この厚さでこの値段はお得ですしね(笑)。電車の中で読むのはちょっと大変かもしれませんが、たとえば夜寝る前に1章ずつ読んでもらっても楽しいんじゃないかと。次から次に謎が出てきて先の展開がわからない、そして最後にはアッと驚く結末が用意してあります。ホラーとミステリー、そして青春物語の要素もありと、いろんな楽しみ方ができる小説なので、あまりこういうものだと決め付けずに、ぜひ自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。

●どうもありがとうございました。


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以上、綾辻先生のインタビューでした!
本当にお忙しいところ、ありがとうございました。

実は先生は京都にお住まいとか。
なんと以前は阪急の桂駅の近くに住んでいらっしゃったそうです。
阪急電車もよくご利用されていたようで、先生の著作『眼球綺譚』という文庫本に入っている短編にも
「蝦茶色の電車」という一言が出てきますが、これはまさに阪急電車のイメージとのこと。
こういう発見mark_05も、沿線住民ならではの密やかな楽しみですよねmark_01

そしてそして、今回も抽選でサイン本のプレゼントがあります!
※今回はメールからのご応募となります。

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★『Another』著者サイン入り1冊 1名様★

sainr.jpg  こちらからご応募いただけます。

メールの件名に「『Another』サイン本希望」、
本文に郵便番号、住所、お電話番号、お名前、
インタビューの感想、ブログの感想をお書きのうえ、お送りください。
※発表は発送をもってかえさせていただきます。
※いただいた個人情報は、ブログの充実、プレゼントを発送する目的にのみ使用させていただきます。
※トッコは付いてきません(笑)

締切は2009年12月23日(水)18:00まで。

たくさんのご応募、お待ちしております!

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■綾辻行人 最新作『Another』(角川書店刊/1995円)
※ブックファーストほか全国有名書店で絶賛発売中!

another1.jpg1998年春。3年3組に転校してきた榊原恒一は、
何かに怯えているようなクラスの雰囲気に不
審を抱いた。そんなクラスの中で、異彩を放っ
ているのが、孤高の美少女ミサキ・メイだ。
片目に眼帯をつけていつも一人絵を描いており、
不思議な存在感をもった彼女に魅せられた恒一は
接近を試みるが、謎は深まるばかり。彼女は
何かを知っているのか。
いや、彼女はそもそも何者なのか――?


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綾辻行人(あやつじ ゆきと)
京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。
1987年、在学中に『十角館の殺人』で衝撃的デビューし、
いわゆる新本格ムーブメントの契機となる。
1992年には『時計館の殺人』により第45回日本推理作家協会賞を受賞。
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