おくすりの町、道修町を見守るのも医薬の神様
服部天神宮に行った翌日の5月5日は大阪散歩をしました。中之島バラ園を見に行った後(記事はこちら)、寄ったところは道修町(どしょうまち)にある少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)です。服部天神宮にもいらっしゃった医薬の神様、少彦名命(すくなひこなのみこと)をお祀りしている神社ですが、お祀りすることになった経緯が違います。
道修町は豊臣秀吉がいた時代からお薬の取引をしていた場所でお薬の業者さんがよく集まっていたそうです。江戸時代には幕府がこの地に集まる業者さんに薬品の検査をして全国へ売る特権を与えました。お薬は人の命に関わる物で、神様に見守って頂きながら仕事をしようと1780年に業者さんたちが普段から集まっていた場所に医薬の神様である少彦名命をお祀りしたのが始まりだそうです(中国の医薬の神様、神農炎帝も一緒に祀っているそうです)。
ということで、江戸時代の古地図を見ましてもこのあたりには現在の武田薬品工業、小野薬品工業などの屋号があるんですね~、すごいです。たくさんの製薬会社や医薬品卸が現在もあります。
友人から「少彦名神社知ってる?ヤスコちゃんの仕事で知らなかったら恥ずかしいよ!」と言われて連れて行ってもらったのはもう10年近く前の話です。以来、ことあるごとにお詣りしています。毎年11月22日と23日には神農祭というお祭りもあり、もちろん行っています!
行き方は北浜まで出て、堺筋を南に歩きますと車道を挟んで左手には・・・小西家住宅(小西ボンドとして現在も機能しています)が見えますが、
右側には小野薬品工業のビルがあり、向かいには八ツ目製薬の看板!そこが道修町への入り口!
右に曲がりますとこんな感じ。
少し進むと張子の虎の看板が右手に。張子の虎は1822年にコレラが大流行した時に疫病除け薬の丸薬と一緒に張子の虎も授与したのが始まりで、それ以来、張子の虎をお守りにするようになったそうですよ。
ビルとビルの間の小さな入り口ですが入りますと、まず製薬会社さんや医薬品卸さんから奉納された提灯に心奪われます。
これはごく一部で、すごい数です。
鳥居をくぐりますと右手に手水舎、前が本殿です。
きちんとお詣りした後は写真も自由とのことで立派な張子の虎も撮影させて頂きました。病気平癒、医療関係の学校や国家試験の合格祈願、ペットの健康祈願などの絵馬もたくさんあります。
参道にはバラも。5月19日現在、満開のピークは過ぎたようですが遅咲きのものがまだまだ咲いているそうです。
ちっちゃな神社ですが日本の医療を見守ってくれている神様です。皆様が何気なく飲んでいるお薬もここの神様に見守られながら作られていると思います。中之島からも少し足を伸ばす程度で行けちゃいますので気軽にお詣りに行ってみてください^o^
日曜祝日以外に行けば少彦名神社の横の「くすりの道修町資料館」も楽しめますよ。
少彦名神社
住所:大阪府大阪市中央区道修町2-1-8
電話:06-6231-6958
アクセス:大阪梅田駅から地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」下車 徒歩10分
天神橋筋六丁目駅から地下鉄堺筋線「北浜駅」下車 徒歩5分
勇気のある方は大阪梅田駅から徒歩30分
Webサイトはこちら。
※経路はgooglemapが選んだルートで、最適ルートと異なる場合があります。
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この記事へのコメント(4)
こんぺいとう2017年5月20日 08:52
なんと!それは服部天神宮さんにご挨拶に伺わなくてはなりませんね!なんとも良いご提案♡宝塚記念までにいってきます(о´∀`о)
ヤスコ2017年5月19日 22:54
ここをご存知とは!
数年前のバーチャル駅長さんも書いておられて製薬会社か医薬品卸の人ちゃうん?と思いました笑
少彦名命は一寸法師のモデルにもなったようですね。多彩な神様らしく、医薬やお酒まではいいんですが、一部情報では賭事の神様でもあるらしいです。これは宝塚記念の前に是非…。賭ける馬の足の健康と賭けの祈願を服部天神宮で?!笑
こんぺいとう2017年5月19日 22:36
父が製薬会社に勤務していたので張子の虎のついた笹を持って帰ってきていました。大人になってからこの神社のものだと知りました。それからわたしも時々こちらに行くようになりました~。前回書かれていた服部さんにも少彦名命さんいらっしゃるんですね~。服部さんにも行ってみようと思います!
ヤスコ2017年5月20日 13:48
こんぺいとうさん
はい、是非〜。行ってみてください。